茶道具を売りたいときはどうする?高値がつきやすい道具と買取業者の選び方
茶道具を売りたいと考えている方にとって、どの道具が高値で取引されやすいのか、どのような買取業者を選べばよいのかを知ることはとても重要です。
本記事では、高値がつきやすい茶道具の特徴や、信頼できる買取業者を選ぶ際のポイントについて解説します。
適切な業者を選ぶことで、高額査定が得られる可能性があります。茶道具の売却を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ウリエルでは、茶道具の買取に力を入れています。専門知識の豊富な鑑定士が、茶道具の価値を適切に評価します。出張買取も行っていますので、自宅で手軽に査定したい方はどうぞご相談ください。
茶道具を売りたい!買取値はつく?
普段使用している茶道具や、お家に眠っていた茶道具は売却が可能です。しかし、茶道具の種類によって買取値は異なります。
作家物とお稽古用の茶道具の買取値の違いを確認し、それぞれが持つ市場価値について見ていきましょう。
作家物は高価買取が期待できる
作家によって一つひとつ丁寧に作り上げられた作家物の茶道具は、高価買取が期待できます。結婚式の引き出物や、特別な日の贈り物などで贈られるのが一般的です。
有名作家が手がけた茶道具であれば、作家の知名度や作られた年代によって高額で買い取ってもらえる場合があります。過去には数十万から数百万の値がついたケースもあります。
また、共箱や証明書がついている場合はさらに価値が高まるので、使ってない作家物の茶道具がある場合は、売却も検討しましょう。
お稽古用でも売却できる
お稽古用の茶道具とは、茶道の練習に使われる茶道具のことです。お稽古用に使われる茶道具は本番用に比べて安価なものが多い傾向にありますが、市場に需要があれば売却できます。
一つひとつは安価ですが、複数の品をまとめて査定に出すことで、セット価格としての高額査定を狙えるため、それも一つの戦略です。また、普段使いしているお稽古用の茶道具の中に作家用が混ざっているケースもあるので、使わなくなったものは一度専門業者で査定に出してみる価値があります。
【種類別】茶道具の買取相場
茶道具にはさまざまな種類がありますが、それぞれによって買取相場は異なります。
種類別の買取相場について見ていきましょう。
茶釜の買取相場
茶釜は、茶道でお湯を沸かすために使われる鉄製の道具です。茶釜がなければお湯を沸かせないことから、茶道のなかでも特別な道具として知られています。茶会を催すことを「釜を掛ける」と表現するほどです。
茶釜の買取価格は、保存状態や付属品の有無が大きく影響します。一般的な茶釜の買取相場は、数万円で高いものでは数十万円程度です。
例として、千家十職の釜師である大西清右衛門の「松竹胴〆釜」は、50万円程度の価値があるとされています。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
茶碗の買取相場
現在ではご飯を盛る器として馴染みの深い茶碗ですが、従来は茶道で茶を飲む際に使われる道具でした。有名な作家が手がけた茶碗や、制作年代が古く歴史的に価値のあるものは数百万円の値が付くこともあり、茶道具の中でも高価買取が期待できます。
作家名が分かる箱書きが売却時に残っていれば、さらに高価が付く可能性が上がります。例として、芸術家である北大路魯山人の「志野茶碗」は、過去に190万円程度で買取されました。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
茶掛の買取相場
茶掛とは伝統的な装飾品の一種で、茶室や床の間にかける掛け軸のことです。買取相場はそのときの需要に合わせて変化しますが、茶道具のなかでは一番格式が高いといわれているため、状態が良ければ比較的高値での買取が期待できます。
現代茶道の祖とされる即中斎の「自筆懐紙」は50万円程度で買取された実績があるように、有名作家の作品であれば数十万円程度の値がつくことも珍しくありません。一般的な茶掛の買取相場は、数万円程度です。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
茶杓の買取相場
茶杓は、スプーンのような形をした抹茶を茶碗に移すための道具です。木や竹のほか、象牙や獣角など特殊な素材で作られているケースもあります。
古い時代の作品や有名作家の作品は高額で取引されており、特に、表千家や裏千家の代々家元の作品の場合、数十万円程度で買取されます。
しかし、茶杓には贋作が多いため、作家名が記載されている共箱や筒などの付属品がないと、本来の価値は出ません。
贋作のなかには精巧な作りのものも多く、本物でも偽物と判断されてしまうケースがあるため、質の高い買取店で鑑定してもらうことが大切です。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
鉄瓶の買取相場
鉄瓶は、お茶を立てるためのお湯を沸かす鉄製の道具です。注ぎ口がついているため、沸かしたお湯を注ぐところまで鉄瓶一つで行えるのが特徴です。
一般的な買取相場は数万円から数十万円程度ですが、希少な作家物の鉄瓶だと、数百万円程度で買取されます。例えば、三代亀文堂正平の「平丸形蓬の霰作為鉄瓶」は、過去に550万円程度で買取された実績があります。
欠けやサビ、割れなどがあると買取価格は大きく下がってしまうので、丁寧に保管しましょう。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
棗の買取相場
棗(なつめ)は抹茶の粉末を入れておくための道具で、棗によって大きさや素材、デザインなどがそれぞれ異なります。植物のナツメの実を乾燥させた形に似ていることから、棗と呼ばれるようになったとされています。
棗の一般的な買取相場は数千円から数万円程度ですが、有名な作家の場合は、数百万円程度で取り引きされるのが特徴です。実際、人間国宝にも認定された松田権六の「松紋蒔絵平棗」であれば、300万円程度の値がつきました。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
高値で売れやすい茶道具の特徴
高値がつきやすい茶道具には、いくつかの重要な特徴があります。これらの特徴を知っておくことで、茶道具を売る際に適切な判断ができ、思わぬ高額査定を得られるかもしれません。
それぞれの特徴を確認して、売る際の参考にしましょう。
有名な作家の作品かどうか
茶道具の中でも、有名作家が制作した作品は特に高値がつく傾向にあります。これは、作家自身の知名度や作品に対する評価がそのまま価格に反映されるためです。
また、著名な人物が所有していた過去のある道具も、歴史的価値が加わることで、高額で取引されやすいのが特徴です。実際、作家によっては数百万円の値がつくことも珍しくありません。
作家の名前は共箱に記されているので、共箱が残っている場合は、名の知れた作家かどうか確認しておくのもよいでしょう。
制作年代が古いかどうか
茶道具の価値を左右する要因の一つが、制作年代です。特に、茶碗や茶器など、割れ物である茶道具の場合、制作年代が古い作品はきれいな状態で現存するケースが多くありません。
これは古い茶道具はキズのつきやすい素材が使われていたり、年数を重ねることで劣化が進んでいたりすることが原因です。そのため、古い作品ほど希少価値が高く、高値になりやすいのが特徴です。
作家がわかれば、生存期間からおおよその制作年代がわかるため、まずは作家の名前を確認してみてください。
付属品が揃っているか
茶道具を売却する際、付属品の有無は買取価格に大きな影響を与えます。共箱や鑑定書、仕様書、添状などは、その茶道具の価値を証明する重要な要素です。
これらが揃っていることで、その茶道具が作家の手によるものであることが保証されるため、査定額が上がる傾向にあります。特に、箱書きに書かれている人物によっては、買取価格に大きな差を生む要因となります。
付属品は、茶道具の価値を高める大切な要素なので、捨てずに保管し、売却する際には可能な限り揃えておくようにしましょう。
茶道具はどこで売る?3つの売却方法
茶道具を売る際は、適切な場所で査定・買取してもらうことが、高額買取の鍵となります。売る場所を間違えてしまうと、価値のある茶道具を安く買い叩かれてしまうリスクがあります。
茶道具を売却する際の選択肢となる3つの方法について見ていきましょう。
オークション・フリマサイト
お稽古用の茶道具を売却する場合、オークションやフリマサイトが適しています。お稽古用の道具は、作家物ほど価値が高くないため、骨董品専門店では買取を拒否されるケースもあるかもしれません。一方、オークションやフリマサイトでは、茶道具の需要が一定数あるため、思わぬ高値がつくこともあります。
しかし、作家物やお稽古用だと思っていた茶道具に掘り出し物が混ざっていた場合、相場よりも安く購入されてしまうリスクがあることは押さえておかなければいけません。
さらに、出品ややり取りに手間がかかったり、購入者とトラブルが発生したりするリスクもあります。メリットとデメリットを把握したうえで利用することが大切です。
骨董品専門店買取
希少価値の高い茶道具を保有している場合は、骨董品専門店で鑑定を依頼するのがベストです。骨董品専門店には専門の鑑定士が在籍しているため、道具の価値を正しく評価してくれます。
また、見た目はお稽古用に見えても、実際には有名作家が手掛けたものや、歴史的価値のある品である可能性もあります。そのような掘り出し物を見逃さないためにも、まずは専門店でプロに査定を依頼することが大切です。
買取業者
手軽さを重視するなら、骨董品や古美術物などの買取を行っている買取専門業者を利用するのも選択肢の一つです。特に、出張買取を行っている業者は、店舗まで茶道具を運ぶ手間が省けるうえ、家で査定を受けられるため気軽に依頼できます。
また、実績のある業者は茶道具の目利きができる鑑定士が在籍していることが多く、適切な価格で査定してもらえる点も魅力です。さらに、買取業者の場合、幅広い茶道具の買取ができるため、骨董品専門店で値段がつかなかった品物の買取もできる場合があります。
手軽かつ高価買取を期待したい場合は、買取業者を利用しましょう。
茶道具を売却する買取業者の選び方
茶道具を売却する際は、買取業者選びが大切です。業者選びを間違えてしまうと、相場よりも安く買取されてしまう危険性があります。
買取業者選びのポイントについて見ていきましょう。
茶道具の買取実績が豊富
茶道具の買取を依頼する際、業者の買取実績は重要なポイントです。実績が豊富な業者は、顧客からの信頼が厚く、安定した需要を持っているため、安心して利用できます。
逆に、実績の少ない業者では、鑑定料が相場よりも高く設定されていたり、適正な価格で査定してもらえなかったりするリスクがあります。
査定を依頼する前には、公式ホームページに買取実績が掲載されていないかチェックしておくのがおすすめです。また、口コミから実際にサービスを利用した人の意見をリサーチしたり、複数の業者に査定を依頼し、価格を比較したりするのも買取業者選びで失敗しないための一つの方法です。
茶道具の鑑定に精通した人がいる
茶道具の鑑定には、長年の経験と専門的な知識が求められます。特に、有名作家の茶道具は多くの偽物が出回っているため、鑑定士の経験が浅いと本物を見極められない可能性があります。また、同じ茶道具でも茶碗や茶釜、茶掛など幅広いアイテムが存在しており、鑑定にはそれぞれに精通した知識が必要です。
そのため、茶道具の鑑定に精通した専門スタッフがいるかどうかは、業者選びの重要なポイントです。価値のある茶道具を売却するなら、確かな目利きを持つ鑑定士がいる業者に依頼しましょう。
出張買取を行っている
茶道具は繊細な品物が多いため、店舗に持ち運ぶ際にキズがついてしまうことがあります。出張買取を行っている業者なら、自宅で査定を受けられるため、こうしたリスクを回避できるのが大きなメリットです。
また、忙しい方や大量の茶道具を保有している方にとっても、店舗に持ち込む必要がないのは手間がかからず便利です。
しかし、業者によっては出張料が発生する場合もあるため、出張買取を利用する際は出張料の有無や対応エリアを事前にリサーチしておきましょう。
茶道具の買取ならウリエル
ウリエルは、茶道具の買取実績が豊富で、多くの顧客から高い評価を受けている業者です。専門知識を持つ鑑定士が在籍しており、価値のある茶道具を適正価格で査定してくれます。
また、ウリエルでは無料の出張買取サービスを提供しており、自宅にいながら手軽に査定を受けられるのも魅力です。
さらに、査定の際にはその場で現金買取も対応しているため、すぐに現金化したい方にも最適です。豊富な実績と高い信頼性を持つウリエルで茶道具の査定を検討してはいかがでしょうか。
まとめ
茶道具は作家の知名度や、付属品の有無などによって高値がつくことがあります。
そのため、茶道具の売却を検討しているなら、専門知識を持ち、実績が豊富な買取業者に依頼することが大切です。適切な鑑定を受けることで、本来の価値で売却できる可能性が高まります。
ウリエルなら茶道具の豊富な買取実績があるため、安心して査定依頼を出せます。信頼できる業者を選んで、茶道具を適正な価格で売却しましょう。
2つの買取方法