骨董品にはさまざまな種類や需要があり、「これって価値のあるものなの？」と思うものでも高額で取引される場合があります。ご実家に眠る古い品々の中に、思わぬお宝が眠っているかもしれません。
この記事では、高く売れる骨董品の特徴から、種類、そして売却のコツまで詳しく解説します。
「古いものだから」と捨ててしまう前に、この記事を最後までお読みいただき、骨董品について知ってください。思わぬ収入に繋がるかもしれません。
なお、骨董品の買取や遺品整理をご検討の方は、以下の電話やメールからお問い合わせください。
高く売れる骨董品の特徴
高く売れる骨董品には、さまざまな特徴や共通点があります。はじめに、高額査定につながりやすい骨董品の特徴を紹介します。
作家やブランドの知名度が高い
骨董品の価値は、著名な作家やブランドによる作品であるかどうかで大きく左右されます。有名作家の絵画や陶芸品など知名度が高い骨董品は、コレクターからの需要が多く、市場価格が上昇しやすいです。
希少性が高い
希少性の高い骨董品は、流通量が限られているため価格が高くなります。限定生産品や現存数が少ない作品は魅力があり、収集家の需要が非常に高いです。古い時代に作られた名品は、経年による破損などで数が減っているため、より一層の希少価値が生まれています。
状態が良い
骨董品はコンディションが査定額に大きく影響します。汚れやひび割れ、色あせなどが少ないなど、当時の美観が維持されている骨董品ほど、高く評価されやすいです。修復は価値を損ねる場合もあるため、最小限の手入れにとどめてオリジナルの状態をできるだけ保つのが重要なポイントです。
需要が高い
骨董品市場にもトレンドがあり、特定のジャンルや作家の人気が高まることがあります。例えば長い歴史を持つ茶道具や陶磁器などは、海外のコレクターから注目されたことで需要が大きくなりました。需要が増えれば価格も連動して上がるため、注目されているジャンルの骨董品かを把握しておくとよいでしょう。
歴史的価値がある
特定の時代を象徴する技法や意匠が施されている作品は、美術史や文化史の観点からも評価されます。歴史的人物に関係する作品や当時の社会情勢を示す資料的価値がある骨董品は、研究者や美術館などの公的機関からの需要も高いです。こうした背景は、コレクターにとって魅力的なストーリー性が加わるため、価格が高くなる傾向にあります。
素材が貴重で高価
金、銀などの貴金属や象牙、高級木材などを用いた骨董品は素材自体の価値が高いため、高額になりやすいです。特に、象牙など現代では使用できない素材を使用している場合には、希少性も加わって価値が高くなります。また、彫刻や装飾品など加工技術が優れている場合には、付加価値が加わるため、高額となる可能性があるでしょう。
真贋（本物であること）が証明できる
骨董品を売買する上で重要なポイントは真贋です。鑑定書や証明書などで本物と確認されている場合、購入する側も高い値段を提示しやすくなります。歴史的に名称のある作家のサインや印章が確実なものであると証明できれば、評価はさらに上がるでしょう。
売れない骨董品の特徴
一方で骨董品の中には、残念ながら値段が付かない品物も存在します。次に該当する骨董品は売れにくいでしょう。
- ・需要が少ない品物
- ・法律に触れる品物
- ・贋作やレプリカ
- ・保存状態が著しく悪い品物
- ・誤った修復がおこなわれた品物
特に保存状態が悪いもの、例えば傷や欠け、劣化が目立つものは、その価値が大きく下がります。 また、需要が低い作家や大量生産された作品は、コレクター市場でも注目度が低いため、価値が低くなります。
売れない骨董品の特徴について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
高く売れる骨董品一覧
それでは、高額査定が期待できる骨董品の種類を具体的に紹介します。さまざまなジャンルの品物がありますので、参考にしてみてください。
掛け軸
日本ならではの文化が詰まった掛け軸は、需要が大きいジャンルです。特に、有名書家や画家の作品はコレクターが多く、高い値段がつきやすいです。入手経路、つまり真贋がはっきりしていることが、価格に影響しやすいのが特徴です。
保管状態が良く、箱や付属品が揃っている掛け軸は高値が期待できるでしょう。
絵画
絵画は、テーマごとに一品物のため、希少性も高く、オークションでも高値を記録しやすいジャンルです。著名な画家の作品の場合、数百万以上という高値が付くこともあります。色褪せや破れがあると査定が下がりやすく、状態次第の部分も大きいジャンルになります。サインがはっきりしていれば、真贋を判断する材料になるため、評価が上がりやすいでしょう。
茶道具
茶碗や釜、花入れなど、茶道具は日本文化の粋が詰まったアイテムとして国内外で人気があるジャンルです。有名作家や歴史的に評価の高い窯元の作品は特に高額査定が期待できます。
茶道をたしなむ層やコレクターからの需要が根強くあるため、需要が安定しているのも特徴です。
書道具
筆や硯、墨、筆置きなどの書道具は、芸術作品としての価値以外も含めて評価されるジャンルです。年代が古く希少性が高い、素材の良し悪しや凝った意匠、歴史的な価値などが考慮される特徴があります。
例えば硯のように、使用未使用は関係なく古いほど骨董的価値が高くなる、使い込んでいる方が価値が高くなる場合がある品物もあります。
仏像
仏像は美術作品の側面だけでなく、宗教的な作品としても高く評価されるジャンルです。金や銀など素材、飛鳥平安などの時代、産地、種類、装飾や歴史的意味合いなどさまざまな要素が絡み合って価値が決まります。
希少価値の高い仏像は国内外のコレクターから需要があるため、高額取引が期待できます。人によって大きく評価が変わってくるジャンルでもあるため、査定してもらう際には、複数の人に依頼するのがよいでしょう。
美術品
いわゆる近代美術や現代美術も含む広いジャンルですが、有名作家や時代を代表する作品は高値で取引される傾向にあります。市場の変動が大きいジャンルのため、流行や人気作家の動向を知っておくのが重要なポイントです。
状態管理や鑑定書の有無が大きく価格に影響する点も、美術品の大きな特徴です。
中国美術
中国美術の骨董品は非常にジャンルが幅広く、価値もさまざまです。陶器や青銅器、漆器、玉器、掛け軸などの書画、文房四宝、文物品、絵画など、非常に多くの品物があります。
2007年より「1911年以前に作られた中国骨董品」は海外へ持ち出し禁止となりました。そのため、希少価値が高くなっており、海外のオークションでも高価で取引される例が増えています。
陶器・和食器
有田焼や伊万里焼をはじめとする伝統的な窯元の作品は、骨董品として価値が高い傾向があります。有名な作家が作った作品が価値が高い傾向で、「落款（らっかん）」や「銘」と呼ばれる印があるかが、価格に影響しやすいのが特徴です。
そのほか、保存状態や描かれている絵付けの内容、美しい技法、時代による作風の変化などが査定のポイントになります。
香木
香木は香道や茶道、華道などの日本古来の芸道で用いられる樹木で、その希少性から高額になりやすいです。香木が作られるまでに、最低でも30～50年、質のよいものは100年以上かかります。また、20世紀末から良質な伽羅・沈香はとれなくなった、一部の限られた地域でしか取れないことから供給が少なく、非常に希少性が高くなっています。さらに骨董品となると、希少性から現在も値段が上がり続けています。
ペルシャ絨毯
ペルシャ絨毯は、古いものほど価値が高いとされるジャンルです。オールド（50年以上）や、アンティーク（100年以上）は、コレクターからの需要が大きいです。著名なデザイナーがデザインしたものや、有名な織職人による手織りのペルシャ絨毯は芸術品としての価値が高く、状態が良いものは高値で取引されます。
サイズや、形、素材、縫い目の細かさや産地、色合いなどが、価格に影響するのが特徴です。
骨董品の査定方法と価値の決まり方
骨董品の査定額は、さまざまな観点から総合的に判断されます。主な査定のポイントは次のとおりです。
- ・真贋の確認：本物かどうかの鑑定
- ・保存状態：損傷や劣化の有無
- ・作家の知名度：作者の評価や人気度
- ・希少性：市場に出回っている数の少なさ
- ・市場の需要：現在の市場での人気や需要
- ・歴史的価値：作品の歴史的背景や意義
- ・素材の品質：希少素材が使われているか
これらの要素を総合的に判断して、最終的な査定額が決まります。オークション相場や過去の落札実績も参考にされるため、タイミングによって価格が変動することもあります。
骨董品の価値を見分ける方法について詳しくはこちらをご覧ください。
骨董品を高く売るコツ
次のポイントに注意・工夫することで、骨董品を高く売れる可能性が上がります。
- ・できる限り早めに売却する
- ・簡単に手入れをする
- ・丁寧に保管しておく
- ・付属品を揃える
- ・売却する時期を考える
- ・骨董品に詳しい買取業者に依頼する
- ・出張買取で査定を依頼する
- ・骨董品に詳しい買取業者に依頼する
それぞれ詳しく紹介します。
できる限り早めに売却する
骨董品は時間が経つと、経年劣化や市場の変化で価値が下がる可能性があります。需要があるうちに早めに売ると、適正価格で売却できるでしょう。特に保存環境が整っていない場所で保管していた場合、劣化リスクが高いため、早く売却するのがおすすめです。
簡単に手入れをする
骨董品の手入れは、傷をつけないように、付着した埃などを落とすなど簡単に済ませましょう。素手で触るだけでも、油や汗が付着し、カビが生えるなど劣化の原因になります。骨董品を触る際には専用の布手袋を使用しましょう。行き過ぎた修復や薬剤の使用は価値を損なう恐れがあるため、おこなわない方が無難です。骨董品の手入れは、専門家に依頼してクリーニングしてもらうのが安心です。
丁寧に保管しておく
温度・湿度が適切な環境で保管することが、骨董品の価値を維持する最も良い方法です。特に紙や木材の品物は湿気に弱く、カビなどが発生すると価値が大きく下がります。紫外線も劣化の原因となるため、直射日光が当たる場所を避けるなど、保管ルールを守りましょう。
付属品を揃える
骨董品とともに箱や証明書、当時の領収書などは保管して揃えておきましょう。オリジナルの箱は作品を保証するものとして評価されやすく、鑑定書や署名があれば真贋を証明しやすいです。こうした付属品を紛失してしまうと価値が下がってしまう可能性があるため、注意が必要です。
売却する時期を考える
骨董市や展覧会の開催時期は、多くの収集家や専門家が注目するタイミングです。そうした時期の前後は需要が大きくなり、査定価格が高くなる場合があります。自分が手放すジャンルの注目度が高まるタイミングを見計らって、売却すると良いでしょう。
骨董品に詳しい買取業者に依頼する
骨董品は、査定する専門家の知識や経験によって、価格が変わる可能性がある分野です。骨董品に詳しい、実績のある専門家がいる買取業者に依頼すれば、作品の正しい価値を判断してもらえるでしょう。相場に即した適正価格で買い取ってもらえます。
出張買取で査定を依頼する
大きな掛け軸や陶器、美術品などは持ち運びが難しく、破損リスクもあります。出張買取を行っている業者を選べば、自宅で査定を受けられるので安心です。査定士が現物を直接チェックすることで、より正確な鑑定を受けやすくなるのもメリットです。
まとめて査定を依頼する
骨董品を複数点まとめて査定を依頼するとお得になるケースがあります。ジャンルが似ている骨董品は、業者もまとめて買取を検討しやすく、査定金額が上がる可能性があります。
骨董品の無料査定は買取ウリエルにお任せください
骨董品の売却を検討しているなら、買取ウリエルにお任せください。
骨董品に詳しいスタッフが多数在籍しており、幅広いジャンルの骨董品や美術品の買取に対応しています。作家の評判や歴史的価値、市場動向などを踏まえて査定し、適正価格を提示させていただきます。
出張査定も対応しているため、持ち運びが困難な品物でも安心です。無料見積もりを行っていますので、ぜひご相談ください。
まとめ
骨董品を高く売るには、特徴と需要を理解し、適切に手入れ・保管することが重要です。有名作家の作品、希少性、歴史的価値に加え、付属品の有無や保存状態も査定額を左右します。信頼できる業者に依頼し、正しい価値を見極めてもらうことで高額買取も期待できます。これらの知識を活用し、骨董品売却を成功させましょう。
もし、骨董品の売却を検討しているなら、買取ウリエルにご相談ください。
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