シャネル

シャネルの時計の買取について

シャネルは中古時計市場でも非常に人気の高いブランドです。

レディースコレクションでは、セラミック素材が特徴のJ12が安定した買取相場を維持しています。

また、近年のヴィンテージブームも手伝って、オールドタイプの「プルミエール」「マドモアゼル」などの人気が上昇しているのも注目すべき点でしょう。

メンズコレクションでは、ベゼル（文字盤・ムーブメントを守る風防ガラスの周囲のリング状部品）がダイヤモンドで装飾されているものが人気です。

ハイブランドであるシャネルの時計は、他の時計ブランドと比べて女性の関心度が高くなります。

そのため、買取価格が流行に左右されやすいのが特徴です。

今は高価買取できるシリーズでも、数ヶ月後には買取価格が低くなってしまう可能性もゼロではありません。

シャネルの時計の売却をお考えなら、なるべく早めに売却されることをおすすめします。

シャネルの買取価格相場

シャネルの時計の買取価格相場は以下です。

アイテム名	買取相場
プルミエールS GP×レザー クオーツ 腕時計	〜80,000円
H2012 J12 GMT ブラックセラミック 42mm 腕時計	～230,000円
H3826 J12 ブルーライト ホワイトセラミック クオーツ腕時計	～250,000円
H0967 J12 ダイヤベゼル クオーツ腕時計	～350,000円
H0500 マトラッセ ダイヤベゼル 腕時計	～70,000円
H2163 プルミエール ダイヤ クオーツ	～260,000円
マドモアゼル スクエアフェイス クオーツ 腕時計	～50,000円
H2132 プルミエール セラミック ダイヤ クォーツ 腕時計	～300,000円
H3131 J12 42mm ブラックマットセラミック 自動巻き	～250,000円
J12 XS H5237 ダイヤモンドベゼル クオーツ	～310,000円

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

シャネルの時計はなぜ高く売れる？

需要が高い

老若男女問わず憧れのハイブランド「シャネル」の商品は、安定して高い需要があります。

かつて生まれた言葉「シャネラー」が表すように、幅広い世代に強力な支持層が存在するからです。

それは時計でも同じことがいえます。

一時の話題性で買取価格が高騰したようなブランド時計ではないので、常に高い価格で売ることができるのです。

著名人も愛用

シャネルの時計を愛用する著名人が多いことも、人気の理由の一つです。

ファッション感度の高い芸能人・ファッションモデル・アナウンサー・スポーツ選手たちが、シャネルの時計を身に付けています。

有名人も愛用していることの宣伝効果は大きく、「同じようにシャネルの時計を身に付けたい」とお買い求めになるお客様も増えています。

そのため、シャネルの時計買取相場は常に高いまま維持されているのです。

実用性が高い

シャネルの時計が中古市場でも人気が高いのは、長い年数を経ても実用できる性能の高さゆえといえるでしょう。

中でもセラミック素材のJ12は衝撃や傷への耐性が高く、中古品であっても傷や劣化が目立ちにくいため中古市場でも安定した人気を誇ります。

ファッション性だけでなく実用性の高さからシャネルの時計を選ぶ人も多く、高い買取相場となっているのです。

シャネルの人気時計シリーズ

数あるシャネルの時計のなかで、高価買取が期待できる人気シリーズを厳選紹介します。

J12

2000年に登場したシャネル時計初のメンズコレクションで、発売と同時に爆発的人気となったシリーズです。

当時としては先進的なセラミック素材のケースとブレスレットは、その後の時計業界にも大きな影響を与えました。

また、高級時計の定番カラーがシルバーとゴールドだった時代に、ブラックとホワイトという斬新な2色展開をしたことも大きな話題となりました。

J12の名前は、最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」にかつて存在したカテゴリー「クラスJ」に由来しています。

ダイバーズウォッチ的な無骨さ・精悍さも持ち合わせたデザインは、幅広い世代の男性から人気があります。

中でも、チタン・セラミック素材「クロマティックカラー」や、「ダイヤモンドベゼル」のJ12が高価買取の対象です。

男性用として発売されたJ12ですが、現在はレディースラインも展開されています。

プルミエール

1987年に発表されたシャネル初の女性専用腕時計で、今なお高い人気を誇るロングセラーシリーズです。

特徴的な8角形のケースは、シャネル本店があるパリのヴァンドーム広場をモチーフに製作されたといわれています。

数字のない「ブランドロゴと針のみ」のシンプルな文字盤で、普通の時計にはない個性を感じさせてくれる逸品です。

プルミエールには、大きく分けて4つの種類があります。

・プルミエール ミニ ＝ ケースが一番小さい、豊富なプレスレットの種類 ・プルミエール チェーン ＝ 丸みのあるチェーンブレスレット ・プルミエール ロック ＝ レザーを中に編み込んだチェーンブレスレット ・限定品のプルミエール ＝ チェーン、ケース、ベゼル、針などがホワイトゴールド

限定品やオールドタイプのプルミエールは、状態の良いものであれば高価買取が期待できます。

マドモアゼル プリヴェ

マドモアゼル プリヴェは、マドモアゼル シャネルが大切にしていたシンボル・エレメンツを収める宝石箱がモチーフのジュエリーウォッチシリーズ。

シャネルの時計職人・石留め細工師・エナメル職人・彫金師すべての技術が結集した、シャネル時計の最高峰です。

ダイヤモンドやピンクサファイア、ホワイトゴールドなどが贅沢に用いられ、さまざまな種類があります。

2020年発表の、シャネルのジャケットの「ボタン」をモチーフに作られたシークレットウォッチ「マドモアゼル プリヴェ ブトン」も注目されています。

マドモアゼル プリヴェは元々の販売価格が高いため、シャネル時計の中でもトップクラスの高価買取シリーズです。

ムッシュー ドゥ シャネル

ムッシュー ドゥ シャネルは、2016年に発表された男性向けコレクションです。

シャネル初の自社製ムーブメント搭載機で、2つの特徴的な機能があります。

1.ジャンピングアワー ＝ 文字盤に設置された小窓にデジタル数字で時刻を表示 2.レトログラード分表示 ＝ 時計の針が一方向に進み、端に達すると瞬時にゼロの位置に戻る。表示部分が扇型の独特な形になる

2020年にはホワイトゴールドのケース、マットブルーのダイヤル＆ストラップの「ムッシュードゥシャネル ブルーエディション」が登場し、注目を集めています。

シャネルの本格機械式時計であるムッシュードゥシャネルは時計愛好家からの需要も高く、高価買取が期待できるシリーズです。

マトラッセ

シャネルのアイコン的バッグ「マトラッセ」のデザインをブレスレットにした時計です。

マトラッセ（matelasser）はフランス語で「詰める・詰めものをする」という意味で、ふっくらと膨らんだ状態を表します。

マトラッセの独特なデザインは、表裏の生地を2種の糸で縫い合わせて作ります。

縫い合わされた部分はへこみ、残りの部分はふっくらと膨らむため、美しい凹凸模様が出来上がるのです。

時計のマトラッセのブレスレット部分は、レザーの特徴的なデザインをゴールド・ステンレスで表現したタイプも展開されています。

女性人気の高いマトラッセは、買取市場でも高値で取引されています。

ボーイフレンド

2015年に発売されたボーイフレンドは、マスキュリン（男性的）とフェミニン（女性的）という相反する2つの要素を融合させたレディースコレクションです。

ケースの形状はシャネル初代の女性用腕時計「プルミエール」を踏襲しつつ、ストラップなどに男性的な要素を取り入れています。

また、プルミエールよりもケースサイズが大きいため、近年注目のマスキュリンコーデのアクセントとしても人気があります。

大人気のプルミエールと比べると、やや需要は低いといえるでしょう。

しかし、コアなファンが多いうえに流通量も少ないため、高価買取されやすいアイテムになります。

マドモアゼル

1990年に発表された女性用コレクション「マドモアゼル」。

正方形のケースにスタイリッシュなローマインデックス（ローマ数字の文字盤）が特徴です。

ベルトやインデックスのカラーなどが豊富なバリエーションで展開されています。

レトロモダンなデザインゆえ、近年のオールドヴィンテージブームも相まって人気が再燃しているシリーズです。

状態の良いオールド・マドモアゼルであれば、高価買取が期待できるでしょう。

特に、金無垢やダイヤモンドベゼルのマドモアゼルは高値で取引されています。

ショコラ

ショコラはブレスレット感覚で身につけることができるシャネルのデジタル文字盤・クオーツ式時計です。

まるで板チョコのような斬新なデザイン、4つのデジタル表示が特徴です。

オールポリッシュで光り輝くステンレススチールタイプと、クールなブラックセラミックのタイプがあります。

買取市場においては、ブラックセラミックのショコラの方が買取価格が高くなる傾向です。

ジュエリーウォッチ

シャネルを象徴する6つのアイコンから生まれた時計で、以下のコレクションがあります。

・ココ クラッシュ コレクション ・カメリア コレクション ・コメット コレクション ・プリュム ドゥ シャネル ・リュバン ドゥ シャネル ・スー ル シーニュ デュ リオン コレクション ・マトラッセ コレクション

シャネルのジュエリーウォッチには、18金ホワイトゴールドやダイヤモンドがふんだんに使用されたゴージャスなコレクションです。

時計でありながら高級ジュエリーとしての価値も高いため、高価買取が期待できます。

シャネルの時計の歴史

バッグや洋服、ジュエリーのハイブランドとして名高いシャネルですが、実は時計ブランドとしても非常に高く評価されています。

シャネルの時計の歴史は1987年に始まりました。

フランス語で「最初の」や「ランクの1位」を意味する「プルミエール」が、シャネル初の女性専用腕時計として発表されたのです。

当時の女性用腕時計は男性用腕時計のサイズを小さくしたものばかりで、女性専用にデザインされたものはほとんどありませんでした。

そんな時代に最初から女性専用に腕時計をデザインしたシャネルは、時計業界に大きな衝撃を与えます。

そして、2000年に発表されたJ12で、シャネルは時計業界に再び大きな衝撃を与えました。

ラグジュアリーウォッチとしては前代未聞のブラックセラミックを素材としていたからです。

ステンレススチールよりも加工が難しいうえに、金属アレルギーにもならないセラミック素材の腕時計を作ったシャネルの技術力の高さと大胆な発想。

時計業界は驚きと称賛をもってシャネルのJ12を迎え入れ、シャネルは一流時計メーカーの仲間入りを果たしたのです。

しかし、シャネルはその地位に甘んじることはなく、次は機械式複雑時計（コンプリケーションウォッチ）の製造に乗り出します。

そしてついに2016年、自社製ムーブメント「シャネル キャリバー1 ジャンピングアワー」を搭載した「ムッシュー ドゥ シャネル」をリリース。

これにより、シャネルはムーブメントを自社一貫製造する「マニュファクチュール」の肩書きを得ることになったのです。

現在のシャネルは、レディースコレクションだけでなくメンズコレクションの展開にも力を入れています。

男性の時計愛好家たちからの評価も高く、本格機械式時計ブランドとして存在感を増し続けています。