切手の保管・整理にはストックブックがおすすめ!保存状態がよければ高価買取も期待できる!5つの方法を紹介
切手は適切に保管しなければ、カビやシミができて劣化してしまいます。
適切な方法や場所で保管し、美しくきれいな状態を保ちましょう。
また、保存状態のよい切手は、買取に出せば高価買取をしてもらえることもあります。
今回は切手の適切な保管方法を紹介するので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
切手の保管方法
ここでは切手の保管方法について紹介します。
切手の買取価格は保存状態が大きく影響するので、適切に保管しましょう。
ストックブックを利用する
ストックブックとは、見開きの台紙にポケットがついたアルバム状のものです。
ページごとに切手を差し込んでおくポケットがあり、切手の保管と仕分けができます。
各切手が見開きで確認でき、切手の出し入れがしやすいため、切手収集家の多くが利用しています。
ストックブックは、ポケットの素材で選ぶようにしましょう。
素材は大きく分けて2つあります。
⦁ 透明フィルム ⦁ グラシン紙 |
透明フィルムは切手が見やすいというメリットはありますが、フィルムに除湿性がないため湿気で裏側のノリが溶け、台紙にくっついてしまう場合があるので注意が必要です。
グラシン紙は除湿性に優れているので、湿度の影響を受けにくいですが、パラフィン紙のような乳白色をしているため、やや切手が見づらいというデメリットがあります。
また、グラシン紙に折り目がついていると切手にヨレや段ができるので、事前にグラシン紙の状態を確認しておきましょう。
ヒンジを使って保管
ヒンジは乾燥糊がついた小さな紙片で、淡い茶色をした半透明紙です。
切手を保管するために使われるヒンジは、表面を切手に、裏面を台紙に貼り付けて使います。
切手の表面・裏面ともに確認できるため、切手の状態を確認する際に便利です。
ただし、ヒンジを使用すると跡が残ってしまいます。
跡の残った切手はヒンジ付き切手と呼ばれ、査定ではマイナスポイントです。
裏面がまっさらな状態のものよりも査定額が下がるため、注意しましょう。
マウントを使って保管
切手を美しいまま長く保存したいならマウントの使用がおすすめです。
マウントとは2枚重ねのフィルムのことで、このフィルムの間に切手を挟んで保存します。
フィルムに挟むことで、ラミネートのように切手を守れるのが特徴です。
また、マウントの裏側には乾燥糊が付いているので、軽く水で湿らせればアルバムなどに貼ることもできます。
さらに、切手にヒンジのように跡が付かないため、紙質が弱い切手や未使用切手などを整理するのに適しています。
ただし、マウントは切手ごとにフィルミングするため、マウント自体を台紙などに固定しなければ紛失する可能性があるので注意してください。
プラスチックケースやタッパーを利用する
切手保管の代用品として、プラスチックケースやタッパーなども使用できます。
100円ショップなどで安く購入できるうえ、種類も豊富です。
100円ショップで購入できるプラスチックケースには、お薬ケースやピアスケース、ヘアピンケース、絆創膏ケースなどがあり、切手のサイズや枚数に合わせて選べます。
小さな仕切りがあるケースは、額面やデザインごとに区分けすることもできるでしょう。
チャック付きポリ袋を利用する
チャック付きポリ袋を使用すれば、切手を一時的に保管・仕分けができます。
切手を額面ごとに袋に小分けし、何の切手が何枚入っているかを記載しておきましょう。
袋のサイズが豊富なので、シート状の切手を保管するのにも適しています。
お菓子の空き缶を活用する
切手の保管にお菓子の空き缶を活用する方法もあります。
切手を光から守れるため、変色を防げるだけでなく、切手の絵柄に合わせてケースを選んで楽しむこともできるでしょう。
ただし、空き缶に保存する際には、切手の破損や汚れを防ぐため、小さなポリ袋などに入れておくことをおすすめします。
仕切りなどが付属している場合は、そのまま切手の小分けに使うのもよいでしょう。
トランクルームを利用する
切手の保管場所として、宅配型トランクルームを活用する方法があります。
宅配型トランクルームはダンボール1箱から預けられる場合が多く、切手などのコレクションの保管場所としても使える便利なサービスです。
夏場や梅雨の時期の影響を受けやすい住居の場合や、引っ越しなどで一時的に切手の保管場所が欲しいという場合に使用されることも多いでしょう。
荷物の集荷や管理は業者がしてくれるところもあり、料金は小物であれば500円以下の料金で預かってくれます。
また、預けたコレクションは、PCやスマホで確認できる場合もあるので紛失などの心配も不要です。
ただし、切手を再び手元に戻すときは、手配料や配送料といった料金がかかります。
適切に保管しなければ切手はどうなる?
ここでは、切手を正しく保管しない場合のリスクについて見ていきます。
カビが生える
切手は紙で作られているため、保存状態が悪ければカビが発生します。
湿気や指紋跡の油分などが原因で、のりが付いている裏面に多く見られます。
切手にとって湿気は大敵なので、半年に一度は風を通して乾燥・虫干しをしましょう。
また、切手はできるだけ直接触らず、ピンセットを使うのもカビの予防策になります。
シミができる
手の汚れや油分から、シミができることがあります。
ストックブックやマウントを使い、直接触らないことが大切です。
また、湿気によってもシミができる場合があるので、定期的に風を通しましょう。
黄ばむ
切手は時間が経つと、黄ばんでしまいます。
空気中の酸素によって酸化する場合や、直接光が当たり続けることなど、原因はさまざまです。
また、湿度や温度の変化も黄ばみの原因となるので注意が必要です。
黄ばみを防ぐために、以下の2つに気を付けましょう。
⦁ マウントなどを活用して切手の表面を保護すること ⦁ 日光や蛍光灯の光が当たる場所に放置しないこと |
これらの注意事項を守っても、黄ばんでしまう可能性があります。
切手が発行された年代によっては、印刷紙や印刷技術により、どうしても変色や色あせが避けられないからです。
特に年代が古い切手の場合、入手した時点で黄ばんでいるかもしれません。
希少性が高い切手であれば、多少黄ばんでいても査定にあまり影響しないこともあります。
気になるときは、まずは業者に相談してみましょう。
破れる
切手に破れがあると、最悪の場合は買取不可となることもあります。
特にミシン目の部分で破れるケースが多く見られますが、これは適切に保管すれば防ぐことができます。
先ほど紹介したように、箱に入れるときは、小分け袋やクリップなどを活用して保管しましょう。
ただし致命的な破れを除いて、裂け目が微小な場合は買取してもらえる可能性があります。
切手の正しい保管場所
切手の保管場所として相応しいのは、以下のような環境です。
⦁ 風通しがよく直射日光が当たらない場所 ⦁ 乾燥した環境(除湿できると、さらに理想) |
切手を保管するとき気を付けたいのがカビ・シミ・黄ばみです。
気温差や湿度、光は、切手を劣化させます。
物置やクローゼットなどの高温多湿で風通しの悪い場所は要注意です。
保管場所が限られる場合は除湿剤や除湿器、空調などを活用することでカビや黄ばみ、シミを防ぐことができます。
使用済み切手の保管方法
封書やはがきに貼り付けられた切手を保管する方法は、以下の通りです。
⦁ 切手の周りに余白を残して切り取る ⦁ 封書やはがきから切手を取り剥がす |
切手の周りに余白を残して切り取れば切手を傷付けませんが、買取査定を依頼するときやコレクションとして見栄えよく保管したい場合は、切手を取り剥がすほうがよいでしょう。
そこで切手をきれいに封筒やはがきから剥がす、水剥がしの方法を紹介します。
水剥がしの手順
⦁ 切手のまわりに5mmほどの余白を残して切り取る ⦁ 平らな皿にぬるま湯を入れ、切手を浮かべる ⦁ 10分ほど放置したあと、切手の剥がれ具合を見ながら剥がす(※剥がれにくい場合は無理をせず、もう20~30分ほど、ぬるま湯に浸しておきましょう) ⦁ 剥がした切手を流水で流し、裏のりを十分に落とす(流水の流れが強すぎると切手を傷めるので注意) ⦁ 乾いたタオルやキッチンペーパーなどで、切手の水分を十分にとる ⦁ 切手を乾燥させて保管する |
少しでも剥がしづらいと思ったら、ぬるま湯に浸す時間を長くすると剥がしやすくなります。
水剥がしは、慌てずゆっくり行いましょう。
保存状態がよいと高額買取の対象に!?
切手の価値は、必ずしも保存状態だけで決まるわけではありませんが、保存状態がよければ買取額が上がる可能性もあります。
買い手となるコレクターは、切手の状態が美しいものを好むためです。
しかし汚れや黄ばみがひどい場合や破れがある場合は買取不可になることもあります。
切手は適切に保管し、大切に扱うことが大切です。
まとめ
切手は傷みやすく、とてもデリケートな品物です。
保存状態は査定額に大きく影響するため、買取を検討している切手がある場合は適切に保管しておきましょう。
しかし状態が悪い場合でも、なかには保存状態よりも希少性が重視される切手もあります。
そのような切手の価値を正確に査定してもらうためにも、専門知識をもった信頼できる査定士に依頼することが大切です。
ウリエルなら、専門知識や経験が豊富な査定士が1枚ずつ丁寧に査定いたします。
買取希望の切手をお持ちなら、ぜひ高価買取満足度No.1の実績をもつウリエルにご相談ください。
2つの買取方法