古い切手や書き損じはがきは何に交換できる?手数料や換金方法も紹介
昔の50円・80円切手や未使用の切手、書き損じはがきなどは、郵便局で交換できます。
しかし、交換には手数料がかかってしまう場合がほとんどです。
本記事では、書き損じはがきや古い切手を郵便局で交換する方法や交換にかかる手数料、手数料をかけない換金方法を紹介します。
書き損じはがきや未使用の切手は郵便局で交換可能!
書き損じはがきや未使用の切手は郵便局で交換ができます。
ただし、切手と同等の価値の郵便商品との交換が対象であり、現金での交換はできません。
また、交換時には手数料が必要です。
書き損じはがきと交換できるもの
書き損じはがきは、郵便局で以下と交換できます。
⦁ 切手 ⦁ 郵便はがき ⦁ 郵便書簡(ミニレター) ⦁ 特定封筒(レターパック封筒/スマートレター封筒) |
年賀状などのようなくじ引番号付き郵便はがきの場合は、当年度発行の販売期間中のものに限り交換可能です。
切手と交換できるもの
不要になった切手は、郵便局で以下の商品と交換できます。
記念切手などの特殊切手も同様です。
⦁ 郵便はがき ⦁ 郵便書簡(ミニレター) ⦁ 切手 ⦁ 特定封筒(レターパック封筒/スマートレター封筒) |
書き損じはがきの交換方法
書き損じたはがきは、郵便局にて新しいはがきや額面が異なる郵便商品に交換が可能です。例えば、書き損じの年賀状は年賀状の販売期間内に所定の手数料を支払えば、新しい年賀状に交換できます。
古い年賀状や古いはがきも、期限によらず交換が可能です。
ただし、料額印面(はがきの表面に書かれた切手に類似した絵柄)が汚れてしまっているものは未使用であっても交換できないため、注意が必要です。
切手の交換方法
例えば、50円切手から63円切手など、不足分を支払えば異なる種類の切手に交換できます。
なお、交換時には別途手数料がかかります(手数料については後の項目で解説します)。
また、普通切手を特殊切手に変えることはできません。特殊切手とは、オリンピック記念切手などのように特別なイベントなどに合わせて発行される切手です。
特殊切手には以下のような種類があります。
⦁ グリーティング切手 ⦁ 年賀切手 ⦁ 寄付金付お年玉付年賀郵便切手 ⦁ ふるさと切手 ⦁ フレーム切手 ⦁ 記念切手 など |
書き損じはがきと切手の交換には手数料がかかる
書き損じはがきと切手の交換には手数料がかかります。それぞれ必要となる手数料は、以下の通りです。
書き損じはがき・切手との交換を希望する商品 | 手数料 (99枚まで1枚につき) | 手数料 (100枚以上1枚につき) |
郵便切手 | 5円 | 10円 |
往復はがき・郵便書簡 | 10円 | 20円 |
特定封筒(レターパック封筒・スマートレター封筒) | 42円 | 60円 |
10円未満の郵便切手や郵便はがき | 合計額の半額 | 10円 |
以下では書き損じはがきと切手の交換にかかる費用について、それぞれ解説していきます。
書き損じはがきの交換費用
書き損じはがきを交換する際には、書き損じはがきと交換する商品の印刷代金との差額と、交換手数料を合計した金額を支払う必要があります。
金額が同額だった場合と、差額が生じる場合の交換にかかる手数料の算出方法は、以下の通りです。
例:63円の書き損じ年賀状1枚と63円の新しい年賀状と交換する場合 差額の0円(63円ー63円)+手数料(10円)=10円 |
例:63円の書き損じ年賀状1枚と84円の切手と交換する場合 差額の21円(84円ー63円)+手数料(5円)=26円 |
ただし、近親者の急な不幸による服喪で使えなくなってしまった年賀状については、交換手数料が無料になります。服喪であることを郵便局の窓口で伝え、備え付けの請求書に住所と氏名、亡くなった人との続柄などを記入して交換します。
切手の交換費用
切手の交換の際には、交換する商品の印刷代金との差額分と、交換手数料を合計した金額を支払う必要があります。
切手の交換にかかる手数料の算出方法は、以下の通りです。
例:50円の切手1枚を63円の切手に交換する場合 差額の13円(63円 - 50円)+手数料(5円)= 18円 |
服喪のために利用できなくなった寄付金付お年玉付年賀郵便切手は、郵便局の窓口にて無料で通常切手と交換できます。備え付けの請求書に住所と氏名、亡くなった人との続柄などを記載する必要があります。
ただし、無料交換の対象となる切手は寄付金付お年玉付郵便切手のみであり、特殊切手やお年玉付き切手は対象外です。
寄付金付お年玉付年賀郵便切手とは、切手代金に寄付金が含まれている切手です。例えば、額面に「63+3」などと記載されおり、このうち3円が社会貢献に当てられる寄付金となり、購入時の金額に加算されます。
郵便料金は値上げを繰り返している!?その背景とは
郵便料金は度々値上げされますが、ここで過去の値上げ状況とその背景について簡単に触れておきます。
はがき
まず、はがきの値上げ状況を見ていきましょう。なお、郵便局において、はがきは第二種定形郵便物とされます。
年代 | 値上げ料金 | 変更理由 |
2014年4月 | 50円から52円 | 消費税8%増税のため |
2017年6月 | 52円から62円 | 人件費高騰と切手の利用者減少のため(はがきのみ) |
2019年10月 | 62円から63円 | 消費税10%増税のため |
2024年10月 | 63円から85円 | 電子メールやSNSの普及により、郵便物の需要が減少しているため |
封書
はがきに加えて、封書の郵便料金も過去に値上げされています。なお、郵便局において、封書は第一種定形郵便物(25kg以下)とされます。
年代 | 値上げ料金 | 変更理由 |
2014年4月 | 80円から82円 | 消費税8%増税のため |
2019年10月 | 82円から84円 | 消費税10%増税のため |
2024年10月 | 84円から110円 | 電子メールやSNSの普及により郵便物の需要が減少しているため |
郵便料金は値上げには利用者の減少と増税の影響が大きい
日本郵政は、郵便料金の引き上げの理由として、主に利用者の減少と増税の影響を挙げています。
ITの普及によって、主要な連絡手段は電子メールやインターネットが中心です。
ビジネスシーンでもペーパーレス化が進み、手紙やはがきを交換する機会の減少に伴い、切手の利用者も減ってきています。
また、日本郵政は増税によっても料金改定を迫られており、将来的にさらに値上がりする可能性もあります。
書き損じはがきを交換以外で活用する方法を紹介
書き損じはがきは、郵便局で交換する以外にも、以下のような方法で活用できます。
- ・金券ショップで換金する
- ・フリマアプリで売る
- ・懸賞の応募はがきに転用する
- ・国際協力活動へ寄付する
ここでは、それぞれについて解説していきます。
金券ショップで換金する
書き損じはがきは金券ショップで換金できます。書き損じはがきを郵便商品などへ交換するだけでなく、現金に変えたい方に向いている活用方法です。
金券ショップでは、未使用のはがきであれば1枚20〜40円で買取される可能性もあります。
ネットで売る
まとまった枚数のはがきがある場合は、ネットオークションやフリマサイトで売る方法もあります。金券ショップと同様に、はがきを現金に変えたい方におすすめです。
ネットオークションやフリマサイトでは、出品の最低金額が決められているため、はがきのバラ売り(単体)には向きません。
また、額面以上の金額で売れる可能性が低く、売上から出品に必要な手数料などを差し引くと利益が出にくいと考えられます。
書き損じはがきを売る際は、個人情報の漏洩にも注意が必要です。宛先や自分の住所が残らないように準備しましょう。
懸賞の応募はがきに転用する
書き損じはがきを「懸賞の応募はがき」として活用する方法もあります。
書き損じた年賀状がある場合は、正月が終わっても通常のはがきとして使えます。例えば、書き損じた年賀状を懸賞の応募のために使いたい場合、「年賀」の部分を二重線で消して使用しましょう。
国際協力活動へ寄付する
書き損じはがきは、国際協力活動や慈善団体に寄付ができます。
集められたはがきは現金化し、発展途上国での生活支援や教育支援などの活動に役立てられます。
なお、支援に使えるのは未使用のはがきのみで、料額印面が汚れているものや切手を貼らないと使用できない私製はがきは対象外となります。
切手は交換よりも換金?3つの方法を紹介
郵便局で切手の換金はできませんが、他の方法で換金はできます。
はがきや手紙の額面は複数回変更されているため、手元にある旧切手が不要に感じることもあるでしょう。
値上げがあっても切手そのものは額面の価値を失いませんが、新料金との差額が生じるため、実際に使うとなると不便です。
さらに郵便サービスを使う機会がほとんどない方であれば、切手を換金するほうが実用的です。
ここでは、以下3つの「切手を現金に換える方法」を紹介します。
- ・切手専門業者に買い取ってもらう
- ・金券ショップで換金する
- ・ネットで売る
切手専門の買取業者に買い取ってもらう
切手を換金するなら、切手専門の買取業者がおすすめです。
切手に関しての知識と査定スキルをもつ査定士がいるため、価値に見合った価格で換金できます。
特に、希少性の高い切手・プレミア切手であれば、高値で買い取ってもらえるでしょう。
金券ショップで換金する
金券ショップも切手の換金を行なっています。
金券ショップは不要になった金券やチケットなどを売買しているお店として知られていますが、切手の換金も可能です。
ただし金券ショップの場合、実際に切手を利用する会社や個人を販路としているため、希少切手やプレミア切手などを評価して買い取るわけではありません。
あくまで実用的な切手の価格として換金され、交換にあたっては額面から数%~40%の間で減額されるため、注意は必要です。
切手の買取価格は変動するため、換金率は交換する時期やお店により異なることを留意しましょう。
現在の相場レートは以下の通りです。
普通切手の種類 | 換金率 |
1,000円(シート) | 90~93% |
500円(シート) | 87~89% |
260円・290円・320円(シート) | 85~88% |
84円(シート) | 88% |
63円・94円(シート) | 87~88% |
1~50円(シート) | 84~85% |
※2021年10月現在
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
上記のレートはシート単位の場合で、バラ(単体)切手だと換金率は50~80%と下がります。
ネットで売る
オークションやフリマサイトなどの活用も切手の換金方法の一つです。
あらかじめ希望額を設定しておけば、市場の相場レートよりも高く売れる可能性があります。
ただし、切手について詳しい知識がない場合は、注意が必要です。
希少性の高い切手やプレミア付き切手であることを知らず、実際の価値よりも低い金額で手放すことにもなりかねません。
特にオークション式のネット販売では、売れない期間が長いと値下げして損をすることもあります。
切手の換金方法について詳しくは以下の記事をどうぞ。
切手の買取額を下げない方法
切手を換金するときは必ず一定の額が減額されます。
減額率は相場のレートによりますが、切手の状態も換金率に影響します。
そこで、できる限り高く売るためのポイントを見ていきましょう。
無料査定を行なっている買取業者に依頼する
まず大切なのは、買取先の業者が切手の相場に精通していることです。
切手の価格は販売される時期・保存状態・需要など、その切手が持つ価値によって決まります。
また、各買取業者がもっている販路なども価格に反映するため、売却にあたっては業者選びが大切です。
特に珍しい切手や、普段あまり見かけない切手を換金する際は、切手専門の買取業者に相談しましょう。
無料査定を行なっている業者を選べば、費用は一切かかりません。
海外に販売ルートがある業者を利用する
買取業者を探すとき、海外に販売ルートをもつ業者を候補に加えるのも一つの選択肢です。
海外には日本の切手を集めているコレクターがいます。
欧米のコレクターを中心に日本切手は需要があり、切手を集めた切手カタログを購入するコレクターも少なくありません。
海外の切手コレクターを販路にもつ業者であれば、国外の切手事情も踏まえて査定してくれるため、高値での買取が期待できます。
バラ切手は仕分ける
大量のバラ切手を売るときは、最低限の仕分け作業を行いましょう。
ストックブックなどに整理しておくのがベストですが、金額ごとに袋に小分けする程度でも構いません。
仕分けがされていない場合、後々の手間がかかるため買取額に影響することがあります。
保存方法・場所に気を付ける
保存状態が悪い切手では高価査定額は期待できません。
汚れやカビ、折れやヨレなどがあれば減額の対象となります。
さらに破れていれば、買取・換金が不可となる場合もあります。
切手の保管方法は以下の記事をどうぞ。
まとめて売る
まとまった量の切手を売却すると、買取価格がアップする場合があります。
切手の売上がよい業者では、仕入れ感覚で買取を強化している場合もあります。
また、大量の切手の中には希少な切手が含まれている場合も多く、喜んで査定する買取業者もいるでしょう。
こうした業者には、まとめ売りをすることで買取額のアップが期待できます。
情報収集しておく
切手の買取で損をしないためには、価値ある切手の買取相場を把握しておくことがポイントです。
プレミア付きの切手など、特に有名なものは以下の通りです。
プレミア切手の種類 | 買取相場(バラ切手) |
月に雁:浮世絵師・歌川広重(安藤広重)の作品「月に雁」が描かれた切手(1949年発行) | ~10,000円 |
見返り美人:浮世絵師・菱川師宣の作品「見返り美人図」が描かれた切手(1948年発行) | ~5,000円 |
竜文切手:日本初の切手で額面の単位「文」と竜の図が描かれた切手(1871年発行) | ~40,000円 |
鳥切手:日本で4番目の切手で中央に鳥と鳥を囲むで額面が記載された国際郵便用切手(1875年発行) | ~30,000円 |
菊切手:菊花紋章と菊花紋章を囲んで「大日本帝国郵便」と記載された切手(1899年~1908年の間に発行) | ~50,000円 |
赤猿:赤の背景に黒毛の猿が描かれた中国の年賀切手(1980年発行) | ~150,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
高額買取される切手については以下の記事をどうぞ。
書き損じはがきに関するよくある質問
ここでは、書き損じはがきに関するよくある質問と回答を紹介しています。
書き損じはがきの交換は何年前までできますか?
書き損じはがきの交換について、交換期限は特に設けられていません。古い書き損じはがきも、通常のはがきや切手などの郵便商品と交換できます。
書き損じはがきは一枚いくらで交換できますか?
書き損じはがきから新しいはがきへの交換手数料は5円です。交換する郵便商品との額面が異なる場合は、差額と所定の交換手数料を支払えば交換できます。
古い年賀状は未使用でも交換できますか?
未使用の古い年賀状は通常のはがきや切手などの郵便商品と交換できます。
ただし、新しい年賀状とは交換できません。当年の書き損じ年賀状で販売期間内のものであれば、その年の年賀状と交換できます。
まとめ
書き損じはがきや切手は郵便局での換金ができません。しかし、金券ショップやネットオークション、フリマサイトを利用すれば現金に換えることができ、切手は買取専門店の利用でも現金に替えられます。
珍しい切手や古い切手をお持ちであれば、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
切手を収集するコレクターは多く、なかにはプレミアが付いて高額で取引される切手もあります。
こうした特殊な切手は、専門の査定士がいる買取業者に査定してもらうと、高価買取となる可能性があります。
切手を売るにあたっては、適正価格を提示してくれる業者を選ぶことが大切です。
ウリエルは切手の専門知識と豊富な経験をもつ査定士が在籍、切手の価値を一枚ずつ丁寧に査定します。
買取価格には自信がありますので、まずは無料査定にてご相談ください。
2つの買取方法