切手コレクションの価値や買取価格を紹介!未使用なだけじゃ高く売れない!?高価買取のポイントとは
切手コレクションには、高価買取が期待できるほどの価値があります。
「昔は集めていたが、今は保管場所に困っている」「捨てるのはもったいないけどどうしたらよいかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、切手コレクションの価値や買取価格を紹介します。
切手コレクションの価値
1950年代後半から1960年代、日本では切手収集の一大ブームが巻き起こりました。
ブームは大人だけでなく子どもまでに及び、新たな記念切手が発行された日にはデパートや郵便局に大行列ができたほどです。
この切手収集が流行した背景には、1948年に発行された「見返り美人」(菱川師宣画)という5円切手の存在があります。
切手趣味週間シリーズとして発行に至り、通常よりも大きなサイズであることと図柄の美しさが評価され、当時の切手収集家の間でもしばしば話題にされました。
あまりの人気に切手を買い求める人が殺到し、150万枚発行された見返り美人切手は、あっという間になかなか手に入らない希少な切手になったのです。
これをきっかけに、「発行枚数が少ない切手には価値がある」という捉え方が次第に広まり、切手を集める人が増えたと言われています。
ところが1950年以降、買い求める人が増えたことで記念切手の発行枚数も急増したため、ブームの盛り上がりとは裏腹に切手の希少価値は下がっていきました。
切手コレクションとして人気がある切手
次に紹介する切手は、切手コレクションとして今も高い人気を持っています。
額面相応、またはそれ以上の金額での買取が期待できますよ。
見返り美人切手
先ほど紹介した通り、見返り美人切手は切手収集の趣味を広げようと始まった「切手趣味週間」シリーズの第2弾として、1948年11月29日に発行された特殊切手です。
鮮やかな色彩の原画に対し、茶色一色で描かれた見返り美人図は、菱川師宣の繊細な描写を引き立たせていると高い評価を受けました。
そのため現在でも人気が高く、保存状態によってはバラ切手1枚でも高値が付きます。
シート切手の場合、買取相場は~50,000円です。
ちなみに、見返り美人切手は1991年と1996年にも発行されています。
1948年の切手とは異なり、フルカラーで発行枚数も多いのが特徴です。
この2種類の見返り美人切手はそれほど希少価値が高くないため、額面以上の買取は厳しいでしょう。
オリンピック記念切手
「オリンピック記念切手」は、日本国内で開催されたオリンピックを記念してつくられた記念切手です。
これまで、1964年の「東京オリンピック」、1972年の「札幌オリンピック」、1998年の「長野オリンピック」の折に発行されました。
なかでも1964年に開催された東京オリンピックの記念切手には価値があるとされ、買取可能な場合があります。
しかしながら、切手収集ブームのさなかであったため発行枚数が多く、市場においてもそれほど珍しいものではありません。
額面ベースの買取になりますが、小型シートや未使用のものがあれば、それなりの評価が付けられるでしょう。
日本万国博覧会記念切手
1970年、大阪府が開催地になった万国博覧会の記念に発行されたのが「日本万国博覧会記念切手」です。
7円・15円・50円の3つの額面に展開され、2度に渡って図案の異なる切手が発行されました。
第1次で作られた50円切手の「燕子花屏風」(尾形光琳画)や、第2次の50円切手の「夏秋草図屏風」(酒井抱一画)など、日本美術史に誇る図案が採用されています。
発行枚数が多く、現存する切手も市場に多く出回っているため額面以上の買取は期待できないでしょう。
鉄道記念切手
鉄道または電車に関する記念日に発行される切手を「鉄道記念切手」と呼びます。
電車の図案にこだわって切手を収集している人に人気の切手です。
1942年発行の「鉄道70年記念切手」をはじまりとし、現在でも継続して鉄道記念切手の発行が行われています。
鉄道70年記念切手は日本最古の鉄道記念切手ではありますが、約500万枚に及んで発行されているため高額買取の対象にはなりません。
額面以上の買取が期待できるのは「鉄道75年記念切手」という4円切手で、未使用のシート切手であれば1,000円前後の値が付くこともあります。
高価買取が期待できる切手コレクションのポイント
切手の人気だけが、高額買取につながるわけではありません。
高額買取のポイントは、発行枚数、形状、保存状態、コレクション内容です。
ここでは、そのポイントについて詳しく説明するので、切手を売る際の情報として参考にしてください。
発行枚数が少ない切手
度々触れたように、発行枚数が少ない切手は現存数も少なく、希少性が高いと言えます。
市場に出回る数が少ないほど収集家の手に入りにくいため、高額買取が期待できるでしょう。
特にもともと発行枚数が少なかった見返り美人切手などのプレミア切手は、高値で取引されています。
バラ切手ではなく小型シート
記念切手などのコレクションを売りたいときは、バラ切手ではなく、複数枚の切手が一緒になった「小型シート」を買取に出しましょう。
小型シートはそれ自体が1つの品物として評価され、高値で買取される可能性があります。
また、小型シートになっていたものを切り離してバラ切手にしてしまうと、額面以下の買取額に下がってしまう恐れがあるため注意が必要です。
保管状態のよい切手
買取の基本ではありますが、切手は保存状態がよいほど高い価値が付けられます。
切手を扱う買取業者は他の切手収集家を対象に、買い取った切手の販売も行なっている場合がほとんどです。
そのため、未使用の美品であれば高値が付けられることもありますが、使用済み、またはシミ・日焼け・破れがある場合は買取額が大幅に下がってしまう可能性もあるでしょう。
ただし一部の使用済み切手、いわゆる「エンタイア」はその消印にも価値があるとされ、封書やはがきに貼付された状態でも買い取ってもらえることがあります。
その場合、消印が読めないほどの擦れや汚れがあるものはコレクションの対象にならない可能性があるため、注意しましょう。
特定の切手を集めたコレクション
アメリカ切手のみのコレクションや、すべて動物切手で構成されたコレクションなど、特定の切手を集めたものは高く評価される傾向にあります。
このようなコレクションは、切手収集家が奥深くまで集めていることが多く、希少価値の高い切手が隠れている可能性があるためです。
一方、まとまりがなく、さまざまなジャンルの切手が少量ずつあるようなコレクションは買取されない場合がほとんどでしょう。
中国切手
「中国切手」とは、文字通り中国で発行された切手のことです。
海外の切手と言えば中国切手とされるほど、希少価値の高いものが多くあります。
特に1950~1980年頃に発行された切手は、中国の富裕層が投機目的で大量購入していることから需要が高く、高値で買い取ってもらえる可能性も高いでしょう。
なかでも文化大革命期の1966~1976年に発行された切手は、収集目的での切手購入が禁止されていたためより高い価値が付けられています。
また、1980年に中国初の年賀切手として発行された通称「赤猿」と呼ばれる切手も、収集家の間で人気です。
他にも「毛沢東切手」や「オオパンダ切手」、「全国の山河は赤一色」と呼ばれるエラー切手があります。
切手の価値について
切手の価値は、その切手の希少性、質によって左右されます。
その価値を決める際に間違えやすいいくつかのポイントをまとめました。
「古い=高額買取」ではない
古い切手は価値があるように思いがちですが、切手の価値に古さはあまり関係ありません。
明治時代に発行された切手は確かに古いとは言えますが、発行枚数が多く市場に溢れている切手の場合、希少性が低いため高額買取の対象にはならないでしょう。
昭和30年以降の記念切手に価値はない
昭和30年以降の日本の記念切手には、ほとんど価値がありません。
戦後、日本で起こった切手収集ブームにより大量の記念切手が発行されたためです。
反対に、昭和30年より前に発行された記念切手はプレミア価格で取引されることが多いでしょう。
コレクターから見る数百枚は少量!?
切手コレクションの量と質は比例します。
そのため買取に出す場合、コレクション数が多ければ多いほどより高値が付きやすいでしょう。
切手収集家が求める「大量」とは、1つの部屋が切手いっぱいに埋まるほどの量であり、数百枚程度は「少量」とみなされます。
「中華民国」という文字の入った台湾切手に注意
中国切手の特徴の1つに、「中華人民郵政」「中国人民郵政」といった印字があります。
「中華民国」と印字された切手は台湾で発行された切手であるため、間違えないようにしましょう。
まとめ
切手コレクションには、日本国内から海外のものまで、さまざまな種類の切手が多くあります。
その価値は、単に古いから、未使用であるからといった理由で付けられるわけではありません。
切手の買取においては、希少価値やコレクションの質が非常に重要になるのです。
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