【切手収集の魅力】ピンセットとストックブックを用意して新たな趣味にしよう!「見返り美人」や中国切手の買取価格も紹介
日本だけでなく、海外にもさまざまな切手が存在します。
そのため昔からコレクターが多く、切手収集を趣味としている方も少なくありません。
そこで今回は、切手収集の魅力や、プレミア切手などについて紹介します。
切手収集の魅力とは
切手収集の魅力は、その奥深さ、手軽さ、限定性にあります。
そもそも切手収集は、1950~1960年代に起こった切手収集ブームにより人気を博し、「趣味の王道」として子どもから大人にまで楽しまれました。
人々は、「今しか手に入らない」「数に限りがある」といった切手の限定性や希少性に魅了され、集めれば集めるほどに熱中したのです。
今は懐かしき昭和の趣味になりましたが、現在も切手コレクターは多く存在し、なかには50年以上集め続けている人もいます。
さまざまな楽しみ方がある
切手収集には、思わずのめり込んでしまうようなさまざまな楽しみ方があります。
切手収集の楽しみ方を知って、新たな趣味の1つにしてみてはいかがでしょうか?
思い出を振り返ることができる
国の行事や歴史的な出来事に合わせて発行される「記念切手」という切手があります。
記念切手を集めれば、自ずと切手が発行される背景になった当時の出来事や記憶が振り返ることができるでしょう。
好きなテーマを見つけられる
切手には驚くほど豊富なジャンルがあるため、その中から自分好みのテーマを決めて収集するのもよいでしょう。
特に「特殊切手」という切手には、動物・花・果物・有名人・建物・スポーツなど、さまざまな事柄が描かれているため、コレクションにするには打ってつけと言えます。
自分の好きな図案や人物が描かれている切手を探し、コレクションにしてみましょう。
異国の歴史や文化を感じられる
アメリカや中国などの外国で発行された切手を「外国切手」と呼びます。
外国切手には、その国の出来事・歴史・文化が描かれており、異国の風情を感じられるのが魅力です。
また、アートやアンティークとしての人気も高いため、集めてみると素敵なコレクションになるかもしれません。
手軽に始められる
切手収集は、道具の費用や切手の購入金額がそれほどかからず、気軽に始められるのも魅力です。
希少性が高くなく、使用済みのものであれば約10~100円で購入できます。
テーマを決めてから集めるのも、「可愛い」「欲しい」といった直観で買ってみるのもよいでしょう。
資産価値がある
爆発的な切手収集ブームの到来により、発行枚数の少ない切手には希少価値が見出されました。
そのため、希少性の高い切手は高額で取引され、今や資産の1つにもなっているほどです。
実際、欧米では資産形成のための切手収集が行われ、イギリスでは価値が高騰しやすい切手を購入する投資機関が登場しています。
一方、日本では切手収集ブームが落ち着き、切手の相場価格は徐々に下がっているのが現状です。
しかし、今後切手収集ブームの再来がないとも限りません。
価値が上がることを想定したうえで、切手収集ブームよりも以前(1950年以前)のような珍しい切手は大切に保管しておくことをおすすめします。
切手の価値を知りたい方は、日本郵趣協会発行の「さくら日本切手カタログ」をチェックしてみましょう。
日本初の切手から最新の切手まで、フルカラーで解説されています。
切手収集家になろう!必要な道具とは
切手収集を始まる際には、まず「ピンセット」「ストックブック」「ルーペ」の3つを揃えることをおすすめします。
集めた切手を美しく保管できるだけでなく、切手収集をより楽しめるでしょう。
ピンセット
切手をそのまま手で触ってしまうと、手についている皮脂や水分、手垢が切手を汚してしまう可能性があります。
特に皮脂は、いくら泡をつけて丁寧に洗っても浮き出てくるため、切手を扱う際は「ピンセット」を使いましょう。
切手収集用のピンセットは、切手を傷付けないように先端が平たくなっているのが特徴で、文房具店にて200~1,500円ほどで購入できます。
皮脂が切手について汚れてしまうと切手の価値が下がるため、切手収集を始める際には必ず用意しましょう。
ストックブック
「ストックブック」とは、集めた切手を保管するための冊子状のファイルのことで、厚紙に透明フィルムまたはグラシン紙が貼られています。
そこに切手を挟んで並べることで、切手を傷付けず見やすいように管理でき、鑑賞する際にも便利です。
また切手は湿気に弱く、適切な保管をしなければ劣化を早めてしまうため、切手を保管する際はストックブックで大切保管しましょう。
ストックブックは、約1,000円から販売されていて、文房具店などで購入できます。
ルーペ
より切手収集を楽しむためにも、「ルーペ」を用意しておきましょう。
ルーペ越しに切手を観察することで、印刷面の細部を見ることができ、予想外の発見が得られるかもしれません。
高額買取が期待できるプレミア切手
希少価値が高く、買取市場において高値で取引される切手は「プレミア切手」と呼ばれています。
その代表的なプレミア切手が「見返り美人」「月に雁」「赤猿」です。
切手を収集する者なら誰もが知っている基礎知識であるため、切手収集を始める前に押さえておくとよいでしょう。
「見返り美人」
「見返り美人」は、1948年11月に、記念切手「切手趣味週間」シリーズの1つとして発行されました。
江戸時代の画家・菱川師宣の代表作『見返り美人図』を図柄にした5円切手で、色鮮やかな原画に対し、茶色一色で描かれているのが特徴です。
原画のような華やかさはないものの、その色合いが菱川師宣の美しい描写を一層際立たせてと高く評価されました。
また、サイズが67×30mmと通常の切手よりも大きく、日本最大の切手としても有名です。
発行枚数が150万枚と少ないことに加え、買い求める人が殺到したために希少価値の高い切手とされています。
見返り美人切手の発売を皮切りに切手収集を始める人々が増えたことから、この切手は日本における切手収集ブームの原点とも言えるでしょう。
ちなみに、見返り美人切手はその絶大な人気から、1991年と1996年にもわたって2度発行されています。
フルカラーの図柄で発行枚数も多いため高額買取の対象にはなりませんが、こちらも美しい切手です。
「月に雁」
「月に雁」は記念切手「切手趣味週間」シリーズとして1949年に発行された切手です。
印刷面には、世に名を知らしめた浮世絵師・歌川広重の作『月に雁』が描かれています。
前年に発行された見返り美人切手の人気ぶりを受けて発行されたため、同様に67×30mmのサイズになっており、現在でも切手収集家の間で人気の切手です。
買取市場では、「見返り美人」と並んで高値で取引されています。
中国切手の「赤猿」
中国で発行された中国切手の中でも、特に有名なのが「赤猿(子ザル)」と呼ばれる中国初の年賀切手です。
赤い背景に猿の図柄が描かれているのが特徴で、発行枚数が少ないためプレミア切手として扱われています。
切手収集家の間でも根強い人気を持ち続け、バラ切手1枚でも10万円前後の値が付けられることもあるようです。
切手を高く売るためのポイント
切手を集める過程でコレクションから溢れてしまった切手、重複してしまった切手などは買取に出すとよいでしょう。
その際、せっかく集めた切手はできるだけ高く売りたいですよね。
切手の高額買取の主なポイントは、保存状態・点数・形状・コレクション内容です。
入手したよりも価値が上がっている場合があり、思いもよらない値が付くかもしれませんよ。
切手の状態がよい
コレクション時の保存方法にはできるだけ気を配りましょう。
切手専門の買取業者は、買い取った切手を他の切手収集家へ販売することも目的としています。
そのため状態のよい切手が好まれ、保存状態に注目して査定を行なっていることがほとんどです。
未使用であることもポイントである一方、「エンタイア」と呼ばれる使用済み切手も収集家に人気があります。
そのような使用済み切手は、「消印」がはっきりと読めなければほとんど価値がありません。
また封書やはがきに貼付されている場合、無理に剥がそうとすると切手を傷付けてしまう可能性があるため、そのまま保管するようにしましょう。
まとめて査定を依頼する
売りたい切手は、できる限りまとめて査定に出しましょう。
買取業者にとって、1度に多くの切手を査定することは査定時間の短縮にもつながります。
そのため、短縮できた分の金額が品物の査定額にプラスされることもあるでしょう。
シート状で売る
複数枚の切手がくっつき、目打ちや外枠が残っている「シート切手」は、1枚ずつ切り離されているバラ切手よりも高く買取される傾向があります。
切手収集家はその目打ちの美しさを評価し、シート切手のほうを好んで収集するためです。
シート切手を持っている場合は、切り離さずにそのまま査定へ出すとよいでしょう。
何かに特化したコレクションであるか
1つのテーマにこだわって収集されたコレクションには、高値が付けられることがあります。
アメリカ切手コレクションや動物切手コレクションなど、特定の切手を集めていれば、もしかするとその中に希少価値の高い切手が見つかるかもしれません。
反対に、さまざまな国の切手が数枚ずつ集められたようなテーマ性のないコレクションは、価値が付けられない可能性が高いでしょう。
切手の価値とは
切手の価値は、その切手の希少性や質によって左右されます。
切手の価値を決めるにあたって、間違えやすいいくつかのポイントをまとめたので、切手を収集する際の情報に役立ててください。
「古い」からと言って高額買取になるわけではない
いくら発行年が古くても、もともとの価値が低い切手は年月が経っても値は付きません。
市場に出回っている数が多ければ、たとえ明治時代に発行されていたとしても高額買取の対象にはならないでしょう。
戦後の記念切手は価値が低い
戦後、日本では切手収集ブームが起きたことから、大量の記念切手が発行されました。
そのため、昭和30年以降に発行された日本の記念切手には、ほとんど価値がないと言えます。
切手コレクターの「大量」は1部屋分
切手収集家から見た数百枚は少量です。
1部屋が切手で埋まるほどでようやく「大量」と見なされます。
切手を買取に出す際は、コレクション数が多いとそれに比例して買取金額も上がりやすくなることを覚えておきましょう。
「中華民国」という文字の入った切手は台湾切手
切手に「中華民国」と印字されているものは、中国切手ではなく台湾切手です。
中国切手は「中華人民郵政」「中国人民郵政」という印字なので間違えないよう気を付けましょう。
まとめ
切手収集は、手軽に始められるにも関わらず奥が深く、いまでも人気が高い趣味の一つです。
また、切手にはさまざまな種類があるため、そのテーマ性や限定性から惹きつけられる人も多いでしょう。
まずはピンセットとストックブックを用意して、切手収集を始めてみませんか?
収集の過程で不要になった切手などは、ぜひウリエルに査定をご依頼ください!
確かな知識と経験をもつ査定士が、あなたの大切な切手を一つひとつ丁寧に査定いたします。
2つの買取方法