毛皮買取

毛皮にはさまざまな種類があり、それぞれ市場での評価や買取相場が異なります。希少性や耐久性、肌触りの違いによって価格に差が出るのです。次の代表的な毛皮の買取相場を解説します。

① ミンク
② チンチラ
③ セーブル
④ フォックス
⑤ ムートン（ラム）
⑥ ラビット
⑦ カシミア
⑧ その他の毛皮

それぞれ順番に見ていきましょう。

• ミンク

  ミンクの毛皮は、滑らかな手触りと美しい光沢が特徴です。買取相場は、アイテムやブランド、状態によって大きく異なります。例えば、ノーブランドのショールは～4,000円程度で取引されることが多いです。
  
  一方、有名ブランドのロングコートでは、～40万円の高額査定が期待できます。特に、サガミンクやブラックグラマといった高品質のミンクは、高値で取引される傾向があります。

• チンチラ

  チンチラの毛皮は、その柔らかさと軽さで知られています。希少性が高いため、市場での評価も高いです。ロングコートの場合、状態が良ければ～数10万円の買取価格がつくことがあります。ハーフコートでも、保存状態が良好であれば、～9万円程度で取引されることが多いです。

• セーブル

  セーブルはイタチ科の黒テンの毛皮で、耐久性と保湿性に優れた高級毛皮です。
  特にロシア産のロシアンセーブルは高品質とされ、中でも白い刺毛が多い「フルシルバリー」は最高級品です。ロングコートの買取相場は〜50万円、ショールは〜12万円前後とされ、高値で取引されることが多いです。希少性や品質によっては、より高い買取価格になるケースもあります。

• フォックス

  フォックスの毛皮は、ボリューム感と優れた保温性が特徴です。種類にはブルーフォックス、レッドフォックス、シルバーフォックスがあり、刺毛が長く厚みのある皮が特徴です。流通量が多く、ミンクやセーブルほどの高値はつきにくいですが、サガフォックスやフェンディ、ディオールといったブランド品は高価買取の対象になります買取相場は、シルバーフォックスのロングコートで〜30万円、ショールで〜10万円前後です。

• ムートン（ラム）

  ムートンやラムの毛皮は、柔らかく保温性に優れており、吸湿性も高いのが特徴です。湿度が高いと水分を吸収し、乾燥すると放出するため、快適な着心地を保ちます。買取相場はアイテムの種類や状態により異なり、一般的なムートンコートは～10,000円程度で取引されます。
  
  ただし、高級なスペイン産メリノムートンやイタリア産トスカーナムートンは、通常のムートンの10倍以上の価格がつくこともあります。

• ラビット

  ラビットの毛皮は、軽くて柔らかい質感が特徴ですが、耐久性が低いため比較的安価に取引されます。種類としてはレッキスやアンゴラが知られており、刺毛が柔らかく折れやすい性質を持ちます。買取相場はアイテムの種類や状態に左右されますが、一般的には～数千円程度が目安です。
  
  ただし、デザイン性やブランドによっては査定額が上がることもあります。

• カシミア

  カシミアは、カシミアヤギの毛から作られる高級繊維で、柔らかさと軽さが特徴です。毛が細く密度が高いため、滑らかな肌触りと美しい光沢を持ち、保温性・保湿性にも優れています。生産量が少なく、「繊維の宝石」とも称される希少な素材です。買取相場はアイテムの種類やブランド、状態によって異なりますが、有名ブランドのカシミアコートであれば高額査定が期待できます。

• その他の毛皮

  その他の毛皮には、リンクスやビーバー、マスクラットなどがあります。リンクスキャットは、白みを帯びたレオパード柄が特徴で、柔らかくデリケートな毛皮として知られています。
  
  一方、ビーバーの毛皮は、茶色の刺毛の中に白い綿毛が詰まっており、保温性・防水性・耐久性に優れています。コートの場合、リンクスキャットは～15万円、ビーバーは～5万円程度で取引されることも。マスクラットも状態やデザインによって需要があり、買取相場は異なります。