ウイスキーが偽物かどうかの見分け方!山崎/白州/響の見分け方も!
世界中で高く評価されるジャパニーズ・ウイスキーは、原酒不足によって品薄状態が続いていることから偽物が数多く出回っています。
特にメルカリやヤフオクなどの個人間取引では、山崎18年のような国産プレミアムウイスキーを中心に、偽物ウイスキーの取引事例が数多く報告されています。
しかし、偽物のウイスキーにはいくつかの特徴があり、ポイントをおさえることで偽物かどうか判別可能です。
偽物と本物のウイスキーを見分けることができなければ、最悪の場合詐欺などのトラブルに巻き込まれてしまうケースがありますので注意しましょう。
本記事では、ウイスキーの偽物を見分ける方法を解説します。高級ウイスキーの購入や売却を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
偽物ウイスキーの正しい6つの見分け方
国内外で高い人気を誇る国産ウイスキーは、供給量が限定的で希少価値が増していることから、残念ながら精巧に作られた偽物が数多く流通しています。
レアウイスキーは入手困難な状況が続いているため、なんとか手に入れたいと偽物のウイスキーと気づかず購入してしまう方も少なくありません。
偽物のウイスキーかどうか見極めるためには、偽物の事例を知り本物との違いをおさえておく必要があります。
ここからは、偽物ウイスキーを見分けるポイントを6つ紹介します。偽物を掴まないためにしっかりチェックしていきましょう。
値段
相場価格よりも明らかに安い値段で売られているウイスキーは偽物の可能性が高いです。
希少性の高いウイスキーは、安売りなどしなくても正規品であれば、買取店で高く買取ってもらえます。
格安で販売されているからといって購入してしまうと、取り返しのつかない事態に発展することもあるでしょう。
値段設定だけで偽物と判断できるわけではありませんが、偽物のウイスキーが横行している状況であるため、相場よりはるかに安い価格のものは買わないことを推奨します。
キャップ
キャップの切り込み具合やロゴの形状によって本物と偽物を見分けることができます。
偽物のクオリティは高く一見すると本物に見えることもありますが、キャップの部分に細かな違いがあります。
過去に報告されている偽物ウイスキーの事例には、キャップに入っている刻印の彫りの度合いが本物は浅く、偽物は深いというケースが存在しました。
ただし、偽物ウイスキーのなかにはボトルやキャップは本物を使用しているが、中身はまったく別のものに入れ替えられていた事例もあるため、注意が必要です。
ホログラムシール
本物のウイスキーには、ホログラムシールと呼ばれる偽造防止を目的とした特殊なシールが貼られていることがあります。
ホログラムシールは高度な印刷技術が用いられており、同じものを作って偽造することはとても難しいです。
サントリー「山崎」「白州」「響」には、偽造防止対策として2022年2月以降の出荷分よりホログラムシールが貼られるようになりました。
そのため、ホログラムシールの有無によってウイスキーが本物か偽物か簡単に判別できます。
ただし、2022年2月以前に製造されたサントリー製品には、ホログラムシールがないので、シールが貼られていないイコール偽物と断定できるわけではないことは留意しておきましょう。
色味
ウイスキーの色味の差を比較することで偽物のウイスキーかどうか見分けることができます。
本物の高級ウイスキーは、長い期間をかけてじっくり熟成させていることから奥行きのある豊かな黄金色をしています。
一方で、偽物ウイスキーは本物のウイスキーに色を寄せているものの、中身はまったく別の安いウイスキーが混ぜられていることが多いため、色が本物に比べ薄い場合や沈殿物が付着しているケースが多いです。
手元に本物のウイスキーを用意できる方は、偽物を見極めるために色味を見比べてみると違いがわかりやすいでしょう。
入手経路
どのようにして高級ウイスキーを手に入れたのか販売者に聞くことで、偽物を避ける手がかりになるでしょう。
入手経路が酒店や百貨店などの正規販売店ではなく、オークションサイトやフリマアプリで入手している場合は偽物の確率が高いです。
また、偽物のウイスキーは海外グループが組織的に日本に流通させているケースが多いことから、日本語の文法がおかしかったり文章にどこか違和感があったりします。
ただし、文面でのやりとりだけでは正規販売店で購入した主張することもでき、文章もコピペで返信してくるケースがあります。入手経路や不自然な文章は偽物を見分けるひとつの判断材料として捉えるようにしましょう。
出品者の評価
オークションサイトやフリマアプリで高額なウイスキーの購入を検討している際は、出品者の評価をチェックするようにしましょう。
偽物のウイスキーを販売している悪質な出品者は、過去にもトラブルを起こしている可能性が高いことから、悪い評価がたくさんついていることが多いです。
評価が高い出品者なら確実に安全というわけではありませんが、評価の低いユーザーはトラブルに発展する危険性があるため避けるようにしましょう。
また、過去に出品履歴がない評価ゼロのユーザーも、詐欺行為を働くユーザーの特徴として挙げられるため、たとえ安くても取引は控えるようにしてください。
【具体例】偽物の山崎・白州・響の特徴
サントリー「山崎」「白州」「響」はジャパニーズ・ウイスキーとして海外でも非常に人気があり、入手困難な状況が続いていることから模造品が数多く出回っています。
これらのブランドウイスキーの偽物は、ぱっと見では本物と見間違えるほど巧妙な作りになっていますが、偽物にはいくつかの共通点が存在します。
ここでは、それぞれの銘柄で報告されている偽物の具体例をまとめましたので、偽物に騙されたいためにチェックしていきましょう。
山崎
「山崎」シリーズは数万〜数十万で取引されることも多く、中身を入れ替えただけの偽物がたくさん流通しているため注意が必要です。
山崎12年の模造品の特徴として、ボトルを上下に振った後にできる泡が立ちにくいというものがあり、泡立ちの違いで偽物と本物を見分けることが可能です。
本物の山崎ウイスキーは振ると豊かな泡立ちが発生し、きめ細やかな気泡が上がってきます。一方、偽物は廉価なウイスキーを混入させているため、同じような泡立ちにならずほとんど泡は立ちません。
また、偽物は本物と比べてキャップが雑に作られていることが多いので、あわせてチェックすることでより精度の高い判別ができるでしょう。
白州
上品ですっきりとした味わいの「白州」にもフェイクウイスキーが出回っており、偽物を見抜く力が大切です。
白州の偽物は液面の高さから判別できます。液面とはウイスキーボトルを横から見た時の容器内に入っているウイスキーの量を表します。
本物の白州は液面が一定ラインの高さで製造されていますが、偽物は液面の位置が通常より高くウイスキーの量が多い傾向があります。
ウイスキーは時間が経つことで徐々に揮発していくこともありますが、逆に少なすぎるものも怪しいため、こういった白州が販売されていた場合には購入を控えるようにしましょう。
響
日本最高峰のブレンデッドウイスキー「響」の偽物事例として、2018年8月に響30年の模造品をフリマアプリで販売し詐欺罪で逮捕されたケースがあります。
このケースでは、響30年の本物のボトルと空箱を使い、中身は偽物でまったく別の成分とすり替えているという手口でした。
そのため、偽物を見極めるためにまず色味に注目し、本物の響ウイスキーの色と比較することが大切です。
メルカリなどのフリマアプリでは、響の空瓶や空箱が数多く取引されています。これは詐欺を働こうとするものが、響の模造品を作るために売買していると考えられています。
現在でも響の偽物が蔓延している様子が伺えるので、響を購入する際は慎重に判断するようにしましょう。
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まとめ
偽物のウイスキーはキャップや液体の色味などによって本物と見分けることができます。しかし、偽物はどんどん巧妙化しているため、自分だけで判断が難しい場合はプロの査定士に鑑定してもらうことをおすすめします。
また、偽物のウイスキーを掴まないためには、個人間取引を避け正規販売店で購入することが大切です。特にインターネットを介した個人間取引では、高級ウイスキーを中心に偽物が数多く出回っているので、安いからといって衝動買いしないようにしましょう。
サントリー「山崎」「白州」「響」などのブランドウイスキーは、定価で入手することは困難ですが、本物であればプレミア価格であっても、それに見合った価値がある希少なお酒といえます。
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