金・貴金属買取

さまざまな種類や需要のある貴金属ですが、世界では古くより「価値ある物」とされてきました。貴金属製品の過去と今後の推移についてご紹介します。

• 歴史から見る貴金属

  貴金属の中でも長い歴史をもつ「金」。人類と金の歴史は紀元前6000年の「シュメール文明」まで遡ります。当時から金の装飾品が存在していたと言われており、後の紀元前3000年頃には「トラキアの黄金文明」の時代に。独自の文化を持っていたトラキア人は、金を使って指輪やネックレス、腕輪、王冠を作っていたそうです。後の古代エジプト文明では「インゴット」が流通。世界では古くから「金＝価値のある物」という認識がされていました。日本で初めて金が使用されたのは8世紀頃。「続日本記」という書物に金の存在が記されています。また同時期には、かの有名な「東大寺の大仏」も建立されており、大量の金メッキが使われていたそうです。その後15〜17世紀の大航海時代では、日本は「黄金の国ジパング」とも呼ばれていました。これは当時日本が中国との貿易で「砂金」を使った取引をしていたことが関係していると言われています。国内では17世紀に「佐渡金山」が発見され、小判の製造が開始。しかし1898年に金が枯渇し、採掘の中止を余儀なくされました。現在、商業ベースで金採掘が行われているのは、鹿児島県の「菱刈鉱山」のみとなっています。

• 現代の需要～宝飾品だけではなく医療や工業品にも～

  金＝宝飾品、アクセサリーの印象がありますが、実は他の分野でも活用されています。代表的なのは「医療」と「工業品」です。医療の中でも「歯科業界」では金を多く用いています。なぜなら、金は人体に触れてもほとんどアレルギー反応が出ないから。そのため歯科素材をはじめ技工補助用品、デンチャーなど、歯科業界におけるさまざまな製品の材料として使われています。工業分野では、携帯電話やデジタルカメラなど電子機器の「基盤部分」に金が多用されています。貴金属の中でも「延びやすく腐りにくい」といわれる金を用いることで、電子機器の劣化を防ぐことができるのです。また電気信号を通しやすいという特性も、さまざまな電子部品に活用されています。

• これからの金相場はどうなる？

  投資用「金」は、リスクの高い株と比較して相場が安定している「安定資産」です。金は、大きな「災害」や、いわゆる「〇〇ショック」など世界で有事が起こると需要が高まり、価格が高騰します。世界中が新型コロナウイルスで混乱している現在。まさに今、金の価格が高騰しており40年ぶりの最高値を記録しています。金の売り時は“今”です！「安定資産」である以上、政界情勢が元に戻ると相場も落ち着くと予測されます。金は手元にあるだけでは価値を生みません。相場が高騰しているうちに売却して利益を確定し、また安くなったら買い戻すという運用方法がおすすめです。