「白州は定価で買える店はあるの？」と疑問をお持ちの方もいると思います。
白州はサントリーが製造・販売するジャパニーズウイスキーです。人気のあまり、市場で出回ることが少なく、大手ECサイトではプレミアム価格で販売されています。しかし、店舗や時期によっては、白州を定価で購入することが可能です。
本記事では、白州を定価で購入できる店をご紹介するとともに、どうしても白州を入手したい方向けに白州の購入方法を解説していきます。
「白州」が手に入らない理由
近年、ジャパニーズウイスキーの世界的な人気の上昇により、国内外で購入者が増えたことで原酒不足が起こり、入手困難な状況です。
ウイスキーは熟成に多くの年月を費やすことで、芳醇な香りと風味が完成します。すぐに市場に出すことが難しく、需要と供給のバランスが崩れたことで、白州は品薄状態になりました。
市場での品薄状態が続くことで、白州のみならず、ジャパニーズウイスキーの価値が高騰しています。中古市場でも需要が高いため、転売目的で購入する人も多く、店舗に入荷するとすぐに完売してしまいます。
【種類別】ウイスキー「白州」の定価
白州は前述したとおり、国内外からの需要が高く、定価で入手するのが困難なウイスキーです。2023年2月現在の定価と、種類ごとの入手のしやすさを解説していきます。
紹介する白州は次の5つです。
- ・白州NV（ノンヴィンテージ）
- ・白州10年
- ・白州12年
- ・白州18年
- ・白州25年
白州を製造・販売するサントリーは、2024年4月の出荷分から価格改定を行うことを発表しました。定価とともに改定後の価格も一緒に紹介します。
白州 NV（ノンヴィンテージ）
| 商品名 | 内容量 | 現行品の定価（税抜） |
| 白州NV | 700ml | 4,500円 |
価格改定後は、56%の値上げにより7,000円（税抜）です。
白州NVは、シリーズの中で最も定価で入手しやすい商品です。他の種類の白州より市場に出回ることが比較的多く、入荷のタイミングが合えばドラッグストアでも購入が可能です。
ノンヴィンテージとは、熟成年数表記のないウイスキーのことを表します。熟成年数の若い原酒と長期間熟成された原酒をブレンドしてつくることが可能なため、熟成年数にこだわらず、味わいや質を重視したウイスキーに仕上げられます。
白州NVは、180mlのベビーボトルでの展開もあり、入荷は不定期ですが全国のコンビニにて購入が可能です。入荷後は即完売になってしまうほど人気が高く、販売価格は1,250円（税抜）とお手頃価格です。
白州 10年
| 商品名 | 内容量 | 現行品の定価（税抜） |
| 白州10年 | 700ml | 4,000円 |
白州10年は、2013年に原酒不足のため販売終了となりました。
公式サイトから再販売の予定は告知されておらず、在庫限りで終了となりました。希少な白州10年は入手自体が困難であり、定価での購入は難しいと言えるでしょう。
中古市場では4万〜8万円ほどで販売され、定価の10倍以上の値段で取引されています。価格上昇の幅が広い白州10年は、コレクターや転売ヤーの間でも需要が高く、今後はさらに価格の高騰が予想されます。
白州 12年
| 商品名 | 内容量 | 現行品の定価（税抜） |
| 白州12年 | 700ml | 10,000円 |
価格改定後は、50%の値上げにより15,000円（税抜）です。
白州12年は、18年や25年のような長期熟成ウイスキーより、比較的購入しやすい価格帯であるため、ウイスキー初心者に人気の商品です。
ジャパニーズウイスキーの人気により白州12年の需要が高まったことで、需要に対し供給が追いつかず、2018年に販売休止になりました。販売休止に伴い、12年の価格は一時的に高騰しましたが、2021年に再販売が開始され、価格高騰は落ち着きを戻しました。
しかし、サントリーは製造量を増やしていますが、需要の高さは現在も変わっていません。2024年2月現在の中古相場は、2万〜3万円と定価の2倍以上で販売されています。
白州 18年
| 商品名 | 内容量 | 現行品の定価（税抜） |
| 白州18年 | 700ml | 32,000円 |
価格改定後は、72%の値上げにより55,000円（税抜）です。
白州18年は、海外で開催される酒類の大会にて高く評価され、ISC金賞9回、IWSC最高賞1回、SWSC最優秀金賞2回の受賞経験があります。世界的に認められたジャパニーズウイスキーであり、海外のファンが多いことから入手困難となっています。
定価でも3万円を超える高級ウイスキーであり、一般的なお酒のように酒屋やスーパーなどに並ぶことはほとんどないと言えるでしょう。中古相場は、7万〜9万円程で販売されています。
白州 25年
| 商品名 | 内容量 | 現行品の定価（税抜） |
| 白州25年 | 700ml | 160,000円 |
価格改定後は、125％の値上げにより360,000円（税抜）です。
酒齢25年を超える白州モルト原酒からつくられ、長期熟成による希少で貴重なウイスキーなため、入手困難な商品です。白州18年同様、高級ウイスキーであり数量限定で販売されているため、酒屋やスーパーに並ぶことは少なく、定価購入は難しいと言えるでしょう。
中古相場は45万〜55万円程で販売されています。
ウイスキー「白州」を定価で買える店
白州は定価で購入することが難しいとお伝えしましたが、店舗や時期によっては店頭に並ぶ場合があります。需要の高い商品なため競争率は高いですが、店舗によっては抽選販売を実施することもあり、平等に購入のチャンスがあると言えます。
白州が定価で買える店舗は次の4つです。
- ・イオン
- ・ウエルシア
- ・酒屋
- ・百貨店
それぞれの店舗での購入方法を詳しく解説していきます。
イオン
東京・神奈川・千葉・山梨のイオン・イオンスタイルでは、定期的に期間限定でウイスキーの抽選販売が行われ、対象の銘柄ウイスキーが定価で購入可能です。
対象となる商品は抽選販売のたびに異なりますが、白州からは白州NV・12年・18年が対象となったことがあります。応募の際にはイオンアプリの入手が必須で、イオンお買い物アプリの会員番号が必要になります。
一部のイオン大型店では、父の日周辺や年末年始、お中元・お歳暮の時期などのギフト商戦のシーズンで店頭に並ぶ確率が高いです。店頭に並ぶのは白州NV・12年であり、即日完売となるほど競争率が高いとされています。
ウエルシア
ウエルシアはイオングループのため、他のドラッグストアより白州の入荷が多いことが考えられ、店頭に並ぶ可能性が高い店舗です。
イオンでは関東のみの抽選販売となっているのに対し、ウエルシアでは関東でも店頭販売となっています。しかし、販売は一部の店舗のみとなっているため、何店舗か巡店すると良いでしょう。
店舗によってはプレミアム価格で販売している場合があるため、購入の際は価格に注意が必要です。ウエルシアでは白州NVを中心に販売されますが、まれに白州12年が入荷されることもあります。
酒屋
酒屋の中でも、個人店よりチェーン店の方が白州を取り扱っていることが多く、以下の店舗で販売されています。
- ・やまや
- ・ビックリッキー
- ・カクヤス
店舗によっては定価で購入が可能ですが、プレミアム価格で販売されている店舗も多く、購入の際は価格に注意が必要です。
メーカー希望小売価格より2,000円〜3,000円ほど高くなりますが、転売目的で販売されているフリマアプリで購入するより安く入手することが可能です。プレミアム価格ではありますが、どうしても白州を手に入れたい方は検討してみても良いでしょう。
やまやは、転売を目的とする購入を防ぐために会員限定で販売・抽選をしています。会員になることで、サントリーウイスキーの白州・山崎・響などのジャパニーズウイスキーの購入が可能になります。
上記のジャパニーズウイスキーの購入には入会が必須であり、入会金・年会費は無料です。
百貨店
大手百貨店の三越伊勢丹や高島屋では、カード会員向けに抽選販売を実施している店舗があり、定価で購入できる可能性があります。東急百貨店や小田急百貨店、京王百貨店、近鉄百貨店でも抽選販売が行われ、それぞれの店舗で指定されているカードの申し込みやWEB会員登録が必要です。
抽選販売は、それぞれの百貨店のタイミングで実施されるので、定期的に百貨店の公式サイトを確認すると良いでしょう。抽選販売に当選すると購入券を獲得でき、優先的に対象のウイスキーを購入することができます。
【どうしても購入したい方向け】ウイスキー「白州」の購入方法
白州の定価購入は、競争率が高く、タイミングが合わなければ購入に長い年月がかかってしまいます。どうしても白州を購入したい方は、プレミアム価格であれば比較的すぐに入手することが可能です。
白州を購入する方法は次の6つです。
- ・Amazon
- ・楽天
- ・Yahooショッピング
- ・フリマアプリ
- ・ふるさと納税
- ・免税店
それぞれ詳しく解説していきます。
Amazon
Amazonでは、定価の3.2倍ほどのプレミアム価格で白州が販売されています。白州NV・12年・18年の取り扱いのほかに、180mlのベビーボトルや他の銘柄と飲み比べができるセット販売もあります。
ウイスキー初心者で白州を試してみたい方や、ウイスキー好きで色んな銘柄を楽しみたい方はAmazonでの購入も良いでしょう。
楽天
楽天ではAmazon同様、定価の3.2倍ほどのプレミアム価格で販売されています。取り扱いは白州NV・12年と、高額ではありますが白州25年も販売されています。
楽天では定期的に「ウイスキーくじ」を販売するショップがあり、限定本数のうち、人気の白州や山崎のウイスキーが数本当たるキャンペーンを実施しています。5,500円でくじを購入でき、白州NVが当たれば定価と同等の金額で手に入れることが可能です。
Yahooショッピング
Yahooショピングでの販売価格は定価の3.4倍ほどで、Amazon、楽天より0.2倍ほど高額で販売されています。
東京都内での発送を限定としたショップがあり、都内在住の方には嬉しい条件となっています。通販サイトでは1人当たりの購入本数が決まっていることがありますが、Yahooショッピングでは購入制限を設けていないショップがあり、一度に数本の購入が可能です。
フリマアプリ
フリマアプリでは、出品者によって通販サイトよりも安く価格設定しているものがあります。価格交渉ができ、出品者の了承を得られれば金額を下げてもらえる場合もある点がメリットです。
しかし、梱包や配送は個人で行われるため、商品が安全に届くかは配送が完了するまで明確には分かりません。出品者の中には、偽物や中身をすり替えて販売する人がいるため、通販サイトより信ぴょう性に欠けている点がデメリットです。
ふるさと納税
白州蒸溜所のある山梨県では、ふるさと納税を納めることで返礼品として白州ウイスキーを選ぶことができます。控除上限額内で寄付を行うことで、合計金額から2,000円を引いた金額分の所得税の還付や住民税の控除を受けることが可能です。
しかし、希少な白州ウイスキーは寄付金額が高額のものが多く、全ての方が受け取れるわけではありません。低額の寄付金額で白州を選ぶことも可能ですが、競争率が高く、早めの注文が必要です。
控除上限額を超えて寄付をしてしまった場合は、控除が適用されず、自己負担となってしまいます。自身の控除上限額を確認し、寄付金額に注意してふるさと納税を活用すると良いでしょう。
免税店
各空港の免税店にて、国際線を利用する人向けに白州を販売しています。免税店によっては事前予約で購入できますが、在庫があれば当日に購入することも可能です。しかし、海外の旅行客からの需要が高く、在庫が少ないことに加え、プレミアム価格での販売となります。
白州25年のような長期熟成酒の場合は、希少で人気が高く、抽選販売になることが多いです。免税店限定のパッケージで販売され、値段は定価よりも高く設定されています。
出国日が受取期間内であればエントリーができ、渡航することがわかった時点で免税店の抽選販売情報を確認すると良いでしょう。支払いや受取は、当日に店頭にて行われ、当選メール・パスポート・搭乗券が必要です。
ウイスキー「白州」は買取でも大人気
白州は希少価値が高く、市場に出回ることが少ないため、中古市場でも需要の高い商品です。高額買取に期待でき、専門店によっては開封済みであっても買取ってもらえる可能性もあるため、信頼できる専門業者に相談してみても良いでしょう。
白州はボトル自体に価値があるとされているため、空き瓶も買取の対象です。空き瓶の買取相場は、白州NVの場合であれば～1,000円程、白州25年であれば2〜30,000円程で買取されます。
箱や説明書などの付属品と一緒であればさらに高値で買取されるため、ウイスキーの付属品は捨てずに取っておくと良いでしょう。
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まとめ
白州は、需要が高く市場に多く出回らないことで入手困難とされています。理由としては、ジャパニーズウイキーの世界的な人気により、購入者が増えたことで原酒不足が原因で生産量が需要に追いついていないためです。
しかし、一部の店舗では父の日周辺、年末年始、お中元・お歳暮のようなギフト商戦のシーズンで店頭に並ぶ場合があります。店舗によっては会員限定で抽選販売を実施しており、抽選で当たった場合は白州を定価で購入することが可能です。
その一方で、店頭販売や抽選販売は競争率が高く、全ての方が白州を購入できるわけではありません。どうしても白州を入手したい方は、プレミアム価格での購入を検討してみても良いでしょう。
白州は中古市場でも需要が高く、高額で買取されます。専門店によっては、開封済みであっても保存状態の良いものであれば買取が可能なため、信頼できる専門業者に相談してみても良いでしょう。
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