作家着物買取

作家物着物について

作家物着物とは、著名な染織作家や職人が手がけた着物のことを指します。

一般的な着物とは異なり、独自の技術や意匠が凝らされており、高い芸術性と希少価値を持ちます。

作家着物の価値や歴史について詳しく解説し、さらに着物だけでなく帯も作家物として扱われる点について紹介します。

作家着物の価値

作家着物は、著名な染織作家や伝統工芸士が手がけるため、高い価値を持ちます。

独自の技法やデザインが施されており、量産品とは異なる希少性が魅力です。

また、作家の知名度や作品の状態によっても価格が大きく変動します。

人気の作家物は市場で高値で取引されることも多く、コレクションとしての価値も高まっています。

そのため、適切な査定を受けることで納得のいく買取価格が期待できるでしょう。

作家着物の歴史

作家着物の歴史は、古くから続く日本の伝統工芸と深く結びついています。

江戸時代には、藩主や豪商向けに特別な着物が作られ、技術が発展しました。

明治以降になると、個々の作家が名を刻むようになり、独自のスタイルを確立していきます。

現代では、人間国宝や重要無形文化財保持者の作品が高く評価されています。

このように、作家着物は時代を超えて受け継がれ、日本の美意識を象徴する存在となっています。

作家物は着物以外に帯もある

作家物には、着物だけでなく帯も多く存在します。

染織作家による帯は、独創的な柄や高度な技法が用いられており、装いのアクセントとして重要です。

帯の種類によって用途が異なり、フォーマルからカジュアルまで幅広く活用できます。

有名作家の帯は着物と同様に高い価値を持ち、コレクションとしても人気です。

着物とセットで揃えることで、より一層格式高い装いができるでしょう。

作家着物の買取相場

作家着物の買取相場は、作家の知名度や技法、状態によって大きく変動します。

有名な染織作家の作品は数十万円以上で取引されることもあり、希少価値の高いものはさらに高額になります。

また、シミや汚れの有無、保管状態も査定額に影響を与えます。

証紙が付属していると真贋の証明となり、査定額が上がることが多いです。

適切な買取業者を選ぶことで、より高値での売却が期待できるでしょう。

高価買取されやすい着物作家

作家着物の中でも特に高価買取されやすい作家がいます。

以下の作家は高価買取の対象となることが多いです。

• ① 久保田一竹
• ② 羽田登喜男
• ③ 由水十久
• ④ 北出与三郎
• ⑤ 木村雨山
• ⑥ 松井青々
• ⑦ 藤井寛
• ⑧ 恵積五郎
• ⑨ 辻村寿三郎
• ⑩ 斉藤三才
• ⑪ 堀省平
• ⑫ 川村久太郎
• ⑬ 草野一騎
• ⑭ 田村哲彦
• ⑮藤林徳扇
• ⑯北村武資
• ⑰城間栄順
• ⑱玉那覇有公
• ⑲喜多川平朗
• ⑳小宮康孝
• ㉑柿本市郎
• ㉒山田貢
• ㉓森口華弘
• ㉔福田喜重
• ㉕中村勇二郎

それぞれ順番に解説します。

久保田一竹

久保田一竹は「一竹辻が花」と呼ばれる独自の技法を確立したことで有名な作家です。

戦国時代の辻が花染めを現代に蘇らせつつ、鮮やかな色彩や立体的な絞りを加えたことで唯一無二の美しさを生み出しました。

その芸術性の高さから、彼の作品は市場でも非常に評価されています。

保存状態が良く、証紙が付属していれば高価買取が期待できるでしょう。

特に豪華な染めが施された着物は、希少価値が高くなります。

羽田登喜男

羽田登喜男は、金彩友禅の第一人者として知られる京友禅作家であり、昭和63年に人間国宝に認定されました。

加賀友禅を学んだ後、京都で京友禅を習得し、両者を融合させた独自の染色技法を確立しました。

花鳥風月をモチーフとした繊細な文様と、豪華な金彩が特徴で、特に鴛鴦を描いた作品は高く評価されています。

格式ある場面にふさわしい着物として需要が高く、保存状態が良ければ買取価格が10万円以上になることも珍しくありません。

由水十久

由水十久は、京友禅作家として自然をテーマにした優美なデザインで知られています。

淡い色彩と繊細な筆使いが特徴で、草花だけでなく人物画も取り入れるなど独自の作風を確立しました。

昭和63年に亡くなるまで国内外で個展を開き、着物や壁画装飾、軸ものなど幅広く活躍。

平成元年には次男の充氏が二代目を襲名し、その技術が継承されています。

初代の作品は市場でも高く評価されており、保存状態が良い留袖なら20万円以上の買取価格となることもあります。

北出与三郎

北出与三郎は、加賀友禅を代表する作家の一人であり、皇室献上作家としても知られています。

伝統的な技法に独自の感性を加えた作品を多く手がけ、特に「北出カラー」と呼ばれる神秘的な色使いが特徴です。

自然の風景や四季折々の花を描いた格式ある着物は幅広い年代の女性に愛され、買取市場でも高い評価を受けています。

現在は二代目がその技を継承しており、保存状態が良ければ15,000円～10万円の買取価格となることもあります。

木村雨山

木村雨山は、京友禅の伝統を継承しつつ、洗練されたデザインを追求した加賀友禅作家であり、昭和30年に人間国宝に認定されました。

彼の作品は、日本画のような柔らかい色合いと滑らかな線が特徴で、優雅で上品な印象を与えます。

格式の高い場にふさわしい着物が多く、需要が安定しているため、買取市場でも高く評価されています。

特に訪問着や振袖は人気が高く、状態が良ければ20万円以上の査定となることもあり、証紙の有無も価格に影響します。

松井青々

松井青々は京友禅の第一人者として知られ、たたき染めの生地に華やかな柄を描く作風が特徴です。

初代、二代目に続き、現在は三代目がその伝統と技術を受け継いでいます。

彼の着物は上品で格式高い場面に適しており、特に初代や二代目の作品は市場で高評価を受け、15万円以上で取引されることもあります。

ただし、人気が高いため贋作も出回っているため、鑑定の際は信頼できる専門業者に依頼するとよいでしょう。

証紙が付属していると、さらに高額査定が期待できます。

藤井寛

藤井寛の着物の買取相場は、状態や証紙の有無、デザインの希少性によって変動します。

保存状態が良好で証紙付きの希少なデザインなら10万円以上になることが多いです。

特に金彩や刺繍が施された訪問着や留袖は需要が高く、高値がつきやすい傾向があります。

希少なデザインは市場価格を超える査定になることもあり、複数の業者で比較するのが望ましいです。

恵積五郎

恵積五郎（めぐみせきごろう）は、京友禅作家の中でも特に独自のデザイン性が際立つ作品を多く残しました。

彼の着物は、繊細な筆致と大胆な配色のバランスが絶妙で、格式高い装いに適しています。

市場ではコレクターや愛好家の間で根強い人気があり、特に状態の良いものは5万円以上で取引されることもあります。

証紙や仕立ての丁寧さも査定額に影響を与えるため、しっかりと管理することが大切です。

辻村寿三郎

辻村寿三郎は、京友禅の第一人者として独創的な作品を数多く生み出した作家です。

伝統的な技法を活かしながらも、現代的なエッセンスを取り入れたデザインが特徴となっています。

市場では希少価値が高く、1～5万円が取引相場ですが、状態によって異なります。

特に初期の作品や代表作は、買取市場でも高く評価されるでしょう。

斉藤三才

斉藤三才は、伝統とモダンを融合させたデザインで知られる着物作家です。

彼の作品は、個性的でありながらも上品さを兼ね備えており、ファッション性の高さが評価されています。

市場では人気が高く、特に独特の色彩や意匠を持つ着物は高価買取の対象となるでしょう。

保存状態や証紙の有無によって査定額が左右されますが、およそ3万円以下で買い取りされることが多いです。

デザイン性の高い作品ほど、より高値で取引される可能性があります。

堀省平

堀省平は、京友禅の伝統を継承しつつも、独自の技法を取り入れた作風で知られる作家です。

彼の作品は、繊細な筆致と柔らかな色彩が特徴で、特に上品で格式高い場面に適した着物が多いです。

根強い人気があり、買取相場は～2万円ほどで、保存状態が良好なものは高価買取の対象となります。

証紙が付属していると、さらに価値が高まるでしょう。

特に代表作や限定品は、希少価値が高く、高額で取引されることが多いです。

川村久太郎

川村久太郎は、伝統的な技法を活かしつつも、革新的なデザインを取り入れた京友禅作家です。

彼の着物は、華やかさと品格を兼ね備えたデザインが特徴で、格式のある場面で着用されることが多くなっています。

コレクターや愛好家の間で高く評価され、状態が良ければ8,000円前後での買取が期待できるでしょう。

証紙や仕立ての美しさも査定に影響を与えるため、適切な管理が重要です。

草野一騎

草野一騎は、京友禅の作家の中でも特に緻密な技法を駆使した作品を多く生み出しました。

彼の着物は、細かい描写や色彩の調和が特徴で、芸術的な価値が非常に高いとされています。

常に安定した需要があり、保存状態が良いものでも～1万円での買取相場となるでしょう。

特に代表作や希少なデザインのものは、査定額がさらに上がる可能性があります。

証紙の有無も、評価を左右する重要なポイントです。

田村哲彦

田村哲彦は、京友禅の伝統を受け継ぎながら、洗練された色彩と気品あるデザインで知られる作家です。

彼の作品は、淡く優雅な色調と繊細な模様が特徴で、格式のある場面で用いられることが多いです。

市場でも高く評価され、特に状態の良いもので、約2万円前後の買取相場となります。

証紙の有無や仕立ての丁寧さも査定額に影響を与えるため、適切な管理が重要でしょう。

藤林徳扇

藤林徳扇（ふじばやし とくせん）は、江戸小紋の名工として知られ、細やかな柄表現に優れた作品を数多く生み出しました。

伝統的な江戸小紋の技法を駆使しつつ、現代的な感覚を取り入れたデザインが特徴です。

安定した需要があり、特に保存状態が良いもので、約4万円前後の買取相場になります。

証紙や作家の落款があると、査定額がさらに上がるでしょう。

北村武資

北村武資は、人間国宝にも認定された織物作家で、特に羅や経錦の技法を極めた第一人者です。

彼の作品は、細密な織りと美しいデザインが特徴で、帯や着物に独自の高級感をもたらしています。

希少価値が高く、特に良好な状態のものは10万円以上で取引されることも。

証紙が付属していれば、さらに高額査定が期待できるでしょう。

城間栄順

城間栄順は、琉球紅型の伝統を継承しつつ、新たな表現を取り入れた作家として知られています。

彼の作品は、鮮やかな色彩と独特な模様が特徴で、沖縄の文化を象徴するものとして評価されています。

コレクターの間で人気があり、特に状態の良いものは数10万円の高価買取の対象です。

証紙や産地証明があると、査定額がさらに上がるでしょう。

玉那覇有公

玉那覇有公（たまはなゆうこう）は、琉球紅型の重要無形文化財保持者（人間国宝）であり、その技法を忠実に守る作家です。

彼の作品は、伝統的な紅型の美しさを残しつつ、独自の色彩表現を加えたデザインが特徴です。

市場では非常に高く評価され、保存状態が良いものは5万円以上の高価買取の対象になります。

証紙や直筆のサインがあると、さらに査定額が高くなるでしょう。

喜多川平朗

喜多川平朗は、江戸小紋の技法を極めた作家の一人で、特に精緻な柄の表現に優れています。

彼の着物は、繊細な模様と落ち着いた色合いが特徴で、格式のある装いに適しています。

市場では需要が高く、保存状態が良好なものの買取相場は7万円前後となるでしょう。

証紙の有無や柄の希少性によって、査定額が変動することがあります。

小宮康孝

小宮康孝は、江戸小紋の人間国宝として知られ、伝統技法を極めた作家です。

彼の作品は、細やかな柄と絶妙な色のバランスが特徴で、格式高い場面で着用されることが多くなっています。

色や柄によって買取相場は異なり、買取相場は数千円～数万円程度です。

証紙や作家の落款があると、査定額がさらに上がる可能性があるでしょう。

柿本市郎

柿本市郎は、京友禅の名匠として知られ、繊細な染め技法と洗練されたデザインが特徴の作家です。

彼の着物は、柔らかな色彩と気品ある模様が魅力で、格式のある場での着用に適しています。

保存状態が良好なものは高価買取の対象となり、買取相場は2万円前後になります。

証紙の有無やデザインの希少性によって、査定額が変動するでしょう。

山田貢

山田貢は、加賀友禅の伝統を受け継ぎながらも、独自の美意識を加えた作品を制作してきました。

彼の着物は、落ち着いた色彩と繊細な模様が特徴で、格式のある場面で重宝されています。

一般的には数万円程度で取引されていますが、特に保存状態が良いものは10万円を超える場合もあるでしょう。

証紙の有無や作風によって、査定額が変動することがあります。

森口華弘

森口華弘は、京友禅の重要無形文化財保持者（人間国宝）として知られる作家です。

彼の作品は、伝統技法を忠実に守りながらも、洗練されたデザインが特徴となっています。

高い評価を受けており、特に希少な作品は15万円前後の高額で買い取りされることも。

証紙や作家の落款があると、査定額がさらに上がるでしょう。

福田喜重

福田喜重は、人間国宝として京友禅の技法を極めた作家で、細やかな刺繍と豪華な彩色が特徴です。

彼の着物は、格式のある場にふさわしく、芸術作品としても評価が高くなっています。

中古市場では7万円前後で取引されていますが、刺繍の量が多ければ多いほど高値になるため、10万円以上の高価買取も期待できるでしょう。

証紙や作者の直筆サインがあると、査定額がさらに上がる可能性があります。

中村勇二郎

中村勇二郎は、京友禅の作家として、独自の技法と洗練されたデザインで名を馳せました。

彼の作品は、繊細な染め技術と美しい配色が特徴で、多くの愛好家に支持されています。

市場では安定した需要があり、状態にもよりますが、買取相場は15,000円程度が目安です。

証紙が付いていると、より高額での取引が期待できます。

作家着物を少しでも高く売るコツ

作家着物をできるだけ高く売るためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

作家着物を高く売るコツは以下の通りです。

• ① 保管時は湿度・日光に注意
• ② 購入時の付属品を一緒に査定に出す
• ③ 有名作家の着物を売る
• ④ サイズが大きい作家着物を売る

それぞれ順番に解説します。

保管時は湿度・日光に注意

作家着物の価値を維持するためには、適切な保管が重要です。

湿気の多い場所に置くとカビやシミが発生しやすくなり、査定額が大幅に下がる原因になります。

また、直射日光が当たると色あせや生地の劣化が進み、見た目の美しさが損なわれるでしょう。

着物専用の桐箱や湿度調整剤を活用し、風通しの良い場所で保管することが大切です。

定期的に虫干しを行い、状態を確認することで、高価買取につながるでしょう。

購入時の付属品を一緒に査定に出す

着物を査定に出す際、購入時の付属品があると査定額が上がることが多いです。

証紙や落款は作家物の証明となり、価値を高めます。

また、たとう紙や端切れ、ラベルなども正規品の証拠となるため、査定時に揃えて持ち込むと良いでしょう。

帯や襦袢などのセット品があれば、まとめて査定に出すことで買取価格が上がる可能性もあります。

付属品を紛失しないよう保管し、査定時にはすべて揃えて持ち込むことをおすすめします。

有名作家の着物を売る

知名度の高い作家の着物は、市場での需要が高く、高価買取されやすい傾向にあります。

特に人間国宝や重要無形文化財保持者の作品は、希少価値が高いため、高額で取引されることが多いです。

また、同じ作家の着物でも代表作や人気の柄は高評価を受けやすく、査定額が上がるでしょう。

売却前に作家の名前や評価を調べ、需要の高い作品を見極めることも重要です。

サイズが大きい作家着物を売る

作家着物はサイズが大きいほど需要が高く、高額査定につながる傾向があります。

理由として、仕立て直しがしやすく、多くの人が着用できる点が挙げられます。

特に身丈や裄丈が大きめの着物は再販市場でも人気があり、買取価格が上がりやすいでしょう。

逆に、仕立てが極端に小さい着物は需要が限られるため、査定額が下がることがあります。

売却前にサイズを測定し、適正な価値を把握しましょう。

作家着物かわからない場合はどうする？

作家着物を所有していても、作家名や価値がわからない場合があります。

そのまま売却すると、本来の価値よりも低い査定額になってしまう可能性があるでしょう。

適正な価格で買取してもらうためには、落款の確認や、着物の買取実績が豊富な専門店に依頼することが重要です。

ここでは、作家着物かどうかを見極める方法について解説します。

落款をチェック

作家着物には、作家名や工房の証として「落款（らっかん）」が入っていることが多いです。

これは、着物の端や襟裏、袖口などに印や刺繍で記されており、作家の証明としての役割を果たします。

落款が確認できれば、作家名を特定しやすくなり、買取価格が大幅に上がる可能性があるでしょう。

もし判別が難しい場合は、専門の買取店や着物鑑定士に相談すると、正確な評価をしてもらえます。

着物の実績豊富な買取店に売ること

作家着物の価値を正しく判断してもらうには、買取実績が豊富な専門店を選ぶことが重要です。

一般的なリサイクルショップでは作家名や技法を正しく評価できず、適正価格がつかないことがあります。

着物専門の買取店なら市場価値を熟知し、適正な査定を行ってくれるでしょう。

GoogleやSNSなどの口コミや実績を確認し、信頼できる業者を選ぶことが高価買取の鍵です。

査定無料の店舗を利用し、複数業者の見積もりを比較するのも有効です。

古い作家着物やいらない作家着物は出張買取の利用がおすすめ

古い作家着物や不要になった作家着物を売るなら、出張買取の利用がおすすめです。

持ち運びの手間がなく、自宅にいながら査定してもらえるため、着物を丁寧に扱ったまま売却できます。

ウリエルでは、出張費や査定費は無料のため、安心して依頼できるでしょう。

状態が良いものはもちろん、古くても価値のある作家着物は高額査定の可能性があります。

作家着物をお手持ちの方は、ぜひウリエルまでお気軽にご相談ください！