ローゼンタール

ローゼンタールについて

ローゼンタールとは

ローゼンタールはドイツを代表する食器ブランドです。

「アートのある暮らし」をコンセプトに、優れたデザインと高い品質の食器やフィギュリンなどの陶磁器製品を展開。

著名な芸術家やデザイナーとのコラボレーションした「スタジオライン」やポップな絵柄で恋人たちの旅行を描いた「ラブストーリー」など多くの作品が世界的に高く評価されています。

ローゼンタールの歴史

歴史ある窯のローゼンタールは、1879年にフィリップ・ローゼンタールが、ドイツ南部にあるエアカースロイト城に絵付け工房を開いた事から始まりました。

葉巻用の灰皿で有名になったローゼンタールは、絵付けをするだけでなくより上質な陶磁器を作るために1891年にドイツのゼルプに磁器工房を開きます。

第二次世界大戦後の1950年には、息子であるフィリップ・ローゼンタール2世が父の会社に参加。

積極的に新しい試みを取り入れて、ローゼンタールはさらに世界的に有名なブランドへと成長しました。

現在も19世紀から続く伝統を守りつつ、時代に合わせたデザインを発信し続けるデザイナーズ食器ブランドとして多くのファンに愛されています。

ローゼンタールの人気シリーズと買取相場

スタジオライン

1961年に発表されたスタジオラインは、さまざまなデザイナーや芸術家などとコラボレーションするというもので、2016年までに150人以上が参加しています。

著名なアーティストとローゼンタールの作る高品質な磁器によって生まれる作品は、他の磁器ブランドとは一線を画すものが多く、このシリーズによってデザイナーズ食器ブランドとしての知られるようになりました。

スタジオラインの買取相場

スタジオラインの作品にはたくさんのシリーズがあり、それぞれ買取相場は異なります。

ドイツの美術と建築の学校のバウハウスの初代校長による「TAC」だと、カップ＆ソーサー1客で～1,000円前後の価格で買取されることが多いです。

クラシックローズ

伝統的な西洋の文化を感じさせる「クラシックライン」の中でも高島屋とのコラボで登場したクラシックローズは日本で良く知られているシリーズです。

エレガントで美しいシルエットの食器にバラの絵柄が描かれた、華やかさが目を引きます。

クラシックローズの買取相場

クラシックローズには、いくつかの絵付けの種類があり買取相場もさまざまで、プレート1枚で～1,000円前後での買取が一般的です。

しかし金彩が施された豪華なタイプは価値が高く、状態が良いものであればカップ＆ソーサーで1客～5,000円前後になります。

魔笛

「スタジオライン」の中でも高い人気を誇っているのが、デンマークの芸術家であるビヨルン・ウィンブラドがデザインした「魔笛」です。

モーツァルトのオペラ「魔笛」を表現したレリーフや、ソーサーの裏に金彩で描かれた魔笛の歌詞が特徴的です。

ホワイトとゴールド、ブラックの3種類があります。

魔笛の買取相場

魔笛はカラーによって買取相場が異なり、もっとも低い価格がつけられるホワイトのカップ＆ソーサー1客で～5,000円前後。

人気が高いゴールドだと1万円前後の買取価格がつくこともあります。

ブラックは現在廃盤になっていてとても貴重なので、価値も高くなっていく可能性があるでしょう。

ラブストーリー

1996年に登場したラブストーリーは、ドイツのデザイナーであるキティ・カハーンが手がけた「スタジオライン」の1つです。

ポップなカラーで表現されているのは「夢の国で男性と女性が出会い、世界一周旅行に出かける」というストーリー。

三角のプレートや四角いカップなど、斬新なフォルムも魅力です。

ラブストーリーの買取相場

マグカップやプレートなどは～1,000円前後が買取相場になります。

アイテムごとに絵柄が違い、廃盤となった商品もあるので買取市場でのニーズは高いです。

サンスーシ・モスローズ

プロイセン王フリードリヒ2世が立ち上げた、KPMベルリン窯で作られるロココ調の優雅な食器を、ローゼンタールがライセンスを受け継いで製造しているのが「サンスーシ」シリーズです。

その中の一つが「モスローズ」で、まるで宮殿のティータイムに登場するような、エレガントで華やかな雰囲気が印象的なシリーズです。

繊細なレリーフやみずみずしいバラの絵柄で現在も高い人気があります。

サンスーシ・モスローズの買取相場

サンスーシ・モスローズのカップ＆ソーサーは、1客で～1,000円前後です。

クラシックな雰囲気で女性からの人気が高く、買取ニーズも期待できます。

クラシック

古くから伝わる西洋食器の伝統を感じさせるのが「クラシック」ラインです。

「クラシックローズ」や「サンスーシ」、創業者であるローゼンタール1世が妻のマリアのために作った「マリア」など多くの人気シリーズがあります。

クラシックの買取相場

クラシックラインはシリーズによって買取相場は違いますが、1点～1,000円前後が目安となります。

19世紀後半から続いているクラシックラインは色褪せることなく、現在も多くのファンを持つ人気ラインです。

ヴェルサーチ

食器として使うだけでなくインテリアとしても人気が高い、スタジオラインの一つである「ヴェルサーチ」。

イタリアのファッションブランドであるヴェルサーチのアイコン、「メドゥーサ」をデザインしたものや、バロック調の「ビザンチン」など芸術性の高いアイテムが揃っています。

ヴェルサーチの買取相場

ペアのカップで～5,000円前後ですが、カップ＆ソーサーのペアになると～10,000円以上になる場合もあります。

中古市場でも人気のあるシリーズなので、新しいものは特に買取ニーズが高いです。

その他

伝統的な西洋食器シリーズの「クラシックライン」と、さまざまなアーティストと作り上げる「スタジオライン」があるローゼンタールには、たくさんのシリーズが存在します。

・TAC ・アーカス ・アイスブルーム ・アラビアンナイト ・エステレ ・エポック ・オーガンジー ・クリスマスプレート ・コンチネンタル ・サニーデイ ・サンスーシ ・ジェイド ・スコール ・スオミホワイト ・スター ・ダグ ・トゥテン ・トーマス ・ネンドウ ・パピルス ・ビレロイ＆ボッホ ・ファセット ・フーガ ・フッチェンロイター ・フラックス ・フルールソバージュ ・ヘリテージ ・ポリゴン ・マリア ・ピンクローズ ・ムーンホワイト ・ランドスケープ ・ロータス ・ロロ

その他にも買取可能なシリーズが多くあります。

中でも人気が高いシリーズをいくつかピックアップしてご紹介します。

ランドスケープ

2008年に人気デザイナーのパトリシア・ウルキオラの手によって作られたのがランドスケープです。

芸術的なフォルムでありながら、食卓になじむ使いやすさが魅力。

スオミ

川の小石が水流で次第に丸くなっていく様子から発想を得て、ティモ・サルパネバがデザインしたのがスオミです。

1980年にiFデザイン賞を受賞し、シンプルで機能的なシリーズとして人気があります。

ロータス

1956年から「スタジオライン」に参加していたデンマークのアーティスト、ビョルン・ウィンブラッドによってデザインされました。

柔らかい色合いと、重なった蓮の葉が特徴的でファンが多いシリーズです。

このようなローゼンタールは高価買取いたします

セットが揃っている

観賞用のプレートやアンティーク、ヴィンテージの場合は1点ものでも価値がありますが、実際に食器として使うローゼンタールだとセットが揃っているものの方が評価が上がります。

・カップ＆ソーサー4客とポット、クリーマーのセット ・カップ＆ソーサー6客セット ・プレート10枚セット

など、ファミリーで使えたりおもてなしに活用できるようなセットは、中古市場でニーズが高いため高価買取が期待できます。

保存状態が良い

中古品は傷や使用感がある場合も多いでしょう。

擦った痕や染み付いた汚れなどがあると、評価が下がってしまいます。

使用していない、コレクションとして持っていたローゼンタールもキレイに保存されたものの方が高い値段がつきます。

アンティークのフィギュリン

陶磁器の高い技術を持つローゼンタールは、日常に取り入れられるアートとしてフィギュリンの製作も行っていました。

有名な造形師によって作られた、今にも動き出しそうな人や動物のフィギュリンはファンが多く、アンティークとしての価値がとても高いです。

ローゼンタールを少しでも高く売るために

箱・付属品をセットに

未使用のローゼンタールは箱に入っていることで評価がアップする可能性があります。

また、購入した際にプレートの台座などの付属品が付いていた場合にはセットにして買取に出すのがおすすめです。

手入れしてから査定

洗ったり拭いたりすることで自分で落とせるような汚れやくすみがある場合には、手入れをしてから買取査定に出すようにしましょう。

その一手間がないことで査定金額が下がったり、買取不可になってしまってはもったいないです。

売却は早めに

アンティークとしての価値があるものでなければ、食器は新しい方が高く売れます。

また、うっかり割ってしまってセットではなくなってしまったら、買取金額が下がってしまうケースも考えられます。

使っていないローゼンタールは、そのまま保管しておくよりも早めに売却をして次に使ってくれる人に届けましょう。