切手買取2021年11月04日

【菊切手の買取価格】偽物のほうが価値が高い!?普通切手を高く売る方法を徹底解説

菊切手は、戦時中に発行された切手です。

当時の時代背景が映された菊切手は、偽造品が発見されたことでも有名でしょう。

しかしこの偽造品は、市場に出回った数がなかったため、現在では本物よりも価値が高いとされています。

そこで今回は、菊切手の買取相場について紹介するので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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菊切手とは

切手のストックブックと古いハガキ

菊切手は1899年(明治32年)~1908年(明治41年)まで9年間にわたって発行された普通切手です。

菊のデザインが大きく描かれており、さらに20種類とバリエーションが多いのも特徴です。

また、額面5円と10円の切手のみ「神功皇后」の図案となっています。

菊切手の歴史について

菊切手が発行された当時、日本は日清戦争や日露戦争などの戦争で勝利をおさめていました。

天皇家の象徴である菊の花が描かれており、戦争で勝利をおさめた日本勢を象徴する図案とも言えます。

菊切手は1913年(大正2年)に贋作が発見されましたが、郵便局員が早期に発見したため、市場に出回ることはありませんでした。

これを機に偽造防止の取り組みが強化され、後の印刷技術に大きな影響を与えたことから、「菊切手偽造事件」と言われています。

同じ種類でも微妙な違いがある

菊切手は5厘~1円まで15種ほど展開されていますが、絵柄のバリエーションも豊富なため、すべて合わせると約20種になります。

菊切手が発行された明治時代、日本における切手の印刷技術は未熟でした。

当時、インクの調合は機械ではなく人が行なっていたため、同じ種類の菊切手であっても、発行年によってはインクの色や用紙の白さにわずかな違いが生じます。

菊切手の買取価格

はてなマークと電卓とボールペン

菊切手は、明治時代から大正時代にかけて起きた戦争や震災の影響により、その多くが焼失したと言われています。

現存する枚数が少ない希少な切手であるため、保存状態がよければ高値が付くでしょう。

買取価格は1枚で1,000~15,000円ほどです。

額面が高いほど希少性が高いとされているため、15銭、25銭、1円は5万円以上になることもあります。

また、種類によって買取価格にバラツキはありますが、神功皇后が肖像となっている5円・10円は、他の菊切手と比べて桁違いの買取額が付くこともあるので、一度査定に出してみましょう。

偽物がプレミア!?菊切手は偽物のほうが価値が高い

切り取られた大量の切手

一般的に偽物の切手に本物以上の価値が付くことはありません。

しかし、偽造の菊切手は例外です。

偽物の菊切手が高額で扱われる理由は、現存する枚数が少ないことがあります。

大正時代に発生した「菊切手偽造事件」は早々に決着したため、現存する枚数が極めて少なく、希少価値が高いのです。

現在確認されているのは、使用済みの10銭切手5枚、未使用の20銭切手3枚、使用済み5枚のみとなっています。

そのため、本物よりも価値が高い代物として扱われているのです。

菊切手を高額買取してもらうには

手の平にのる円マーク

菊切手などの高い価値がある切手でも、状態が悪いと買取価格は大幅に下がってしまいます。

また状態がよくても、売却先を間違えると安値で買取されることもあるので要注意です。

ここでは、菊切手を高額買取してもらうためのポイントをいくつか紹介します。

専門の鑑定士がいる業者に依頼する

額面以上の買取額が期待できる切手は、切手専門の買取業者に査定を依頼しましょう。

切手専門の買取業者には、古い切手の価値がわかる査定士がいるうえ、買取した切手を切手コレクター向けに販売するルートを持っているため、高額査定を期待できます。

金券ショップでも切手の買取は可能ですが、基本的に扱っているのは実用目的の切手なので、菊切手のように額面以上の買取が期待できる切手の売却先にはおすすめできません。

また、ネットオークションやフリマアプリなどを利用して売ることもできますが、出品準備や配送手続きなどに手間がかかりがちです。

さらに出品してもいつ落札されるかわからず、クレームをつけられる可能性もあるため、スムーズな取引を望む方には不向きだと言えます。

菊切手などの希少性が高い切手は、専門的な知識がないと見極めが難しいので、切手を専門的に扱っている買取業者に査定を依頼しましょう。

複数の業者に査定を依頼する

切手の買取価格は業者によって異なります。

査定士の知識レベルやお店の在庫状況などによって買取価格は変動するため、同じ切手買取の専門業者でも査定額に違いが出るでしょう。

特に、希少価値が高い切手は査定額の差も大きくなりやすい傾向にあります。

一番高値で買取してくれる業者を見極めるためにも、なるべく複数の業者に査定を依頼しましょう。

査定だけであれば、基本的にどの業者も無料で対応してくれます。

できれば3〜4社に査定を依頼して、菊切手の高価買取を実現しましょう。

切手は丁寧に扱う

切手は紙でできているため、丁寧に扱わなければすぐに劣化してしまいます。

切手を取り扱うときは、ピンセットを使いましょう。

指で触れると皮脂や汚れが切手に移ってしまい、シミができる原因になるので注意する必要があります。

柄が長く先端が丸い形状のピンセットであれば、切手を持ちやすく傷付けにくいので安心です。

ピンセットはインターネットやホームセンターなどで簡単に購入できるので、切手を扱うのであれば持っておくとよいでしょう。

経年劣化に気を付ける

切手の保存方法を間違えると経年劣化が早まってしまいます。

菊切手は100年以上前に製造されたものなので、保管する際には細心の注意が必要です。

劣化を防ぐために、風通しのよい清潔な部屋や気温が安定している場所に保管しましょう。

切手は湿気に弱いため、高温多湿な場所で長期間保管していると、裏のりが溶けたりカビが生えて変色したりします。

また、直射日光に当たる場所に保管すると切手が色あせてしまうため、日中でも日が当たらない場所に保管することをおすすめします。

ストックブックなどの切手専用のバインダーに入れて保管するのがよいでしょう。

無理に補修しない

菊切手の状態が悪くても、無理に補修するのはやめましょう。

たとえば、裏面に付いているヒンジを無理に剥がしてしまうと、切手自体が破れてしまう可能性があります。

破れてしまった切手は買取額が極端に下がることもあるので注意が必要です。

たとえ状態が悪い切手であっても、無理に補修をしないでそのままの状態で査定に出しましょう。

詳しい切手の保管方法はこちら

本物の菊切手を見分ける方法とは

虫眼鏡で拡大された赤い切手

本物の菊切手と偽物の切手は、目打ちの数が異なります。

本物の菊切手は目打ちの数が13個と決まっているため、1つでも違う場合は偽物です。

ただし、菊切手は100年以上前に製造された切手であるため、経年劣化や色落ちなどから見極めが難しい場合もあります。

本物と偽物の判断が難しい場合は、査定に出して専門家に判断してもらいましょう。

買取専門店ウリエルでは、専門知識をもつ経験豊富な査定士が対応します。

査定料はもちろん、キャンセル料や出張費もすべて無料でご利用いただけますので、まずはウリエルの無料査定をご利用ください。

切手の高価買取はウリエル

菊切手以外の10銭切手

女性が描かれた色とりどりの切手

桜切手

「桜切手」は、日本最古の「竜切手」に続き、2番目に発行された普通切手です。

桜切手の呼称は、切手の四隅に桜が描かれていたことに由来します。

色・額面・素材は発行年によって徐々に変化したため、現代では多種多様な桜切手が存在します。

普通切手についてはこちら

第2次昭和 「勅額(ちょくがく)」

第2次昭和 「勅額」は、太平洋戦争のさなかに作られた切手です。

額は元寇の頃に亀山上皇が戦勝を祈願して書いたものとされています。

当初は1つ前の第1次昭和切手に負けないほどのクオリティでしたが、戦局が悪化したことや、切手の制作作業員が徴兵された影響などもあり、徐々に質は低下していきました。

その他の希少価値が高い切手

切手が貼られた4枚の古い手紙

菊切手以外にも、希少性が高い切手は数多く存在します。

発行枚数が少ない古い切手であれば高い価値が付く可能性もあるので、一度査定に出してみましょう。

ここからは、高額買取を期待できる昔の切手をご紹介します。

見返り美人切手

「見返り美人切手」は、1948年(昭和23年)に150万枚限定で発行された特殊切手です。

切手の図案には、菱川師宣が描いた浮世絵・見返り美人が採用されています。

当時、浮世絵が切手の図案に採用されたことは珍しく、また縦長の形をした切手自体が当時は珍しかったため、日本の切手ブームの火付け役となりました。

150万枚しか発行されなかったためとても希少性が高く、切手の状態がよければ高値が付くでしょう。

見返り美人切手についてはこちら

月に雁

月に雁(かり)」は、歌川広重の浮世絵・月に雁が図案に採用されている特殊切手です。

見返り美人切手が好評だったことを受けて、翌年の1949年(昭和24年)に続けざまに発行されました。

月に雁切手は見返り美人切手に負けず劣らず根強い人気があり、昭和時代に発行された切手の中でも価値の高い切手です。

シートの状態であれば高額買取を期待できますが、バラ切手でも額面を上回るでしょう。

月に雁切手についてはこちら

その他のプレミア切手についてはこちら

小判切手

「小判切手」は、国内初となる印刷機を使って大量生産された普通切手です。

1876~1892年に発行された小判切手は、長方形の図案の中に楕円形の図が描かれており、そのデザインが小判のように見えることから「小判切手」と呼ばれるようになりました。

赤・黄・緑・青など額面に色が異なり、そのデザイン性の高さから切手コレクターに人気の切手です。

軍事切手

1910~1944年に発行された「軍事切手」は、当時の軍人が郵便物を出すために使われていた切手です。

当時発行されていた菊切手などの普通切手に「軍事」の文字が書かれているのが特徴で、海外に駐屯していた軍人に毎月1人2枚が公布されていました。

大衆向けに発行された切手ではないため、発行枚数が少なく希少性が高いことから、高額買取を期待できます。

なかでも、「菊軍事」と「大正白紙軍事」は切手コレクターからの人気が高いため、他の軍事切手よりも高値で売れる見込みが高いです。

軍事切手について詳しくはこちら

田沢切手

「田沢切手」は日本で初めてデザインを公募で決めた普通切手です。

1913年(大正2年)~1937年(昭和12年)にかけて24年間発行されていたもので、正式名称は「田沢型大正白紙(たざわがたたいしょうはくし)」と言います。

田沢切手という呼称は、採用されたデザインの考案者が田沢昌言という人物であったことに由来するものです。

発行期間が長かったものの、1円の田沢切手は枚数が少ないため、高い買取価格が期待できるでしょう。

田沢切手についてはこちら

まとめ

消印のある大量の切手

菊切手は、100年以上前に発行された歴史的価値がある切手です。

現存している数がとても少なく、現在では希少な切手の一つとされているため、状態次第では高値が付く可能性があります。

古いからと捨ててしまわず、不要であれば一度査定に出してみましょう。

ただし、菊切手の価値を見極めるには専門知識が必要です。

高値で売りたいなら、切手の買取を行なっている買取業者にお任せしましょう。

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