毛沢東切手は高額買取が期待できる!?相場や価値を紹介!文化大革命や中国切手についても解説
文化大革命時代に発行された毛沢東切手は、非常に価値が高い切手です。
シリーズによって買取価格は異なりますが、数万円を超えるものも多く、なかには40万円以上の価格が付くものもあります。
そこで今回は、毛沢東切手シリーズの買取価格を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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毛沢東切手について
毛沢東切手は1967〜1982年頃の文化大革命時代に発行された中国切手です。
1966~1976年に起こり、1976年に終結した毛沢東による文化大革命(プロレタリア大革命)は、中国として新しいスタートを切るきっかけとなりました。
中国国内ではさまざまな変化が起こりましたが、施策の1つとして収集目的で切手を購入・所持することが禁止されました。
「古い中国思想と古い中国文化を破壊する」ことが文化大革命の思想の中心になっていたためです。
それまで発行された数々の中国切手は、文化大革命をきっかけに焼却・破棄され、ほとんどが無くなりました。
しかし、数は少ないですが、現在にも文化大革命以前に発行された切手はあります。
特徴
毛沢東切手は、革命を成功させるために、毛沢東が市民や学生に思想や理想を伝える目的で発行されました。
そのため、革命に関する毛沢東自身の考えを書いたデザインが多いのが特徴です。
また、中国切手には「編号」と呼ばれる、発行された年数や種類を判別するための文字や数字が切手の裏に書かれています。
編号には(紀)(特)(文)(革)があります。
1949~1967年に発行された切手の(紀)、1951~1966年発行された切手の(特)は廃止され、1967~1970年の3年間は(文)に変わりました。
(文)が終了してからは(革)が使用されています。
毛沢東切手シリーズの買取価格
毛沢東切手には、12種類の切手があります。
ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
(文1)毛主席の長寿を祝う語録
「(文1)毛主席の長寿を祝う語録」は1967年に発行された切手です。
図柄は11種類あり、「謁見する毛主席」が1種類、毛沢東語録が書かれた切手が10種類です。
11種類中10種類に毛沢東の言葉がデザインされている珍しいタイプの切手で、全11種類がすべて揃っていると買取価格は数十万円以上の価値が付くこともあります。
また、切手の周囲が金色に縁取りされている切手も希少価値が高い切手です。
切手の買取では、消印があると買取価格が下がりますが、中国切手のような希少価値が高い切手であれば、も状態によっては数万円の価値が付く場合もあります。
(文2)毛主席の長寿をたたえる
「(文2)毛主席の長寿をたたえる」は、第1次と第2次に分けて発行されました。
第1次は、1967年5月に発行された以下の5種類です。
・紅衛兵を閲見(えっけん) ・毛主席を讃える ・毛主席と紅衛兵(こうえいへい) ・毛主席と人々 ・毛主席の詩 |
第2次は、1967年9月に「毛主席と林彪(りんぴょう)」が2種類と「毛沢東」のみが描かれた切手が1種類発行されました。
この切手は希少価値が高いため1種類だけでも買取に出すと高値が付きます。
なかでも「毛主席と林彪」の切手は希少で、1枚でも状態によっては1万円になる可能性もあります。
全8種類揃っていれば、数万円の買取価格が期待できるでしょう。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
(文3)延安文藝講話発表二十五周年
「(文3)延安文藝講話発表二十五周年」は1967年に発行されました。
延安であった毛沢東の講話を集めた論文集で、中国の思想や芸術に大きな影響を与えた「文藝講話」が描かれた切手です。
希少価値が高く、揃っている種類の数や状態によっては数万円の価値が付くこともあります。
(文4)毛主席像
「(文4)毛主席像」は1967年に中国共産党46周年を記念して作られました。
そのため、軍服を着た毛沢東が描かれています。
買取価格は4~8万円と、揃っている種類の数や状態などで変動します。
(文5)革命的な現代京劇
1968年に発行された「(文5)革命的な現代京劇」は、文化大改革後に上演されていた「現代京劇」の1シーンが描かれている切手です。
文明改革以前から「京劇」はありましたが、改革によって京劇はなくなり、代わりに中国共産党員が登場する「現代京劇」が主流になりました。
第1次は「勝利を喜ぶ演劇人」「沙家浜」「紅灯記」「海港」「奇襲白虎団」「智取威虎山」の6種類、第2次は「交響楽(沙家浜)」「バレエ(白毛女)」「バレエ(紅色娘子軍)」の3種類があります。
買取価格は未使用で全種類揃っていれば数十万円、消印がある場合は数万円が予想されるでしょう。
(文6)毛主席は赤い太陽
1967年発行の「(文6)毛主席は赤い太陽」は、「毛主席と人民」と、「毛主席と語録と人民」の2種類があります。
買取価格はバラなら数百~数千円、2種類セットであれば1~2万円程度が目安です。
(文7)毛主席詩詞
「(文7)毛主席詩詞」は1967年に発行されました。
第1セットは「采桑子・重陽」「李進同志に」「書斎での毛主席」の3種類、第2セットは「人民解放軍」「清平楽・会昌」「沁園春・長沙」の3種類、第3セットは「清平楽・六盤山」「七津・長征」「憶奏娥・婁山関」「泌園春・雪」「水調歌頭・游泳」「浪淘沙・北戴河」「菩薩蛮・黄鶴楼」「郭沫若に和す」の8種類、合計14種類があります。
買取価格は14種類が揃っていると数十万円、全て揃っていなくても数千円~数万円程度が目安です。
(文9)アメリカ黒人の闘争支持
「(文9)アメリカ黒人の闘争支持」は、アメリカでキング牧師が暗殺されたことをきっかけに暴動が発生し、毛沢東が抗議活動を指示する意味で発行した切手です。
買取価格は数万円程度でしょう。
(文10)毛主席の最新指示
「(文10)毛主席の最新指示」は全5種類で、毛沢東の肖像画と思想・理想に関する文章が書かれています。
中国切手の中でも指折りの人気があるため、買取価格は1枚でも数万円、全種類が揃っていれば数十万円になることもあるでしょう。
(文14)全国の山河は赤一色
「(文14)全国の山河は赤一色」は、ほとんど出回っていない切手です。
描かれている赤い中国地図は、共産主義に統一されていく様子を表しています。
また、発行してすぐに印刷ミスが見つかったため、毛沢東切手の中でも特に数が少ない切手です。
そのため、買取価格は安くても数十万円、高いと数百万円もの値が付きます。
(革9)体育運動を発展させ人民の体質を増強する
「(革9)体育運動を発展させ人民の体質を増強する」は、「球技」「登山」「綱引き」「水泳」「ラジオ体操」の5種類があります。
買取価格は数千円です。
(紀123)毛主席の立派な兵士・劉英俊切手
「(紀123)毛主席の立派な兵士・劉英俊切手」は6種類あり、劉英俊という兵士が描かれています。
買取価格は数万円が目安です。
「毛主席の最新指示」には偽物が!?本物との見分け方とは
「毛主席の最新指示」は、贋作が出回っているため注意が必要です。
贋作には、切手の右下部分に黒い斜線が入っています。
斜線の有無である程度見分けることができますが、他には色合い・文字サイズ・字体などでも見分けることが可能です。
毛沢東切手以外の中国切手
ここからは、毛沢東切手以外の中国切手を7種類ご紹介します。
赤猿切手
「赤猿切手」は中国の十二支切手シリーズの第一弾として発行されました。
赤い背景に毛の1本1本まで細かく描かれている子ザルが特徴です。
さらに、金粉が混ざっていて、その美しさも高く評価されています。
発行枚数が少ないため希少価値が高く、バラになっていても買取価格は高いでしょう。
オオパンダシリーズ
「オオパンダシリーズ」は、パンダが描かれているかわいらしいデザインが特徴の切手です。
文化大革命の影響があったため残存している枚数が少なく、揃っていると数万円という高い値段が付くこともあります。
編号が(紀)の記念切手
(紀)は1949年10月8日から1967年3月10日まで発行され、(紀1)から(紀124)まで470種類あります。
(紀1)から(紀8)までは通貨が異なる中国の東北地方で使われた切手で、図案と刷色が同じでも額面と通し番号が違う「東北貼用」と書いてある切手が28種類発行されました。
編号が(特)の特殊切手
(特)は1951年10月1日から1966年5月10日まで発行された切手で、(特1)から(特75)までの462種類が発行されました。
<>の中に通し番号が記載されているのが特徴です。
文化大革命時代の切手(文)
(文)は切手自体に編号表記されていませんが、1967年4月20日から1970年6月まで発行され、(文1)から(文20)まで80種類ある切手です。
毛沢東切手の編号は、ほとんど(文)に該当します。
文化大革命時代の切手(革)
(文)と区別するために、(革)が登場しました。
1970年8月1日に発行された「現代京劇(智取威虎山)」記念切手セットから、切手1枚ごとに通し番号が再開し、「革切手」と言われるようになりました。
1970年8月1日から1973年10月5日まで発行され、(革1)から(革21)まで95種類があります。
編号が(J)や(T)の切手
1974年に通し番号が廃止され、編号が(J)や(T)の切手が使われるようになりました。
(J))は記念という意味の中国語ローマ字表記「JINIAN」 で、(T)は特殊という意味の中国語ローマ字表記「TEZHONG」です。
毛沢東切手を買い取ってもらう方法
毛沢東切手を買い取ってもらう方法はいくつかありますが、ここでは2つの方法をご紹介します。
ネットオークション・フリマアプリを利用
自宅で取引をするなら、ネットオークションやフリマアプリを利用する方法があります。
しかし、画面上でしかやり取りできないため、毛沢東切手などのコレクション要素が高い切手の購入を考えている方は、切手の状態にとても敏感です。
そのため、状態を正確に伝えることができなければ、トラブルに発展する可能性があります。
また正しく買取価格を設定できなかったり、必要以上に値切られたりすることもあるため、初心者は利用しにくい方法と言えるでしょう。
切手専門の買取業者を利用
価値のある毛沢東切手の買取なら、切手専門の買取業者を利用するのがおすすめです。
切手専門の買取業者には知識を持った査定士がいます。
査定士は的確に査定してくれるため、その切手に見合った価値を付けてくれるでしょう。
毛沢東切手を買い取ってもらう際の注意点
ここからは、毛沢東切手を買い取ってもらう際の注意点をご紹介します。
消印付きは買い取ってもらえない可能性がある
使用済みの切手には消印が付きます。
消印が珍しいものでない限り、使用済み切手の買取価格は極端に下がってしまう傾向があります。
しかし、消印があっても数千円といった値段で買い取ってもらえる可能性もあるため、まずは買取業者に査定を依頼してみましょう。
セットで売る
毛沢東切手はシリーズ化しているため、バラで売るよりも全種類が揃ったセットで売ると高値が付く可能性があります。
バラでも価値はありますが、複数枚またはセットで査定を依頼するのがおすすめです。
シミ・カビや破れがある場合は価値が下がってしまう
貴重な毛沢東切手でも、シミや破れがある状態では買取価格が大きく下がってしまいます。
しかし、自分で修復したり汚れを落としたりするとさらに状態が悪くなる可能性があるため、シミや破れなどが気になってもそのままの状態で査定にもっていきましょう。
切手の正しい保管方法に関しては下記を参考にしてみてください。
できるだけ早く売る
毛沢東切手が高値で取引されるのは、中国バブルの影響もあります。
昨今では中国バブルも落ち着き、投機目的で中国切手を購入する人も減っています。
それに伴い、緩やかに中国切手自体の買取価格も下がっているため、買取を検討している方はできるだけ早めに売るとよいでしょう。
まとめ
中国切手にはさまざまな種類がありますが、なかでも毛沢東切手は人気があります。
さまざまなテーマの絵が描かれており、発行枚数が少ない種類も多いため、買取価格が高値になりやすい切手です。
毛沢東切手の買取なら切手買取専門業者に依頼すると、適正価格を付けてくれます。
価値のある切手のため、知識のある専門業者に査定してもらいましょう。
2つの買取方法