台帳貼り切手とは?作り方の手順や売却する際の注意点について解説!

バラ切手を台紙に張った台帳貼り切手は、料金別納郵便の支払いに使えたり、バラよりも安く購入できたりするメリットがあります。
本記事では、台帳貼り切手の作り方や、売却時の注意点について紹介しています。
台帳貼り切手を作成したい方や、作成した台帳貼り切手を売りに出したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、切手の買取をご検討の方はウリエルの無料査定をご利用ください。
台帳貼り切手とは

郵便物をまとめて出したいときに使われる台帳貼り切手ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
台帳貼り切手について詳しくみていきましょう。
台帳貼り切手はバラ切手を台紙に貼り付けたもの
台帳貼り切手とは、同じ額面のバラ切手を台紙に並べて貼り付けたものを指します。
通常、切手は郵便物に一枚いちまい貼り付ける必要がありますが、台帳貼り切手を使えば、郵便料金をまとめて支払えます。
そのため、郵便の送付作業を効率化できるとして、大量の切手が必要になる事業者や個人が使用する際に作成されることが一般的です。
また、台帳貼り切手は、台紙を用意して自作もできますが、金券ショップなどで購入することもできます。
台帳貼り切手は料金別納郵便の支払いに使用できる
料金別納郵便は、同じ料金の郵便物をまとめて発送できる日本郵便のサービスです。
台帳貼り切手は、この料金別納郵便の支払い手段として利用できます。
郵便物に一枚ずつ切手を貼らなくて済むため、チラシやダイレクトメッセージを大量にポスト投函する際などに便利です。
また、金券ショップなどで、額面よりも安く購入できる点もメリットです。
うまく活用することで切手代や切手を貼るコストを大幅に節約できるため、特に企業や団体が大量の郵便物を発送する際に役立ちます。
プレミア切手を台帳貼り切手にすると価値が下がってしまう
プレミア切手とは、発行枚数が少なく希少価値が高い切手を指します。
これらの切手は、コレクター市場で額面以上の価値で取引されることがあります。
しかし、プレミア切手を台帳貼り切手として使用すると、額面通りの価値しか認められません。
例えば、額面50円のプレミア切手が市場で500円の価値を持っていたとしても、台帳貼り切手として使用すれば、単なる50円の切手として扱われてしまいます。 そのため、プレミア切手を持っている場合は、台帳貼り切手にする前に価値を確認することが重要です。
台帳貼り切手の作り方

実際に台帳貼り切手の作り方についてみていきます。
注意点についても解説するので、しっかり確認しておきましょう。
1.台紙を用意する
まず、切手を貼り付ける台紙を準備します。
台紙のサイズはA3、もしくはA4にしましょう。
A3サイズの場合は、台紙一枚に50枚の切手を貼り、A4サイズの台紙なら25枚の切手を2枚に分けて作成します。
また、台紙には切手を貼る場所の目安となるマス目をつけておくと、等間隔で切手を貼り付けやすくなります。
A3の場合は10列×5行、A4の場合は5列×5行のマス目をつけましょう。
しかし、手書きでは作業に時間がかかるので、インターネット上からマス目のついた台紙をダウンロードしてくるのもおすすめです。
2.台紙に切手を張り付ける
台紙が用意できたら、同じ額面の切手を台紙に整列させながら貼り付けます。
切手の間隔を均等に揃えることで、見た目をきれいに仕上げられます。
また、作業する際は、切手が曲がらないようにすることや、切手同士が重ならないように注意することが大切です。
見栄えの良くない台帳貼り切手は、金券ショップや買取専門店での買取価格が下がったり、買取を拒否されたりする可能性があります。
適正価格で買取をしてもらうためにも、できるだけ丁寧に作成しましょう。
3.額面・枚数・合計金額を記入する
台紙に切手が貼れたら、最後に台紙の空いているスペースに額面・枚数・合計金額を記入しましょう。
記入する箇所は、台紙の右下が一般的です。
例えば、110円切手を使用する場合は、台紙の右下に「110円×50枚=5,500円」というように記入します。
買取店によっては額面・枚数・合計金額が抜けていたり、計算が間違っていたりすると買取を拒否されたり、査定額を減額されたりする場合があるため、買取に出す際はしっかりチェックしておきましょう。
台帳貼り切手を売却する際の注意点

台帳貼り切手を売却する際は、いくつかの注意点があります。
台帳貼り切手の売却で気をつけるポイントについてみていきましょう。
台帳貼り切手は買取業者に査定に出すのがおすすめ
台帳貼り切手を売却する際は、切手に精通した買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。
買取業者なら切手の相場を熟知しているため、金券ショップよりも高額な査定がつく場合があります。
ただし、価値が極端に高いプレミア切手が台紙に含まれている場合は、本来の価値よりも低く査定されてしまう点に注意が必要です。
そのため、プレミア切手を持っている場合は、個別で査定に出した方がよいでしょう。
また、買取業者によって査定基準が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼するのも重要です。
査定額を比較することで、最も高額で買い取ってくれる業者を選択できます。
郵便局では買取をおこなっていない
郵便局では、台帳貼り切手の買取を行なっていない点には注意が必要です。
そのため、作成した台帳貼り切手を売却したい場合は、金券ショップや買取専門店を利用しましょう。
ただし、郵便局で換金はできませんが、使っていない切手を郵便はがきや郵便書簡、特定封筒などへの交換はできます。
切手を郵便局で交換する際は、差額や手数料を支払う必要があります。
郵便切手や通常はがきの場合、99枚までは一枚あたり5円の手数料で交換が可能です。
切手の貼り方によっては買取できない場合も
台帳貼り切手の貼り方によっては、買取を断られることがある点には注意が必要です。
切手を台紙に貼る際に、のり付けが不十分だったり、セロハンテープを使って貼り付けがされていたりする場合、買取をしてもらえない可能性があります。
また、台帳貼り切手には、台紙のサイズごとに決められた最大枚数があり、その上限を超えて貼られている場合も買取が難しくなることがあります。
そのため、余った切手も買取に出したい場合は、台紙に追加で貼るのではなく、バラとして買取に出しましょう。
台帳貼り切手に貼られている切手に損傷があると買取不可に
台帳貼り切手を売却する際は、貼られている切手の状態も重要な査定基準になります。
汚れや破れなどによって、切手に損傷があると買取を断られる可能性があります。
これは、切手の状態が悪いと、使用済みの切手の消印を意図的に消去しようとした可能性が考えられるためです。
切手を保管する際は、なるべく湿気や直射日光を避け、専用の切手ストックブックなどに保管しましょう。
正しく保管して、売却するときまで良好な状態を保つことが大切です。
切手はバラで買い取ってもらえる?

切手を買取に出す場合は、シートのほうが高く売れます。
バラの状態や枠から切り取られた状態であっても買取は可能ですが、汚れていたりシミがあったりするような状態が悪いものだと買取不可になる可能性もあります。
バラの切手は換金率がシートの状態に比べて低くなるので、シートの切手はバラさずにそのまま買取に出すとよいでしょう。
しかし戦前の切手の場合、バラの状態でも高価買取になるケースがあります。
また、使用済みで消印の入った切手も、コレクター人気が高い貴重なものであれば高値がつくことがあるでしょう。
このように、状態にもよりますが、基本的にバラ切手の買取は可能です。
バラでも高く売れる切手とその買取相場

切手は種類によって買取相場が異なります。
バラでも高く売れる切手の種類と、その買取相場についてみていきましょう。
普通切手
普通切手とは普段の郵便に使われる一般的な切手のことで、販売期間やその数量に制限がありません。
そのため、希少価値がある切手ではないので、買取価格は額面をベースに決められます。
換金率は50~60%なので、切手として使ったり別納料金の支払いに使ったりするほうがお得でしょう。
・切手として使う予定がない ・かなり大量に切手がある |
といった場合には、金券ショップでの売却を検討してもよいでしょう。
記念切手
国による行事や大きなイベントに合わせて発行されるのが記念切手です。
多くの場合、普通切手と同様に額面より少ない金額での買取になりますが、明治~昭和初期に発行されたものは、プレミアム品として高価買取も期待できます。
古い時代の貴重な記念切手は、専門業者に持ち込むと額面よりも高い金額が付けられるでしょう。
しかし、額面を基準に買取金額を決める金券ショップなどで売却をすると、額面の金額を基準に買取金額が決められてしまうので損をする可能性が高くなります。
特に、1955年までの間に発行された記念切手は、切手に詳しい買取業者に査定に出すのがおすすめです。
特殊切手
特殊切手は、日本郵便がキャンペーンなどを行なって発売する切手のことで、毎年さまざまなシリーズが登場しています。
販売期間が短いものや、限定された郵便局だけで販売されるもの、古い時代のものなどは希少価値が高く買取価格も高額になるでしょう。
特に人気が高い特殊切手には、1948年に切手趣味週間記念に発行された「見返り美人」や1949年に登場した「月に雁」などがあります。
いずれもバラ切手であっても3,000~7,000円前後と額面を大幅に上回る価格で取引されています。
中国切手
中国切手は、1949年に中華人民共和国となってからの中国で発行された切手で、外国切手の中も特に注目を集めています。
中国では1966~1976年に起こった「文化大革命」により、コレクションとして切手を保有することが禁止されました。
その結果、文化大革命前後の時代の切手は中国国内でも希少価値が高く、バラ切手であっても高値で取引されています。
特に人気が高いのは、「赤猿」と呼ばれる切手です。
1980年に発行された、赤い背景に小猿の絵が描かれたとても美しい切手で、バラでも1枚10万円前後と高額が付けられることがあります。
航空切手
航空郵便専用に使われる「航空切手」は、日本では1919~1961年(第二次世界大戦中を除く)の間に発行されていました。
海外のものとは違い、現在では新たに発行されていないという理由から、日本の航空切手はバラでも買取価格が高値になる傾向があります。
バラ切手を高く売るには

バラ切手を少しでも高く売るには工夫が必要です。
バラ切手の買取金額を上げるための方法についてみていきましょう。
台紙貼りにする
金券ショップでバラ切手を売る際には、「台紙貼り」にしておきましょう。
※ただし、台紙貼りは買取不可の業者もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。※
台紙貼りとは切手を台紙に貼ったもので、郵便局の窓口での別納料金の支払いか、集荷の際の送料の支払いに使用できます。
大量のバラ切手を一枚ずつ数えるのは手間がかかるので、まとまっていると支払いが楽になることから金券ショップでもニーズが高く、バラ切手よりも換金率が高くなるお店が多いです。
金券ショップによっては、シート切手と台紙貼り切手の換金率が同じというお店もあるので、バラ切手であっても高値で買い取ってもらえる可能性があります。
台紙貼りにする際は、A3かA4の紙に並べ、同じ額面の切手だけを貼りましょう。
額面が同じであれば絵柄や大きさが違っていても問題はありません。
また台紙貼りをする紙は、換金するお店によっては指定のフォーマットがあるので、事前に確認しておきましょう。
保管状態に気をつける
最近発行された普通切手の場合はもちろん、額面以上の価値が期待できる記念切手やプレミア切手は保管状態が買取金額に影響を与えます。
以下のような場合、買取価格が低くなってしまうでしょう。
・色褪せしている ・汚れている ・のり落ちしている ・破れている ・折れている |
バラ切手を保管する際は、湿気が少ない直射日光が当たらない場所に置くのがおすすめです。
取り扱いにはピンセットを使い、切手コレクション用のストックブックに保管しておくとよいでしょう。
切手の買取専門業者に依頼する
額面以上の価値があるかもしれないバラ切手を買取依頼するのであれば、切手に詳しい査定士のいる買取専門業者を選ぶことが大切です。
知識や経験が豊富で、切手の価値に見合った金額を提示してくれる業者でなければ、大切な切手も安く買い叩かれてしまうでしょう。
また、日本や海外での切手の需要を把握している業者であれば、他で売却するよりも高値で買取してもらえる可能性も高くなります。
金額は知りたいけれど、まだ本当に手放すか決めていないという場合なら、無料査定で金額だけを確認してみるということができます。
相場を把握しておく
買取してもらいたい切手の相場を確認しておきましょう。
事前に調べておけば、相場よりも低い金額で買い取られることもないでしょう。
相場を調べる方法は、以下の通りです。
・Webで検索してみる ・買取業者のサイトを見てみる ・SNSでの口コミを見てみる |
バラ切手は保存状態によっても買取金額が大きく変わるので、買取相場は参考程度にしておくとよいでしょう。
仕分けしておく
金券ショップなどにバラ切手を大量に持ち込む際には、額面ごとに仕分けをしておきます。
業者によっては、仕分けをしていないバラ切手は買取を拒否されることもあるので、事前に確認しておくことが大切です。
なかには仕分けが必要ない業者もありますが、その場合は換金率が低かったり手数料が発生したりする可能性があります。
バラ切手が大量にあると仕分けも大変ですが、できるだけ高く買取してもらうためにも事前に仕分けをしておくのがおすすめです。
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さらに、自宅にいながら買取が完了する出張査定にも対応しており、店舗に足を運ぶ手間もかかりません。
切手を換金したいとお考えの方は、ぜひウリエルをご利用ください。
まとめ
今回は、台帳貼り切手の作り方や売却時の注意点などについて紹介しました。
台帳貼り切手は、同じ額面のバラ切手を台紙に貼り付けたもので、料金別納郵便の支払いに使用できます。
一方で、郵便局では買取を行っていないことや、切手の貼り方によっては買取できない場合があることには注意が必要です。
郵便料金をまとめて支払いたい方や、余った切手を少しでも高く売却したい方は、ぜひ台帳貼り切手の作成に挑戦してみてください。
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