【幻の焼酎】森伊蔵はなぜ高い?定価で買う方法や高騰の理由を解説!
焼酎界の王様とも言われる森伊蔵は愛好家の心を躍らせる1本ですが、その価格の高さも多くの人を驚かせます。鹿児島の豊かな自然に育まれ、伝統の技と現代の匠の技が融合し、他の追随を許さない魅力がある森伊蔵は、なぜ高価なのでしょうか。
この記事では、森伊蔵の魅力と高価格の秘密、その価格から正規価格での購入方法まで詳しく解説します。
森伊蔵はなぜ高い?価格が高騰している3つの理由を解説
森伊蔵の価格が高騰している背景には、次の3つの重要な理由があります。
- ・フランス大統領が絶賛した
- ・生産量が少ない
- ・製法や原料にこだわりがある
それぞれ掘り下げて解説します。
フランス大統領が絶賛した
森伊蔵は1996年に、当時のフランス大統領ジャック・シラク氏が愛飲していることがニュースとなり、一気に知名度が上昇しました。人気が出ると、たちまち入手困難となりました。国際的な影響力を持つ方が日常で楽しまれたことが、その品質や価値が国境を越えて高く評価されている証となっています。このような背景が、森伊蔵の価値を高めています。
生産量が少ない
森伊蔵は、生産量の少なさが価格が高騰している理由の一つです。森伊蔵酒造では質の高い焼酎を製造するため、あえて生産量を制限しています。「私の能力ではこれでいっぱい。身の丈を超えたらうまい酒は造れない」との想いから融資の提案も断られています。
その年間生産量は、年間に4石分、一升瓶で換算すると15万本です。黒霧島などで有名な霧島酒造は、年間4000万本ですのでいかに少ないかが分かります。生産量の少なさが森伊蔵の希少性を高めている理由となっており、人々の購買意欲をさらに高めています。
製法や原料にこだわりがある
素材の選定から製造まで一切の妥協を許さず、手間と時間をかけているのが特徴で、森伊蔵が特別とされる理由になっています。
森伊蔵は、鹿児島県産の最高品質のさつまいも「黄金千貫」と、地下から湧き出る清らかな水を使用して作られています。また、製法は伝統を重んじながらも、現代に適応した技法が取り入れられています。
例えば、かめ壺での発酵は、発酵中の温度や湿度を細かく管理し、適切な微生物が安定して働く環境を維持しています。この技法により、焼酎に深い味わいと独特の香りをもたらしています。使用される酵母は明治18年の創業以来、蔵付き酵母菌を使用しており、森伊蔵の風味を他の焼酎から際立たせています。
これらのこだわりにより、森伊蔵は国内外で高い評価を受け、プレミアム商品としての地位を確立しているのです。そのため市場における人気が非常に高く、手に入れにくさと価格の高さにつながっています。
【種類別】森伊蔵の値段
森伊蔵にはさまざまな種類があり、製品ごとに価格が異なります。それぞれの特徴と価格について紹介します。
森伊蔵1800ml
森伊蔵1800mlは、森伊蔵シリーズの中で最も一般的で多くの愛飲者に親しまれています。家庭用にはもちろん、パーティーや特別なイベントといった集まりにも適しています。また、ギフトとしても人気が高く、贈り物としても喜ばれる逸品です。
定価は3,170円(税込)ですが、市場では希少性から大幅に価格が上昇し、17,000円から23,000円程度で販売されています。
森伊蔵720ml(金ラベル)
森伊蔵720ml(金ラベル)は、希少性と高品質を象徴する商品です。中身自体は1800mlと同じですが、高島屋での抽選販売という希少性が価値を高めています。小容量の720mlというサイズは比較的手軽に持ち運べるため、ギフトや個人消費用として人気です。金ラベルのエレガントなパッケージデザインは特別感があり、味わいを試してみたい初心者の方にも選ばれる一品です。
森伊蔵720ml(金ラベル)の定価は2,970円(税込)ですが、市場価格は14,000円から22,000円と、定価の4倍以上で販売されています。
極上 森伊蔵
以前は「森伊蔵 極上の一滴」と呼ばれていた極上森伊蔵は、森伊蔵酒造の芋焼酎の中でも特別な銘柄です。味わい深い森伊蔵を酒蔵内の地下洞窟のかめ壺で3年間長期熟成しています。「通常の森伊蔵に比べても、含まれる甘みや余韻が際立つ」と高く評価されています。特別なお祝い事や記念日に選ばれる一品です。
極上森伊蔵の定価は6,050円(税込)ですが、市場価格は19,000円から60,000円と、非常に高額で取引されています。
森伊蔵 楽酔喜酒
「楽酔喜酒 森伊蔵」は、森伊蔵酒造が創業120周年を記念して販売した、極めて希少なプレミアム芋焼酎です。通常の「森伊蔵」を10年もの歳月をかけてかめ壺で熟成されています。長期熟成による深みのある香りとまろやかな味わいが特徴で、芋焼酎ならではの豊かな風味と、円熟したコクが絶妙に調和しています。また、ボトルや木箱の装飾も通常の製品よりも凝った作りとなっており、特別感を演出しています。
毎年12月15日に一度だけ抽選販売されるため、入手が非常に困難です。その希少性から、焼酎愛好家やコレクターの間で高い評価を受けています。
楽酔喜酒は600ml入りで定価は41,800円(税込)と焼酎の中でも高価ですが、市場価格は60,000円から100,000円と、さらに高額で取引されています。
森伊蔵を定価で買う3つの方法
森伊蔵を定価で購入するための具体的な方法は次の3つです。
- ・森伊蔵酒造の抽選に応募
- ・高島屋の店頭抽選に応募
- ・JALの国際線の機内で購入
希少な焼酎を正規価格で手に入れる参考にしてください。
森伊蔵酒造の抽選に応募
森伊蔵酒造では電話による抽選による販売方法を取っており、当選すれば人気焼酎である森伊蔵を定価で手に入れられます。市場ではプレミアム価格が付けられることが多いため、抽選は定価での購入を狙う手段となります。抽選は手間はかかるものの定価で購入する少ない手段の一つのため、応募する価値はあるでしょう。
ただし、森伊蔵酒造での抽選販売は森伊蔵1800mlのみとなっていますので、他の商品の購入はできません。
高島屋の店頭抽選に応募
高島屋が実施している店頭抽選会に参加すると、森伊蔵を定価で購入できる可能性があります。抽選スケジュールに従い、店舗で専用のエントリーフォームに記入し応募する形式となっています。当選者は、指定された日時に商品を購入できます。
高島屋では全ての商品を抽選販売されており、とくに森伊蔵720ml(金ラベル)は高島屋でのみ購入可能となっています。
JALの国際線の機内で購入
JALの国際線で、機内限定販売用として森伊蔵が販売されている場合があります。日本航空(JAL)は搭乗者限定で特定の商品を特別な条件で販売する取り組みを行っており、高い人気を誇る森伊蔵もその対象となっています。機内で提供される免税商品のリストに森伊蔵が含まれることがあり、直接購入が可能です。
常に販売されているわけではなく、次回の販売は調整中となっています。森伊蔵の購入を希望する場合、利用予定の便での取り扱い状況を事前に確認しておく必要があります。
森伊蔵は買取でも大人気
森伊蔵は、その希少性と高い品質によって買取市場でも非常に人気です。販売店での購入が困難なため、入手するために買取サービスを利用しており、市場での需要を高めています。オークションサイトや専門の買取店で高価で取引される例が多く、高い需要が安定した買取価格につながっています。
森伊蔵の買取相場に関して詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
森伊蔵の買取相場()
まとめ
森伊蔵は、国内外の知名度の高さと生産量の少なさ、こだわりの製法により高い評価と希少性を持ち、人々を惹きつけています。そのため、定価で入手することが非常に難しく、プレミアム価格で販売されている芋焼酎です。
定価で確実に入手する方法はなく、抽選に応募して当選すれば購入できる形となっています。その希少性から買取市場でも大人気となっています。じっくりと計画を立てて森伊蔵を購入し、風味や香りをじっくり堪能しましょう。
2つの買取方法