骨董品買取2025年01月21日

掛け軸の処分方法とは?美術用も仏壇用もゴミに出すのはもったいない

掛け軸は日本の伝統文化を象徴する美術品です。仏壇や床の間で大切に飾られ、宗教的な意味合いを持つものも多いため、やむを得ず捨てる場合は正しく処分することが重要です。処分方法を誤ると、価値のある逸品を見逃したり、仏壇用の掛け軸を供養しないまま手放したりする可能性があります

本記事では、美術品や仏壇用の掛け軸を正しく処分する4つの方法や、ゴミとして処分することで大損となりうる理由について解説します。

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【美術品】掛け軸の正しい処分方法は4つ

【美術品】掛け軸の正しい処分方法は4つ

美術品の掛け軸は、適切な価値を理解し、正しく処分することが重要です。

作者や作品の来歴・保存状態によって、掛け軸の価値は大きく変動します。特に有名な作家や真贋を証明できる書付がある掛け軸は、高い価格で取引される可能性があります。そのため、ゴミとして捨てることで大きな損失になってしまうかもしれません。

以下、美術品として扱われる掛け軸の正しい処分方法4つを紹介します。

  • ・美術館などに寄贈する
  • ・知り合いや友人に譲る
  • ・ゴミとして処分する
  • ・買取業者へ売る

順番に、解説していきます。

1.美術館などに寄贈する

国や地方公共団体が運営する美術館やNPO団体などに寄贈することで、多くの人に鑑賞してもらうことができます。寄贈するには厳しい審査や条件があるため、すべての掛け軸を受け付けて貰えるわけではありません

しかし、地域の歴史や伝統を重視している美術館では、地元作家の貴重な掛け軸を、文化財として収集しているところもあります。歴史的に価値のある掛け軸を寄贈することで、社会的な貢献ができます。

2.知り合いや友人に譲る

骨董好きの親しい知人や友人に掛け軸を譲ることで、処分時にかかる費用を抑えることが可能です。掛け軸の価値や魅力を理解できる人に譲れば、大切に取り扱ってもらえるでしょう。しかし、譲渡する際にはいくつかの注意点があります。

例えば、110万円以上の価値がある掛け軸を譲渡する際は、贈与税が発生することに留意が必要です。その他、相手へ押し付ける形での譲渡は人間関係のトラブルの元になりやすいです。譲る前に相手の意向を丁寧に確認しましょう。

3.ゴミとして処分する

掛け軸をゴミとして処分する場合、一般的には可燃ゴミとして分類されることが多いです。しかし、掛け軸の軸先(げじく)にはプラスチック素材が使われているため、分別方法は各自治体によって異なります。プラスチック部分がリサイクル可能なのか、不燃ゴミとして扱われるのか、地域の分別ルールを確認しましょう。

4.買取業者へ売る

骨董品を専門に扱う買取業者に査定依頼することで、適正な価格で手放すことができます。掛け軸の状態や、作者や作品の知名度、付属品の有無などによっては、高価買取してもらえるかもしれません。特に掛け軸の証明書や箱など、付属品が揃っていることが高値で買い取ってもらう重要なポイントです。

また、買取業者に掛け軸を引き取ってもらうことで、ゴミを減らし、環境問題に貢献できるという側面もあります。

【仏壇内】掛け軸の正しい処分方法は5つ

【仏壇内】掛け軸の正しい処分方法は5つ

仏壇用の掛け軸は、「如来(にょらい)」・「菩薩(ぼさつ)」・「明王(みょうおう)」・「天部(てんぶ)」の仏像が描かれていることが多いため、【ご本尊】として扱われます。仏具の1つとして宗教的な意味合いを持つ仏壇用の掛け軸は、処分する上で注意が必要です。

掛け軸の正しい処分方法は以下の5つです。

  • ・閉眼供養をする
  • ・お焚き上げする
  • ・清め塩で清めて廃棄する
  • ・ゴミとして処分する
  • ・買取業者へ売る

順番に、解説していきます。

1.閉眼供養をする

仏壇用の掛け軸は魂が宿っていると考えられるため、処分する前に掛け軸から魂を抜く「閉眼供養(お性根抜き)」をおこなう必要があります。お寺の僧侶や、遺品を扱う業者へ読経供養を依頼し、掛け軸から宿った魂を抜いてもらいましょう。ご本尊である仏壇用の掛け軸は、仏様を崇拝するために日本で作られ、広がりました。仏様を正しく供養をすることで、後々のトラブルや精神的な不安を避けられます。

2.お焚き上げする

神社やお寺で御祈祷・読経をおこなったあとに「お焚き上げ」をすることで、掛け軸に宿る魂を天に還すことができます。前述の閉眼供養で魂を抜いたあとに行うのが一般的です。閉眼供養を行うことで掛け軸から魂が抜けているため、可燃ごみとして廃棄することは可能ですが、お焚き上げをすることで、より丁重に供養しながら処分することが可能です。

ちなみに、近年では防災面での不安や環境破壊につながるなどの理由で、お焚き上げをおこなわない神社やお寺が増えていますが、郵送などで全国に対応した神社やお寺もあります。近所に掛け軸のお焚き上げができる神社やお寺がなかったり、忙しくて直接対応することが難しかったりする人は、問い合わせてみるとよいでしょう。

3.清め塩で清めてから廃棄する

お焚き上げと同じ効果があるとされる「清め塩」で、仏壇用の掛け軸を清めるのも有効です。塩で浄化された掛け軸は、自宅で処分することができます。やり方は簡単で、掛け軸を白い紙の上に置き、「左側・右側・左側」の順番に清め塩をふって浄化させます。清め塩で掛け軸が浄化できたら、燃えるゴミとして処分することが可能です。

ただし、「清め塩」を使うやり方は簡易的な処分方法のため、できる限り閉眼供養やお焚き上げで供養をおこないましょう。神社やお寺でお焚きあげを断られた際に、心を込めながら試してみてください。

4.ゴミとして処分する

仏壇用の掛け軸には仏様の魂が宿っているため、ゴミとして処分する前に正しく供養することが重要です。神社やお寺で閉眼供養などをおこない、掛け軸から魂を抜いてから処分してください。都合が合わず、塩で清めたりお札を使ったりして個人的に供養する人もいますが、できるかぎり神社やお寺の僧侶に供養してもらいましょう。

魂が抜けた掛け軸は、可燃ゴミとして処分できます。しかし、美術品や一般的な掛け軸と同様、プラスチックや金属などが含まれるものがあります。各自治体によってゴミの分類方法が異なるため、処分する前に自治体のホームページ等で確認してください。

5.買取業者へ売る

有名な作者や希少価値の高い仏壇用の掛け軸は、骨董品を専門に扱う買取業者に査定依頼すると高値がつくことがあります。特に歴史ある寺院や工房が製作した掛け軸について熟知した買取業者は、市場の相場も踏まえて適切な価値を提示してくれるため、おすすめです。自分や家族では、掛け軸の価値を正しく判断することは困難です。見積り依頼をすることにデメリットはありませんので、信頼できる業者に一度鑑定してもらうと良いかもしれません。

1つ注意点として、査定依頼する前にかならず閉眼供養やお焚き上げを済ませておきましょう。仏壇用の掛け軸を手放す前に正しく供養することで、トラブルを防ぐことができて安心です。

掛け軸をただのゴミとして処分すると損する3つの理由

掛け軸をただのゴミとして処分すると損する3つの理由

可燃ゴミや不燃ゴミなどで廃棄する際、掛け軸の価値を確認せずに処分すると大損する可能性があります。例えば、有名な作家が作ったものや、希少性の高い掛け軸をゴミとして処分してしまうと、取り戻すことができません

掛け軸をただのゴミとして処分するのがもったいない理由は、以下3つです。

  • ・作家物の掛け軸は価値が非常に高い
  • ・無価値の物でも高価買取につながる可能性がある
  • ・いずれの処分方法でも手間はどうしてもかかってしまう

順番に、解説していきます。

1.作家物の掛け軸は価値が非常に高い

有名な日本画家や書家によって描かれた掛け軸は、驚くほどの高値で取引される可能性があります。実際に査定依頼すると、100万円以上の高値がつく掛け軸も多く、価値を知らずに処分してしまうと大きな損をしてしまうかもしれません。

また、保存状態がよく、作品の真贋が書付などで証明された掛け軸は、国内外のコレクターから人気が高く、商品価値があります。また、軸先に使われているプラスチック製の部分に象牙が使われている掛け軸も、高額査定の対象となっています。

2.無価値の物でも高価買取につながる可能性がある

見た目では価値が低そうに見える掛け軸でも、軸先の素材や有名な作者が署名捺印した「共箱」・共箱を重ねる「二重箱」によって、高値がつく可能性があります。もし、家族全員が「この掛け軸には価値がない」と思っていたとしても、プロが鑑定することで新たな価値を見いだしてくれる可能性があります。骨董品を専門に扱う買取業者へ査定依頼することをおすすめします。

3.いずれの処分方法でも手間はかかってしまう

掛け軸を処分する場合、美術品であっても仏壇用であっても、素材やサイズによって分別が複雑で、分別ルールは各自治体によって異なります。特に仏壇用の掛け軸の場合は神社やお寺で供養することが望ましく、手続きが必要になります。

また、掛け軸を処分すると手間がかかってしまうだけではありません。価値のある掛け軸を安易にゴミとして処分すると、大きな損失を被る可能性があります。どんな処分方法を選択するとしても、ある程度の手間はかかってしまうのが掛け軸です。それであれば、手間を惜しまず、骨董品に詳しい買取業者へ査定依頼し、損失を防ぐのがおすすめです。

買取ウリエルは掛け軸買取から遺品整理まで一気通貫で対応可能

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美術品や仏壇用の掛け軸や遺品整理に詳しい「買取ウリエル」であれば、専門家の目で適切な査定や手続きを行うことができます

掛け軸の専門知識をもつ買取業者は、作者や作風・状態をはじめ、仏具としての宗教的な観点まで、プロの目線で査定することが可能です。遺品整理で手持ちの掛け軸すべての処分を検討した場合も、多くの買取業者は閉眼供養やお焚き上げなど供養のサポートに対応しています。掛け軸一点の査定から、遺品の整理まで、一気通貫で対応してもらえるのでお気軽にご相談ください

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掛け軸の処分でよくある質問

掛け軸の処分でよくある質問

最後に、美術品や仏壇用の掛け軸の処分を検討する多くの人が抱く、以下2つの疑問について、回答します。

  • ・掛け軸の価値を調べる方法はありますか?
  • ・使わなくなった掛け軸はどうすればいいですか?

以下のQ&Aを参考に、自分の状況に合った最適な方法を見つけてください。

掛け軸の価値を調べる方法はありますか?

掛け軸の価値は、作者が署名捺印された「共箱」や「二重箱」のような保存箱・真贋を証明する書付などの付属品から調べることができます。作品タイトルや作者の情報をインターネットで調べることもできますが、正しい情報か判断するには専門的な知識が必要です。適切な価値を見極めるには、骨董品に詳しい買取業者で査定依頼することをおすすめします

使わなくなった掛け軸はどうすればいいですか?

不要となった掛け軸は状態や作者を確認し、適切な処分を行いましょう。仏壇用の掛け軸を処分する場合は、宗教的な観点から閉眼供養やお焚き上げを行う必要があります。また、誤った処分方法は価値ある品を失うだけでなく、金銭的に損する可能性もあります。

ゴミとして処分する前に、骨董品に詳しい買取業者で適切な価値を知ることがおすすめです

まとめ

今回の記事では、美術品や仏壇用の掛け軸の処分方法について紹介しました。また、ゴミとして処分することで損する可能性がある理由についてお伝えしました。美術品の掛け軸を処分する際は、国や地方公共団体が運営する美術館やNPO団体への寄贈や、骨董品に詳しい買取業者で売却することで、環境問題にも貢献することができます。また、仏壇用の掛け軸には魂が宿っているため、魂を抜く「閉眼供養」や「お焚き上げ」をおこなう必要があります

まずは、掛け軸の作者や状態などを確認し、骨董品に詳しい買取業者へ査定依頼を検討してみましょう。予想外に高い価値を持つ掛け軸もあるため、適切な価値を知り、正しい方法で処分しましょう。

買取ウリエルでは買取から遺品整理までワンストップで対応できます。掛け軸の買取のみのご依頼や遺品整理まで検討している方は買取ウリエルにお気軽にご相談ください。

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