兵庫×食器

兵庫県には代表的な伝統工芸品「丹波立杭焼」「出石焼」があります。

• 丹波立杭焼

  兵庫県篠山市の今田周辺で製作される伝統工芸品の一つです。
  別名「丹波焼」とも呼ばれており、日本六大窯のひとつとして多くの人に親しまれています。
  始まりは、平安時代後期に窯が開かれたことで、約800年の歴史を通して人々の生活に馴染んだ陶器を作り続けています。
  特徴的な色や模様は、焼く時に発生する「灰被り」という釉薬の現象からなり、火加減で一つひとつ異なる仕上がりも魅力的です。

• 出石焼

  兵庫県豊岡市の出石町周辺で製作されている伝統工芸品の一つです。
  始まりは、江戸時代中期に出石藩が伊万里焼をつくる陶工を呼び、色物の磁器を焼かせたこととされています。
  白磁を中心としたこの陶器は、透明感あふれる上品な美しさと奥行きのある模様が特徴的で、芸術作品として高い評価をうけています。

• 友田　安清

  出石焼を代表する指導者
  明治・大正の時期に活躍した陶芸家で、出石焼の改良に携わった人物とされています。
  1889年には石川県の工業学校で教員を勤めたのち、1899年には陶磁器試験所々長として陶器の指導にあたりました。
  主に海外向けの食器類を一風変わったデザインで形造り、部分的にツバメの巣を表した「籠目小鳥細工花瓶」などが代表作品として知られています。