竜文切手は普通切手の中でも特に価値が高い!?買取価格やおすすめの業者を紹介
日本初の切手である竜文切手は、普通切手の中でも特に高額で取引される切手です。
また、竜文切手に続いて発行された竜銭切手は発行期間が非常に短かったため、希少価値が高い切手とされています。
そこで今回は、竜文切手・竜銭切手の買取相場や高く売る方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
竜文切手や竜銭切手の買取をお考えの方は、買取専門店ウリエルをご利用ください!
状態の悪いものや、他社で断られたお品物でも丁寧に査定いたします。
竜文切手とは
竜文切手は、1871年(明治4年)に日本で初めて発行された郵便切手です。
竜文切手という名前は、額面の単位が「文」で、竜がデザインされていたことに由来します。
発行当時、印刷技術が未発達だった日本では、手彫りの版を用いて印刷していました。
手彫り切手は全く同じ版を作ることが難しいため、偽造防止にも効果があったとされています。
歴史
1871年4月20日、日本で郵便制度が発足したこの日に、竜文切手が発行されました。
この頃、すでに海外では先進国を筆頭に郵便料金前納が導入されていたため、日本でも切手の発行に至ったとされています。
しかし、郵便制度が始まった当時の日本では、まだ通貨改革が行われていませんでした。
当時の通貨制度は江戸時代と同じだったため、竜文切手の額面は「文」表示となっています。
種類
竜文切手には「銭48文」「銭100文」「銭200文」「銭500文」の4種類があり、それぞれ額面に縦書きで表記されています。
当時は料金が距離と重量によって変わる仕組みだったため、竜文切手は4種類に分かれていました。
切手のサイズは19.5mm四方の正方形となっており、日本で発行された中では最も小さいサイズです。
どの切手もサイズとデザインが同じだったため、「銭48文」は茶色、「銭100文」は青色、「銭200文」は赤色、「銭500文」は緑色というように、額面と色で識別できるように工夫されていました。
また、竜文切手には国名表記がなく、目打ち(切り離しやすいように開いた穴)や裏のりもありませんでした。
竜銭切手とは
竜銭切手は、竜文切手が発行された翌年の1872年(明治5年)に発行された切手です。
1871年の新貨条例制定によって新通貨「圓(円)」が導入されたことに伴い、翌年2月に額面の単位を「文」から「銭」に変更した竜銭切手が発行されました。
竜銭切手には日本初の目打ちがあり、後期には裏のりもつけられるようになりました。
しかし竜銭切手の発行からわずか5か月後、新たに「桜切手」が発行されたため、製造期間の極めて短い切手です。
竜銭切手の金額は4種類で、「半銭」「1銭」「2銭」「5銭」とありましたが、市場に出回ったのは非常に短期間でした。
竜文切手と竜銭切手の買取相場
日本初の切手である竜文切手と、その後に発行された竜銭切手は、すべて手作業で作られている希少価値の高い切手です。
切手コレクターたちに需要があるプレミア切手なので、高額買取を期待できるでしょう。
ここでは、竜文切手と竜銭切手の買取相場を紹介します。
竜文切手
竜文切手は現存数が極端に少ないため、状態に関係なく、相場より高く買取される傾向にあります。
48文切手・100文切手の買取相場は~約2万円前後、200文切手は~40,000円、500文切手になると~100,000円です。
200文の第2版、500文の第1版は50,000円以上の価値が付きます。
使用済みで消印がある切手は数千円程度まで価値が下がりますが、発行時の額面の何倍もの高値であることに違いはありません。
また、竜文切手は手刷りで製造されていたこともあり、印刷のバランスや不備の有無などに応じて、買取価格も大きく変動します。
最も価値が高いのは、4辺のバランスが均整で美しいものです。
狭く偏っていたり印刷面が切れていたりするものは、価値が下がってしまいます。
竜銭切手
竜銭切手の発行期間が非常に短かったため、残存数が少なく、極めて希少性の高い切手として高額で買取されます。
一般的な買取相場は、半銭は~10,000円、1銭は~40,000円、2銭は~45,000円、5銭は~65,000円です。
特に1銭の第1版・第2版は価値が高く、600,000円ほどの買取価格が付くこともあるので、切手の専門家にきちんと鑑定してもらいましょう。
竜銭切手の買取価格には、発行枚数だけでなく、絵柄の縞の有無なども価値に大きく影響します。
また、目打ちが欠けるなど切手の状態がよくないものは、価値が下がる傾向にあるので注意が必要です。
竜文切手の偽造品に注意!本物との見分け方とは
竜文切手は高値で取引されるプレミア切手です。
価値が非常に高いため、本物ではない偽造品も多く出回っています。
偽造品の主な特徴を以下にまとめてみました。
● 額面の銭の上に小さく「参考」と横文字で書かれている ● 切手中心にある「銭500文」などの文字が薄い ● 切手が透けるほど薄く、ペラペラしている ● 切手と切手の間の余白(マージン)が大き過ぎる ● 未使用の竜文切手に比べて、使用済みは偽造品の可能性が高い |
上記は買取市場の中で発見された事例です。
そのため、まだまだ上記の事例に該当しない偽造品が市場に紛れている可能性もあります。
なかには本物との見分けがほとんどつかないほど精巧な偽造品もあるので注意が必要です。
本物かどうか不安な場合は、切手に詳しいプロの査定士に一度見てもらいましょう。
竜文切手や竜銭切手を高く売るためには
竜文切手と竜銭切手の買取を依頼する際に、いくつかコツを押さえておくと高額買取を実現できます。
ここでは切手を売るときのポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
信頼できる業者を選ぶ
竜文切手や竜銭切手を1円でも高く見積もってもらうためには、まず業者選びが大切です。
プレミア切手は業者によって査定額が大きく異なります。
ここでは、信頼できる業者を見極めるポイントをまとめてみました。
切手の買取実績
買取実績が多いということは、それだけお客さんから信頼されている証拠でもあります。
豊富な買取実績がある業者には、知識のある査定員がいるため、初めての方も安心です。
過去の買取事例は業者のホームページに掲載されているケースが多いので、 事前にチェックしておきましょう。
ただし、豊富な実績や歴史のある業者でも、切手の種類によって販売する販路が異なります。
竜文切手のようなプレミア切手を、買取価格以上で販売できる販路をもった業者は多くありません。
せっかく高値で売れたはずの切手を安値で買取されることがないように、業者を選ぶ際は、多少面倒でも複数の業者に当たってみましょう。
手数料や査定料は発生しないか
優良な切手買取業者は査定料や宅配料などの手数料が無料であることが多いです。
出張買取や宅配買取を行う業者で、高額な宅配料や出張料金を請求するところは優良業者とは言えないでしょう。
買取する際に諸費用が発生しないかどうか、事前に確認することも大切です。
査定の詳しい説明があるか
切手専門の買取業者にはプロの査定士が常駐しているため、査定額について詳しく説明してくれます。
逆に詳細な説明がなく、買取金額を提示するだけの業者は、査定士が切手の価値を知らない可能性もあるので注意が必要です。
査定に出した業者がそのような業者だった場合は、その場ですぐに承諾しないようにしましょう。
竜文切手や竜銭切手などのプレミア切手であれば、査定価格の理由をしっかり説明してくれるはずです。
売却するときは、詳しい説明ができる査定士のいる業者を選びましょう。
買取相場を把握しておく
安値で買取されないためには、事前に相場を把握しておくことが大切です。
相場がわかれば、買取業者との価格交渉を有利に進めやすくなり、高額査定を引き出しやすくなります。
相場を知るためには、複数の業者に査定を依頼することがポイントです。
査定だけであれば、多くの業者が無料で対応してくれるでしょう。
また、ネットオークションなどでもトレンドの相場を把握することが可能です。
ただし、買取相場は時間の経過とともに変化するため、1か月前と現在の相場が大きく変わることもあります。
過去の相場ではなく現在の相場を調べて、どの業者に売るべきか判断しましょう。
適切に保存する
切手の買取価格は保存状態によって大きく変わります。
価値のある切手であっても、シワや劣化、日焼けなどが目立つ保存状態が悪い切手は、マイナス査定を受けてしまうので注意が必要です。
プレミア切手を購入する切手コレクターは、切手の保存状態を重視します。
状態のよい切手ほど高額買取になる可能性は高くなるので、切手の保存方法には気を遣いましょう。
切手は湿気に弱いので、長期間保管する場合は湿気の少ない場所が適しています。
そのため、空気に触れないように密閉された切手アルバムなどに保存すると安心です。
また、手の皮脂によってシミができてしまうこともあるので、切手を扱う際はピンセットを使用するのがよいでしょう。
種類別に分けておく
切手にはさまざまな種類があります。
切手を収集するときは、普段から種類別に分けておきましょう。
事前に分けておくと鑑定時の手間が少なくするため、評価が高くなることもあります。
バラにしない
切手はバラ1枚でも買取可能ですが、シートよりも査定額は低くなってしまいます。
シートから1枚でも取ってしまうとバラ扱いになるので注意が必要です。
また未使用のシート切手であっても、周りの白い耳を取ってしまうとバラ扱いになります。
高価買取を狙うなら、シートのまま査定に出しましょう。
プレミア切手は買ったときの状態にしておく
切手は新品に近い状態のものほど高値で売れます。
プレミア切手には、裏面にヒンジと呼ばれる保存のための紙が付いている場合がありますが、このヒンジは剥がさずにそのままの状態にしておきましょう。
古い切手から剥がそうとすると、切手が破損してしまうことがあります。
その他の切手の買取相場
切手は「普通切手」「記念切手・特殊切手」「外国切手」の大きく3種類に分けられます。
ここでは、切手の種類別に買取相場を紹介します。
切手の種類や発行年の古さ、希少性によっても価格相場は大きく変わるので、あくまで目安として参考にしましょう。
普通切手
普通切手は、郵便料金の納付を目的に発行された切手のことです。
普通切手とはいえ、明治時代から発行された古い切手は、アンティーク品として数万円から百万円の高値で取引されているものもあります。
桜切手
桜切手は日本で2番目に発行された切手です。
30銭は40,000円ほどの買取価格が付き、ほとんど現存数がない20銭赤紫色は、値段を付けるのも難しいほど高価と言われています。
記念切手、特殊切手
国の行事を記念して発行される切手を「記念切手」または「特殊切手」と呼びます。
買取価格は、記念切手1枚で数万円以上するものから、額面を割るものまでさまざまです。
数が非常に多いため、価格相場の幅も大きくなります。
明治天皇銀婚記念切手
1894年3月9日に発行された明治天皇銀婚記念切手は、日本で初めて発行された記念切手です。
買取価格は2銭で3,500円程度、5銭は5,000円程度となっています。
買取市場でも人気が高いので、2銭と5銭をセットで売ると高額査定を期待できるでしょう。
大正婚儀記念切手
大正婚儀記念切手は、大正天皇と貞明皇后との婚礼を記念して、1900年5月10日に発行されました。
買取価格は3銭で2,000円ほどです。
使用済みの切手は数百円程度ですが、未使用品であれば額面以上で買取されます。
関東局始政三十年記念切手
関東局始政三十年記念切手は、1936年9月1日に発行された記念切手です。
関東局は旧満州国の日本大使館に置かれていた部局で、この記念切手は関東局の限定販売でした。
日本での入手方法は通信販売に限られていたため、当時からプレミアが付いていたようです。
10銭切手はわずか5万枚しか発行されておらず希少性が高いため、高額買取が期待できるでしょう。
外国切手
日本以外で発行された外国切手は、国籍も種類もさまざまです。
世界で最初に発行されたイギリスの切手にはプレミアが付いています。
ヴィクトリア女王の肖像画がデザインされた切手(ペニー・ブラック)は、億を超える値段で取引されました。
ペンス・ブルー
1840年にイギリスで発行されたペンス・ブルーは、世界で2番目に発行された切手です。
発行枚数が少ないこともあり、未使用であれば10万円以上の買取価格が付きます。
消印付きだと買取価格は大きく下がりますが、それでも1~2万円の価格で売却できるでしょう。
逆さまジェニー
逆さまジェニーとは、1918年にアメリカで発行されたエラー切手(印刷ミスした切手)のことです。
飛行機が上下逆に印刷された逆さまジェニーは、1シート100枚しかないため、トップクラスのプレミア価値を誇ります。
過去には2500万円で落札されたこともあるため、まさにお宝品と言えるでしょう。
蝶蛾切手
蝶蛾切手は、中央アフリカ共和国が独立した1960年に発行された記念切手です。
買取価格は1万円ほどですが、10種類以上あるため、複数種類をまとめて売ることで高額査定を期待できます。
モレエラー切手
モレエラー切手は、発行年不明のシンガポールの切手です。
シンガポールの切手は外国切手の中でも珍しく、市場にも出回っていないため、1万円前後の高額買取を期待できるでしょう。
切手の歴史
わたしたちの身近な存在である切手は、日本では明治時代から使われています。
ここでは切手の歴史を紹介するので、切手を収集したり売却したりする際の参考にしてみてください。
世界初の切手はイギリスで生まれた
世界で最初に誕生した切手は、イギリスの郵政省が1840年に発行した、ヴィクトリア女王の肖像がデザインされた「ペニー・ブラック」です。
ペニー・ブラックが発行される3年前の1837年、イギリスのローランド・ヒルが、現在の郵便制度の基礎を作りました。
今は世界に広く普及している郵便制度ですが、当時はイギリスにしか存在しなかったため、イギリスの切手には国名が入っていません。
そのため、現在もイギリスでは国名表示のない切手が流通しています。
日本の郵便制度は明治時代から
近代日本の郵便制度が始まったのは、イギリスで郵便制度が始まった34年後の1871年(明治4年)です。
1871年3月1日に東京と大阪間で郵便制度が開始され、現在に至ります。
イギリスで郵便事業について学んだ前島密が、帰国後に郵便制度の基礎を作りました。
「郵便」「切手」「はがき」といった現代で使われている用語も、すべて彼が生み出したものです。
日本初の切手は手彫り!?
日本初の切手「竜文切手」は、郵便制度が作られた1871年に発行されました。
この頃発行されていた切手の原版が手彫りであったことから、別名「手彫切手」とも呼ばれています。
切手コレクターが登場
1840年に、イギリスで世界最初の切手が発行されると同時に、切手を集める人々が現れました。
本格的に切手を収集するコレクターが増えたのは、1840年代後半〜1850年代だと言われています。
現在でも希少価値の高い切手にはプレミアが付いたり、切手関連のイベントが行われたりするなど、切手は世界から高い人気を誇っています。
また、世界各国の切手を集めたり、テーマごとの絵柄で切手を集めたりするなど、自分なりの切手収集を楽しむコレクターも多いでしょう。
まとめ
今回は、普通切手の中でも高額で取引されている竜文切手や竜銭切手の買取相場、高値で売る方法などを紹介しました。
竜文切手と竜銭切手は希少価値が高いため、数万〜数十万円の高値で買取されます。
プレミア切手を安値で買取されることがないよう、切手を買取に出す際は知識が豊富な査定士のいる買取業者に相談しましょう。
竜文切手や竜銭切手の買取をお考えの方は、業界トップクラスの高価買取に自信のあるウリエルへご相談ください!
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