【種類別】ウイスキー「響」の買取相場!高く売るコツも伝授!
「響はどのくらいの価格で取引されるの?」「高く売るコツはあるの?」このような疑問をお持ちの方がいると思います。
響シリーズは日本の四季や日本人の感性を大切に作られており、見た目の美しさから贈り物やコレクションとしても人気の商品です。普段お酒は飲まないから売りに出そうか迷っている方や、長年家に置いてあったコレクションの整理で買取に出される方も多いです。
本記事では買取を検討している方に向けて、響の種類別に買取相場をご紹介するとともに、響を高値で売るコツを解説していきます。
なお、買取ウリエルは、ウィスキー・ブランデー・ワイン・シャンパン・焼酎・日本酒など数多くのお酒に関する専門知識をもち、豊富な査定経験から経た知見やノウハウを基に説明します。
【基礎知識】ウイスキー「響」とは
「響」とは、1989年からサントリーが製造・販売する純国産のジャパニーズウィスキーです。響は、モルトウィスキー原酒とグレーンウィスキー原酒を混ぜ合わせて作られていることから、ブレンデッドウィスキーと呼ばれます。
響の歴史は、創業90周年に発売された響17年から始まり、国内のブレンデッドウィスキーの中では最高峰とされています。
響には、”人と自然と響きあう”というサントリーの企業理念が込められました。日本の豊かな自然が育んだ原酒と、日本人の繊細な感性、細やかな技によって作られ、世界に誇る至高のウィスキーと言えるでしょう。
ウイスキー「響」の特徴
響は、サントリーが所有する以下3つの蒸溜所で原酒を作り、ブレンド作業が行われます。
- ・山崎蒸溜所
- ・白州蒸溜所
- ・知多蒸溜所
それぞれの蒸留所で作られた原酒は、風味や口あたり、奥深さなど個性豊かなに育てられます。仕込み、発酵、蒸溜、熟成の各工程でさまざまな工夫がされ、各蒸留所ではともに8対16基の蒸溜釜を使い分けられています。
そのようにして作られた多彩な原酒は、長い年月をかけて樽の中で熟成され、貯蔵庫にある80万個以上の樽の中から厳選されて作られているのです。
ウイスキー「響」が高値で買取される理由
響は、さまざまなコンクールでの受賞実績が豊富であることから、世界的に認められているため高値で取引されます。イギリスで開催される国際的な酒類のコンクールにて、金賞やトロフィーなど、数々の賞を受賞しています。
受賞歴のある代表的なコンクールは以下の3つです。
- ・インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)
- ・ワールド・ウィスキー・アワード(WWA)
- ・インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)
響が高額買取される要因として、ウィスキーブームにより起こった原酒不足もあげられます。ウィスキーは熟成に時間がかかるため、すぐに市場に出すことが難しいとされています。市場での品薄状態が続くことで、ウィスキーの価値も高騰しているのです。
【種類別】ウイスキー「響」の買取相場
響シリーズには、大きく分けて2種類のウィスキーが存在しています。長期熟成された原酒によりつくられたウィスキーと、熟成年数にこだわらず、異なる熟成期間の原酒をブレンドしてつくられるノンエンジウィスキーです。
買取市場に出回っている、代表的な響シリーズは以下の7つです。
- ・響12年
- ・響17年
- ・響21年
- ・響30年
- ・響ジャパニーズウィスキー
- ・響ブレンダーズチョイス
- ・響ブロッサムハーモニー
それぞれの特徴と定価、買取相場を詳しく解説していきます。
響12年
酒齢12年以上のモルト原酒と、12年以上熟成された複数のタイプの円熟グレーン原酒をブレンドして作られています。梅酒樽熟成モルト原酒を用いており、甘く華やかな風味が引き立ち、まろやかで滑らかな味わいが特徴です。
原酒不足により2015年に販売終了しており、希少性が年々増しているため、買取価格が高騰しています。買取価格は今後も上がり続けることが予想でき、買取を検討している方はタイミングを見計らって売りに出すと良いでしょう。
商品名/内容量 | 販売当時の定価 | 買取相場 |
響12年/700ml | 6,000円 | 〜30,000円 |
響17年
響17年は、1989年にサントリー創業90年を記念して発売されました。酒齢17年以上の長期熟成モルト原酒と、酒齢17年以上の円熟グレーン原酒をブレンドして作られています。
シリーズ最初の商品として響ウィスキー人気の火付け役となった響17年は、コレクターの中でも人気の高い商品です。原酒不足により2018年に販売を休止しており、希少性の高さから買取市場では高値で取引きされやすくなっています。
商品名/内容量 | 販売当時の定価 | 買取相場 |
響17年/700ml | 12,000円 | 〜50,000円 |
響21年
酒齢21年以上の超長期熟成のモルト原酒と、合わせるグレーン原酒も酒齢21年以上の円熟原酒を丁寧にブレンドされたウィスキーです。21年ものならではの重厚なコシに加えて、フルーティーな甘味、花を思わせる熟成香が特徴です。
海外のコンクールである、ISCで金賞・最高賞それぞれ6回、WWAではベストブレンデッドウィスキーに5回、IWSCで金賞を2回受賞しています。世界的に評価されていることから国内外で需要が高く、買取市場でも高値で取引されます。
商品名/内容量 | 定価 | 買取相場 |
響21年/700ml | 32,000円 | 〜70,000円 |
響30年
響30年は年間で数千本しかつくれないため、希少で貴重とされており、響シリーズの中で最高峰のウィスキーです。製造の数が少ないため、原酒の厳選からブレンドまでをすべて手作業で行われます。
丹精込めてつくられた響30年は宝石のような美酒として、世界のウィスキーファンから高く評価をされ、買取市場にも需要が高い商品です。その需要の高さから空のボトルにも価値が付き、買取に出す状態や付属品の有無によって買取価格が大幅に変わります。
商品名/内容量 | 定価 | 買取相場 |
響30年/700ml | 160,000円 | 〜600,000円 |
響ジャパニーズハーモニー
熟成年数にこだわらず、サントリーがウィスキー作りの歴史で培った多彩な原酒で、丁寧につくられたシリーズ初のノンエイジウィスキーです。
”日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を集結したウィスキー”をコンセプトにつくられています。ボトルには24節気をイメージした24面カットのデザインが施されています。
響シリーズでは比較的に安価で入手できることから、ウィスキー初心者でも手軽に飲むことができるため、需要の高い商品です。
商品名/内容量 | 定価 | 買取相場 |
響ジャパニーズハーモニー/700ml | 5,500円 | 〜13,000円 |
響ブレンダーズチョイス
響17年の販売休止により、響17年の後継品として2018年に販売がスタートされたノンエイジウィスキーです。ワイン樽でつくられた原酒を使用してつくられているため、フルーティーで甘味のある味わいに仕上がっています。
飲食店向けに開発された商品ですが、ネット通販サイトや一部の販売店にて流通されており、一般の方が入手することも可能です。
商品名/内容量 | 定価 | 買取相場 |
響ブレンダーズチョイス/700ml | 12,000円 | 〜14,000円 |
響ブロッサムハーモニー
2021年から発売されており、2023年までに3作品販売されたノンエイジウィスキーです。響ブロッサムハーモニーは、桜樽で数年熟成した原酒を使用しており、パッケージデザインには桜やりんどうなど縁起のよい花々が描かれています。
買取価格は発売の古いボトルが高値で付く傾向にあります。古い限定品は入手が難しいため、希少性が高いことから、今後は2022年、2023年のボトルも価値が上がると言えるでしょう。
商品名/内容量 | 定価 | 買取相場 |
響ブロッサムハーモニー2021/700ml | 8,800円 | ~21,000円 |
響ブロッサムハーモニー2022/700ml | 11,000円 | ~15,000円 |
響ブロッサムハーモニー2023/700ml | 11,000円 | ~14,000円 |
【ズバリ】響の中で何が一番高値で売れる?
結論として、響シリーズの中で響30年が最も高値で取引されています。
年間数千本しかつくれないため、希少価値が高く、買取市場でも需要が高いからです。買取価格は日々変動しているため、今後も価値が上がることに期待ができます。
コレクターからの人気が高い商品であり、空のボトルにも価値がつくほどです。完品で付属品がすべてそろっている状態であれば、600,000万円を超える値段がつく可能性があると言えます。
【響30年】箱やボトル別の買取相場
響シリーズの中で最も高値で取引される響30年ですが、ボトルや箱によっても買取金額は変わってきます。ボトルには発売された年代が違うものや、ボトル自体に作品としての価値があるものが存在します。
ボトル別に買取相場が変わるものは以下の5つです。
- ・響30年完品 現行品
- ・響30年完品 旧ボトル
- ・響30年観音開き金箱
- ・響30年完品 有田焼
- ・響30年空ボトル
それぞれ詳しく解説していきます。
響30年完品 現行品
響30年完品の現行品の買取相場は、〜800,000円です。
響30年は、30面カットのクリスタルボトルのデザインで、ボトルキャップには響の文字が印字されています。キャップのフィルム部分には英語でhibikiの表示があり、フィルムのミシン目に切れ目があると減額になる可能性が高まります。
現行の完品は、白い箱の中に茶色い箱、そして響30年の順で包装されています。
響30年完品 旧ボトル
完品の旧ボトルの買取相場は、〜800,000円です。
2007年までに製造されていたボトルで、現行品との大きな違いはボトルキャップ部分に花のデザインが施されていることです。キャップフィルムにはSUNTRYの文字が表記されています。
旧ボトルと現行品では買取金額が大幅に変わるため、2つのボトルの違いを見分ける部分であるキャップは、出来るだけきれいに保つことを徹底しましょう。
響30年観音開き金箱
響30年の観音開き金箱の買取相場は、〜950,000円です。
観音開きの金箱は、旧ボトルに使用されていた外箱のことであり、ボトルは旧ボトルのデザインと同じです。観音開きの金箱とボトルを合わせて買取に出す際は、旧ボトルの完品として扱われます。
1997年秋にのみ販売された限定商品のため、希少性が高く高値で買取されます。箱は傷つきやすいため、安全に保管できる場所に置くなど、保管方法に細心の注意が必要です。
響30年完品 有田焼
響30年完品の有田焼の買取相場は、〜1,050,000円です。
有田焼ボトルは名門・岩尾対山窯にて製造され、ボトルには「命水陽刻文紫紺釉砧形瓶」と名付けられています。焼き上げる際に、釉薬に含まれる物質が炎の具合などによって、窯変を起こし、一瓶ごとに微妙な違いを持って出来上がります。
一つとして同じボトルがないため、希少性が高く、さらには免税店のみで販売されていたため、流通量が少ない貴重な商品と言えるでしょう。
響30年空ボトル
響30年は、空のボトルでも価値があるとされており、基本的に10,000円〜で査定が行われます。
価値が高い順として、有田焼・旧ボトル・現行品となるケースが多いですが、価格は変動するため、買取に出す前に価格を確認することが重要です。コレクションとして空ボトルを保有している方は、処分する前に一度専門家に相談すると良いでしょう。
ウイスキー「響」を高値で売る4つのコツ
響は買取市場で高く買取される場合が多い一方で、状態の悪いものは本来つくべき買取価格よりも安価につけられてしまうことがあります。買取市場で需要があるからこそ、より高値で売るためのコツを知っておくと良いでしょう。
響を高値で売るコツは次の4つです。
- ・付属品と一緒に売る
- ・未開封のまま売る
- ・保存状態に気をつける
- ・価格変動を確認して売る
それぞれ詳しく解説していきます。
付属品と一緒に売る
ウィスキーを売る際は、本体のボトルだけでなく付属品がそろった状態で売ることで、より高値で取引される可能が高いです。化粧箱・外箱・説明書などの冊子・ボトルを包む薄紙などすべてがそろっているものを完品といいます。
完品はコレクターの需要が高く、より高値での買取に期待ができます。とくに、外箱がないと大幅な減額になるため、売る際は箱の管理まで徹底すると良いでしょう。
未開封のまま売る
ウィスキーは一度開封すると空気に触れるため劣化を起こし、価値が大きく下がる原因になります。ウィスキーなどのアルコール度数が高いお酒は、賞味期限がないと言われていますが、酸素に触れるほど酸化をしやすくなるためです。
開封して間もないものであっても、開封された時期を判断することが難しいため、買い手がつかないことが多いです。一度開けてしまったお酒は買取できない専門店もあるため、買取を検討しているのであれば、開封は避けて保存しておくと良いでしょう。
保存状態に気をつける
ボトルや箱に傷をつけることがないように、安全な場所で保管することが重要です。新品・未開封であっても、ボトルや箱に目立つ傷がある場合は買取に大きな影響を与えてしまうためです。
ウィスキーは、日光や強い電気の光で酒質が変わってしまうため、光が届かない場所で保管すると良いでしょう。ウィスキーの箱は光を遮断するようにできているため、化粧箱ごと外箱に入れて保管しておくと安心です。
その他にも、キャップフィルムのミシン目に切れ目がないか、ウィスキーが漏れていないか、フィルムから香りが出ていないかなど、買取の際に細かい部分まで確認されます。
価格変動を確認して売る
響は日々価格が変動しているため、買取に出す前は必ず価格変動を確認することが重要です。近年のウィスキーブームにより、ジャパニーズウィスキーの需要は高く、買取価格は上昇傾向にあります。損をしないためにも売るタイミングを見計らって買取に出すと良いでしょう。
原酒不足により響12年は販売終了、響17年は販売休止になりました。市場に多く出回っていないことから希少性が高く、価格は高騰しているため、今が買取に出すには最適です。
まとめ
響はジャパニーズウィスキーの中で最高峰といわれ、商品価値が高いウィスキーです。世界を代表すコンクールで金賞や最高賞、トロフィーなどの豊富な受賞実績から、国内外でも需要が高まっています。
近年のジャパニーズウィスキー人気により、原酒不足が原因で入手困難になっていることで、買取市場での需要が高まったことが高値で売れる要因です。
買取市場に高い需要があるからこそ、響はボトルの種類や状態によって買取金額に大幅な差が生じます。響を買取に出すか迷った際は、信頼できる専門業者に相談すると良いでしょう。
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