ポリエステル(化繊)着物の買取相場はいくら?素材の特徴と査定前のコツとは
近年、手入れや保管がしやすく安価なポリエステル着物が人気となっています。
もともとの販売価格が安いポリエステル着物ですが、種類によっては買取可能な場合もあります。
今回は、気になるポリエステル着物の買取相場や、高価買取となるポイントをご紹介します。
※ウリエルでは「ポリエステルの着物」は買取不可ですが、その他の着物や和装着物は買取できる可能性があるため、ぜひご相談ください。
ポリエステル(化繊)着物の特徴
ポリエステル着物は、石油を原料とした化学繊維で作られています。
古くから使われていた正絹や木綿、麻などの天然素材とは異なり、大量生産できるのが特徴です。
「高級」「敷居が高い」などのイメージがある着物は、なかなか手が出せない人もいるかもしれません。
それを払拭し、より身近にしてくれたのがポリエステル着物なのです。
ポリエステル着物のメリット
ポリエステル着物最大のメリットは、価格がリーズナブルなことです。
気軽に手に入るので、お土産で購入する外国人観光客もたくさんいます。
複数の着物を購入して、さまざまな柄やデザインを楽しみたいという人にもおすすめです。
また、お手入れが簡単なところもメリットでしょう。
自宅で簡単に洗えるうえに、長期間保管していても虫食いの心配がありません。
天気や季節を選ばず、1年中着られるのもポリエステル着物の特徴です。
ポリエステル着物のデメリット
ポリエステル着物は化学繊維を使用しているので、「生地が安っぽい」「着心地が悪い」というデメリットがありました。
ただ、近年は「マイクロファイバー(超極細繊維)」や「高級ポリエステル」などが登場したこともあり、そのデメリットは解消されつつあります。
柔軟性がある生地や光沢に優れた生地などが使われたポリエステル着物は、着心地もよくおしゃれです。
天然素材を使用した着物と遜色ないポリエステル着物もあり、その価値は見直されてきています。
日本古来の着物は、化学の進化によって再び身近な存在になってきていると言えるでしょう。
ポリエステル着物は買い取ってもらえるのか
ポリエステル着物は安価な点がメリットですが、買取においてはそれがデメリットになります。
なかには買取不可の業者もあり、相場価格もサイズや種類、購入時期やブランドなどの条件によって大きく変動するのが特徴です。
ポリエステル着物は高額査定されにくい
ポリエステル着物は、天然素材を使用している着物と比較すると買取価格が安くなります。
耐久性があることや、もともとリーズナブルな販売価格であることから、中古需要の低さが大きな理由です。
しかし、安くても買い取ってもらえる可能性はあります。
特に七五三や成人式のシーズン前は需要が高まるので、ポリエステル着物を売る場合は時期も考えましょう。
ただし、買取業者によってはポリエステル着物の買取を行なっていない場合もあるため、買取可能な業者に依頼する必要があります。
有名ブランドなら高値が付く可能性も
ポリエステル着物にはさまざまなブランドがありますが、特に高値が期待できるのは「最高級洗えるきもの専門店 きもの英(はなぶさ)」です。
きもの英の着物はポリエステル100%ですが、絹と見分けがつかないほど質感の優れた生地を使用しています。
訪問着や附下(つけさげ)は手描き、小紋や色無地も1点または2点染めのオリジナルにこだわっており、絹と同じ技法を用いているそうです。
何度洗っても型崩れしないのは、熟練の職人による手縫い仕立てだからこその特徴と言えるでしょう。
他にも有名ブランドは複数あり、ポリエステル着物といえども高価買取が期待できる可能性はあるのです。
着物の大きさや状態も関係
ポリエステル着物にかかわらず、着物は未使用のほうが高値が付きやすいです。
使用済みであっても保存状態は重要になるので、シミやカビが発生しないようになるべく綺麗に保管しましょう。
また、意外と見落としがちなのがサイズです。
着物は、着る人を選ばない大きめのサイズのほうが高値で買取できる傾向にあります。
ポリエステル着物の買取相場は安い
保管状態、ブランド品かどうかなどによって、ポリエステル着物の買取価格は左右されます。
ただし、基本的に買取の目安は~1,500円程度、ブランド品であっても~5,000円程度が相場です。
正絹や木綿など天然素材の着物と比較すると、ポリエステル着物はやはり買取が難しいと言えるでしょう。
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではありません。
ポリエステル着物を少しでも高く売るには
買取価格があまり期待できないポリエステル着物ですが、できれば高く売りたいと考えるのが自然です
そこで今回は、少しでも高額で査定されるためのコツを紹介します。
相見積もりをとる
まずは、複数の着物買取専門店で見積もりをとりましょう。
業者によって少しずつ買取価格は異なります。
見積もりは無料のところも多いので、複数の業者を比較し、一番高いところで売るとよいでしょう。
綺麗に保管する
着物の状態は査定額に影響します。
汚れやカビ、ほこりなど簡単に拭き取ったり払ったりする程度で落ちる汚れなら、査定前に落としておきましょう。
黄ばみやシミなどの落とせない汚れや虫食い跡、裾切れ、糸のほつれなどは改善できないので、そのまま査定に出します。
比較的劣化が少ないポリエステル着物ですが、長期間保管による痛みは避けることができません。
査定額を少しでも高くするためには、着る予定がない着物はなるべく早く査定に出すのがおすすめです。
また、洗濯ができるのがポリエステル着物の特徴ですが、査定前の洗濯は避けたほうがよいでしょう。
自宅での洗濯は、かえって着物の価値を下げてしまう可能性があるからです。
クリーニングに出す方法もありますが、買取価格が安いポリエステル着物の場合は割に合わないケースが多いので注意しましょう。
小物類も一式まとめて売る
バッグや帯、草履などの小物があれば、まとめて査定に出しましょう。
着物自体の価値が低くても、小物がセットになれば価格が上がることもあります。
複数の着物がある場合は、まとめて売ると「〇枚で〇円」と値が付く可能性があるのでおすすめです。
また、ブランド品の場合は証紙を忘れないようにしてください。
証紙は、着物の価値を証明するために必要です。
正しい価格で買い取ってもらうためにも、証紙は大切に保管し、着物と一緒に査定に出すようにしましょう。
着物買取専門店で売る
ポリエステル着物を売る場合は、着物買取専門店を選びましょう。
特におすすめなのは、ネットを中心に展開している買取専門店です。
店舗にお金をかけていない分、買取価格が他店舗よりも高い可能性があります。
着物買取の経験が豊富な査定士がいる店であればなお安心です。
手軽さからリサイクルショップや古着屋に着物を売る人もいますが、こちらはあまりおすすめしません。
ブランド品などの価値が高いポリエステル着物であっても、価値をわかってもらえなければ買取価格は期待できません。
高価買取が難しいポリエステル着物ですが、その中でもはやはり専門店に依頼するのがよいでしょう。
また、出張買取や現金買取が可能な業者もあります。
まとめ
ポリエステル着物は基本的に高額査定が望めない着物ではありますが、新品やブランド品であれば買取できる可能性があります。
買取可能な業者は限られるので、いくつかの買取業者に相談してみるとよいでしょう。
※ウリエルでは「ポリエステル着物」の買取は不可ですが、他の着物や和装小物は買取可能な場合がございます。
まずはお気軽にご相談ください。
2つの買取方法