中国切手「オオパンダ切手」の特徴は?一次・二次別の買取相場も紹介

中国切手の中でも人気が高い「オオパンダ切手」は、希少性や歴史的背景からコレクターに高く評価されています。
オオパンダ切手には複数の種類がありますが、種類によってデザインや発行年が異なり、それに伴い買取相場も変動します。
本記事では、オオパンダ切手の種類別の買取相場や特徴について解説しているので、切手収集を楽しむ方や、オオパンダ切手の売却を検討している方はぜひ参考にしてください。
なお、オオパンタ切手の買取をご検討の方は電話やメールからウリエルの無料査定をご利用ください。
中国切手の「パンダ切手」とは

パンダ切手とは、中国切手の1つで、正式には「オオパンダ」と呼ばれています。
中国切手の赤猿同様有名な切手で、呉作人(ごさくじん)という中国人画家が水墨画で描いたパンダがモチーフになっています。
切手に描かれているパンダはジャイアントパンダ(オオパンダ)で、白黒の丸いフォルムが愛くるしさを醸し出しています。
パンダ切手は、文化大革命時代に第1次(1963年)と第2次(1973年)に分けて発行されました。
日本で主に見かけるパンダ切手は第2次のものですが、第1次は希少価値が高く、高値で取引されています。
日本では、1972年に上野動物園へジャイアントパンダのカンカンとランランが贈られたことをきっかけに、パンダ切手が人気になりました。
オオパンダ切手の種類

パンダ切手には、第1次と第2次の2種類があります。
ここではそれぞれの特徴をご紹介します。
オオパンダ1次切手の特徴
第1次のパンダ切手は、1963年に発行されました。
第1次の額面は8分と10分の2種類ですが、8分のデザインが2種類あるため合計3種類です。
発行枚数は8分が2種類とも600万枚、10分が300万枚で、編号は「特59」です。
オオパンダ2次切手の特徴
第2次のパンダ切手は1973年に発行されました。
額面は4分・8分・10分・20分・43分の5種類ですが、8分のみデザインが2種類あるためデザインは合計6種類です。
発行枚数はどの額面も1,000万枚と第1次よりも多いため、第1次より価値は下がります。
しかし、状態がきれいであれば第2次のパンダ切手も高値が期待できるでしょう。
パンダ切手の買取相場

オオパンダ切手の種類別買取相場について紹介します。
種類によって、どの程度相場に違いが出るのかについて見ていきましょう。
オオパンダ1次切手の買取相場
オオパンダ1次切手は希少価値が高いことから、2次切手よりも高値で取引される傾向にあります。
オオパンダ1次切手の買取相場について見ていきましょう。
中国切手「オオパンダ1次」(10分)
1次の10分切手は、横長のデザインに2頭のパンダが描かれた切手です。
発行枚数は300万枚で、ほかの種類と比較して少なめのため、希少価値があります。
一般的なバラの買取相場は、1,600円程度です。
中国切手「オオパンダ1次」(8分・緑)
1次の8分・緑切手は、笹を抱えるパンダが描かれたデザインと、緑色の縁が特徴の切手です。
発行枚数は600万枚でやや多めですが、同じシリーズの青より高値がつく傾向にあります。
買取相場はバラで〜2,400円程度です。
中国切手「オオパンダ1次」(8分・青)
1次の8分・青切手は、青い縁取りが特徴の切手です。
発行枚数は緑バージョンと同じ600万枚ですが、緑バージョンよりも希少価値はやや低く、買取相場はバラで~1,400円程度となっています。
オオパンダ2次切手の買取相場
オオパンダ2次切手は、それぞれの種類で1,000万枚発行されているため、1次切手と比較して希少価値は高くありません。
オオパンダ2次切手の種類別買取相場について見ていきましょう。
中国切手「オオパンダ2次」(43分)
2次の43分切手は、2頭のパンダが描かれた切手で、バラの買取相場は〜100円程度です。
状態によっては、買取対象外となることもあります。
中国切手「オオパンダ2次」(20分)
2次の20分切手は、笹を持つ一頭のパンダが描かれているシンプルなデザインの切手です。
買取相場はバラで〜100円程度で、使用済みになると買取できないケースも多くなります。
中国切手「オオパンダ2次」(10分)
2次の10分切手は、親パンダが子パンダを抱き抱える姿が特徴的なデザインをしています。
買取価格はほかの2次切手同様、バラで〜100円程度です。
中国切手「オオパンダ2次」(8分・灰黄)
2次の8分・灰黄切手には、2頭のパンダが描かれています。
縁が灰色がかった黄色をしていることと、横長のデザインが特徴的です。
バラの買取相場は〜100円程度です
中国切手「オオパンダ2次」(8分・黄)
2次の8分・黄切手は、黄色で縁取られた横長のデザインが特徴の切手です。
8分切手は2種類ありますが、縁の色でそれぞれの種類は見分けられます。
買取相場はバラで〜100円程度です。
中国切手「オオパンダ2次」(4分)
2次の4分切手は、一頭のパンダが描かれたシンプルなデザインの切手です。
買取相場はバラで〜100円程度です。
このように、2次切手の買取価格はそこまで高くありませんが、状態によっては数千円を超える買取価格になるケースもあります。
高値が付きやすいオオパンダ切手の特徴
オオパンダ切手の中でも、特に高値が付きやすいのは、切手に目打ちがない「目打ちなし」と呼ばれるタイプです。
目打ちなしの切手は、発行枚数が少なく希少価値が高いことから、収集家からも高い人気を誇ります。
また、切手の種類によっても金額のつき方は異なり、1分のオオパンダ切手の方が、2分切手よりも高価です。
ほかにも、未使用品で、シミ・破れがないものや、シート状で残っているものなど、高く評価される基準はさまざまです。
これらの特徴に当てはまるオオパンダ切手を持っている場合は、一度切手買取専門店で査定してもらうのがよいでしょう。
パンダ切手を高額買取してもらうコツ

買取価格や査定ポイントが分かっていても、自分で値段を付けるのは困難です。
ここでは、パンダ切手を高額買取するポイントをご紹介します。
切手専門の買取業者を利用する
買取は、主に切手専門の買取業者を利用して査定してもらう方法と、インターネットオークションを利用して自分で取引する方法があります。
パンダ切手などのプレミア切手を買い取ってもらう場合、切手の知識や査定の目利きがあるかどうかが大切です。
また、パンダ切手を含む中国切手の歴史は古く、価値を知っていなければ正しい査定はできません。
そのため、パンダ切手の買取は切手の買取に特化している切手買取専門業者がおすすめです。
保存状態に注意する
パンダ切手以外の中国切手などを買い取ってもらう際には、保存状態が非常に重要です。
切手の材質は紙であるため、保存状態が悪いとシミやカビなどの汚れだけではなく、破れたり折れてしまったりすることがあります。
さらに、見落としがちな日焼けと湿気にも要注意です。
日に焼けてしまうと黄ばんだり、インクが薄くなったりします。
湿気がある環境で保管すると、切手が湿気を含み波打ってしまいます。
このようなことを避けるためにも、ストックブックで保管し、扱うときはピンセットを使って指紋や汚れを付けないようにしましょう。
シートの状態で売る
バラよりもシートのほうが高く売れるため、シートのパンダ切手はバラにせず、そのまま買取に出しましょう。
バラの状態でも数百円から買い取ってもらえますが、買取価格は大幅に下がるでしょう。
複数の業者に査定してもらう
買取価格は業者によって異なります。
これは、業者ごとに買取時の査定ポイントが異なることが理由として挙げられます。
そのため、1つの業者に依頼して買い取ってもらうのではなく、複数の買取業者に査定を依頼し、買取価格を比較するとよいでしょう。
中国切手はどうして人気?

中国切手は中国の建国以来、さまざまな社会情勢を反映してきました。
そのときの社会情勢で処分されたり、切手の収集や海外への持ち出しも禁止されていたりしたことから残っている切手の枚数が少ないため、中国切手は人気があります。
しかし、中国経済が落ち着き始め、中国切手ブームも下降傾向にあるため価値も下がり始めています。
それでも他の切手と比較をするとまだまだ人気がある中国切手ですが、パンダ切手以外にも種類があるためご紹介します。
パンダ切手以外の中国切手
パンダ切手以外にもいくつか中国切手はあります。
ここでは、6種類の中国切手をご紹介します。
赤猿
中国切手の中でも特にプレミアム価格がつく「赤猿」は、1980年に中国十二支切手の第一弾として発行されました。
金粉がまぶされた子ザルは、毛が1本1本細かく描かれている美しい切手です。
発行枚数が少ないためバラでも高値が付きます。
全国の山河は赤一色
1968年に発行された「全国の山河は赤一色」には、縦長型と横長型の2種類があります。
発行されてすぐに図柄のミスがわかったため、発行期間が半年ととても短い期間で終了しました。
そのため、プレミア切手として人気があり、オークションでは1枚で家が建つほどの価格が付いたこともあります。
毛沢東切手
「毛沢東切手」は中国の初代国家主席である毛沢東の肖像画や言葉が描かれている切手です。
● 毛沢東の長寿を祝う ● 毛主席の最新指示 ● 毛主席の長寿をたたえる ● 毛主席は赤い太陽 |
上記のシリーズは、毛沢東切手の中でも高値で取引されます。
編号が(紀)・(特)の切手
編号が(紀)の切手は、1949年10月8日から1967年3月10日まで発行されました。
種類は(紀1)から(紀124)までの470種類があります。
東北地方で使っていた切手は通貨が違ったため、「東北貼用」と書いてある切手が28種類あるのが特徴です。
また編号が(特)の切手は、1951年10月1日から1966年5月10日にかけて、(特1)から(特75)までの462種類が発行されました。
文化大革命時代の切手
編号の(文)は1967年4月20日から1970年6月まで発行されました。
切手に編号は書かれておらず、(文1)から(文20)まであります。
編号の(革)は1970年8月1日から1973年10月5日まで発行され、(革1)から(革21)までです。
編号が(J)・(T)の切手
1974年に通し番号が廃止されてから、編号が(J)や(T)の切手が使われるようになりました。
一番新しい編号の切手です。
オオパンダ切手をはじめとする中国切手の売却はウリエルにお任せください

オオパンダ切手に代表される中国切手の売却は、切手の専門知識を持つ査定士が在籍しているウリエルをご利用ください。
ウリエルでは、経験豊富の査定士が切手の価値に見合った価格をご提示させていただきます。また、古い切手や状態が悪いものでも買取できるケースがあります。
そのため、他店で断られた切手がある場合でも、お気軽にウリエルへご相談ください。
まとめ
今回は、中国切手「オオパンダ切手」の種類ごとの特徴や買取相場を紹介しました。
オオパンダ切手は、可愛らしいパンダのデザインと希少価値から、多くの需要があります。
特に、1963年に発行された1次切手は希少性が高く、2次切手よりも高値で取引される傾向にあります。
また、切手の状態やセットの有無などによっても買取価格は変動するので、オオパンダ切手をお持ちの方は、ぜひ信頼できる切手買取業者に査定を依頼しましょう。
2つの買取方法