子どもの七五三着物は、買取ができるのでしょうか？
結論から言うと、七五三着物は買取価格が付きにくく、買取不可の業者も多い着物です。
今回は、七五三着物の買取相場や高価買取のポイント、買取が難しい場合の処分方法を詳しく解説します。
※ウリエルでは「七五三着物」は買取対象外ですが、他の着物や和装小物は買取できる可能性があります。
まずはご相談ください。
そもそも七五三着物の種類とは？
七五三とは、子どもの成長を祝う行事のことで、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に行われます。
このときに着るのが、七五三着物です。
七五三着物には、お祝いにふさわしい柄や装飾が描かれており、非常に華やかなのが特徴です。
男の子の場合は、着物と袴に羽織をはおる「羽織袴」が一般的で、兜や鷹、打ち出の小槌など、凛々しく威厳のある柄が主流となっています。
着物自体は大人と変わりませんが、懐剣や白扇、お守りなどの小物を身に付けるのは七五三ならではと言えるでしょう。
女の子は振袖の着物で、赤・ピンク・水色などの色鮮やかな発色のものに、丸帯または結び帯が主流になっています。
柄は花や熨斗、手まりや花車など貴族をイメージした豪華なものです。
着付けに必要なものは、着物や肌襦袢、腰紐や草履など一般的なものですが、女の子の場合は髪飾りやバッグなども必要になります。
また、男女ともに3歳の着付けに必要となるのが「被布コート」です。
ベストのような形の羽織で、帯を締めるのが難しい小さいお子さんが腰紐を隠せるように着用します。
七五三ならではの装いといってもよいでしょう。
子どもの七五三着物は買取してもらえるのか
子どもの七五三着物は基本的に買取可能ですが、店によっては買取を断られる場合もあります。
現在はレンタルが主流になってきており、七五三着物を購入する人が減ってきたことが理由の一つです。
また、その中でもポリエステルの着物は買取不可となっている場合もあります。
子ども用の着物はポリエステルが多くなっているので、買取の際には必ず確認しましょう。
七五三着物の買取相場
七五三着物は買取できる場合もありますが、買取価格はあまり期待できません。
買取相場と、高額となる条件をご紹介します。
基本的には新品価格の1割程度
七五三着物は、着物の素材やブランドによって買取価格が大きく変動します。
しかし、どの場合でも新品価格の半値以下、または1割程度であることが多く、高値は付きません。
たとえば、2万円で購入した場合、買取価格は2,000円程度ということです。
一式売ったとしても1,000～5,000円程度、稀に1万円以上の値が付く場合もありますが、基本的に買取価格は安めと考えておきましょう。
これは、七五三着物ならではの中古需要の低さが理由です。
七五三着物は、3～7歳用として作られており、サイズも用途も限定されています。
七五三以外に着る機会が少ないため、中古品も含め購入する人の少なさが挙げられます。
ブランド品や流行の七五三着物は高値の場合も
七五三着物でも、品質が高いものの場合は高値で買い取ってくれる可能性もあります。
具体的には、有名作家が手がけたものやブランド品、アンティーク着物、伝統工芸品などです。
正絹で作られたものも比較的高値になる傾向があります。
また、流行の柄やデザインを取り入れたもの、性別を選ばない古典柄なども、高値が付く場合があるでしょう。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではありません。
七五三着物を高価買取されるコツ
少しでも高く七五三着物を売るためには、どうすればよいのでしょうか？
ブランド品や正絹でなくても高値で買い取ってもらえるコツをご紹介します。
なるべく早めに査定に出す
高価買取のためには、よい状態で査定に出すのがポイントです。
七五三着物に限らず、着物はデリケートなものなので、経年とともに劣化していきます。
定期的に虫干しをしないと、シミやカビなどの汚れが簡単に発生してしまうのです。
特に七五三着物は時期が終われば着る機会がないので、タンスに眠っていることが多いでしょう。
孫の代まで保管しておこうと思っていても、着る機会がない着物を手入れするのは手間がかかります。
使わないとわかってから売っても、流行遅れで買取価格が下がっている可能性もあるでしょう。
そのため、すぐに使う子どもがいなければ買取を検討するのがおすすめです。
さらに、売却する時期も重要です。
七五三シーズン前に売ると需要があるため、比較的高値で買い取ってくれる可能性があるでしょう。
保管状態を綺麗に
短期間であっても、デリケートな着物は大切に保管する必要があります。
綺麗な状態であれば、買取価格の増額も期待できるでしょう。
特に正絹の着物は保管が難しく、気を付けなければ簡単にシミやカビが発生してしまいます。
湿気を吸収してくれる桐たんすに保管し、年に数回の虫干しや防虫剤・防湿材の使用で劣化を抑えましょう。
また、査定に出す前にはある程度汚れを取ることをおすすめします。
食べこぼしや泥汚れはティッシュややわらかい布で優しく拭き取れば、ある程度綺麗にできます。
ただし、無理に落とそうと生地を傷めてしまっては本末転倒です。
着物を傷めないように注意しながら行いましょう。
着物一式まとめて売る
他にも七五三で使用するアイテムがすべて揃っていれば、比較的高値で買い取ってもらえる可能性があります。
帯や被布コート、羽織はもちろんのこと、草履やバッグ、懐剣や白扇など、細かなアイテムもまとめて査定に出すことをおすすめします。
また、証紙がある場合は一緒に用意しておきましょう。
証紙には着物の価値が記載されているので、査定時の判断材料として役立ちます。
着物買取専門店で売る
七五三着物を売る場合は、必ず着物買取専門店を選びましょう。
リサイクルショップなどでは着物の価値が正しく査定されない場合があります。
どんなに価値のある着物でも、これでは高価買取は期待できません。
着物の価値を正しく判断してもらうには、着物の買取経験の豊富な査定士が在籍する専門店を選ぶのがポイントです。
ホームページに査定士が紹介されている店を選ぶと安心でしょう。
ただし、七五三着物は買取不可の業者も多いので注意してください。
買取不可の七五三着物を処分するには
着物の素材や状態によっては買取が難しいこともあります。
売却できたとしても、あまりに安い価格だと大切な着物を手放すのは気が進まないかもしれません。
その場合は、以下の方法を検討しましょう。
リメイクして活用
七五三着物をリメイクし、形を変えて手元に置いておくという方法です。
着物特有の和柄は人気もあり、普段使いのアイテムとしても重宝するでしょう。
小物入れやスマホケース、バッグを始め、お子さんのぬいぐるみの服などにも活用できます。
裁縫が得意な方におすすめの方法です。
リメイクしたものを見るたびに、七五三の思い出が蘇るでしょう。
NPO団体などに寄付
リメイクする予定がない場合は、必要とする人に使ってもらう方法があります。
そこでおすすめなのが、NPO団体などへの寄付です。
お金にならなかったとしても、誰かが大事に使ってくれると思えば嬉しいですよね。
ただし、団体によっては郵送費用が発生する可能性もあるので、事前の確認を忘れないようにしましょう。
NPO法人グッドライフの「セカンドライフ」では、着物の寄付を受け付けています。
団体によってはコロナの影響で現在受付を停止している場合もあるので、直接連絡して確認してみましょう。
まとめ
思い出深い七五三着物ですから、なるべく高く買い取ってもらいたいですよね。
そのためには、信頼できる買取専門店を選びましょう。
※ウリエルでは「七五三着物」は買取対象外ですが、他の着物や和装小物は買取できる可能性があります。
まずはご相談ください。
2つの買取方法