【必読】金の種類を「純度」や「色」別で徹底解説!
金は「純度」や「色」によって、たくさんの種類が存在することをご存じでしょうか?
金はジュエリーや工業用としての需要だけでなく、投資商品としての需要も非常に高いです。そのため、金の種類を知っておくと、金の売買タイミングの判断であったり、買取価格の予想をする際に役立ちます。
本記事では、金の種類を「純度」や「色」別でご紹介するとともに、金の種類の見分け方や価値基準の判断なども解説していきます。
なお、買取ウリエルが、査定数300万点を突破したり、数多くの金・貴金属の査定経験から経た知見やノウハウを基に説明します。
金の種類を判断する2つのポイント
金の種類を見分けられれば、純金の割合はどの程度なのか、割金はどのような金属で作られたものなのかを判断することが可能です。金の種類から金の価値が理解でき、取引の際に役に立つでしょう。
金の種類を判断するポイントは、次の2つです。
- ・純度
- ・色
それぞれ詳しく解説していきます。
純度
純度とは、金が含まれている割合のことを指します。金は柔らかく、アクセサリーへの加工が向いていないため、他の金属と混ぜて作ることが一般的です。金の純度が高ければ高いほど金の含有率が高く、純粋な金に近いと言えます。
24K(24金)が純度100%の金で、18K(18金)、14K(14金)と数字が下がるにつれて、純度も下がっていきます。純度によって金の種類を分けることから、金の種類を判断するうえで重要な指標と言えるでしょう。
色
金の種類は色によって分けられ、このような金属をカラーゴールドと言います。カラーゴールドとは、金に他の金属を混ぜることで、金の色味を変えて作られた金属のことです。
金に混ぜる他の金を「割金」といい、銅やパラジウムなどの金属を混ぜ合わせて加工されます。具体的には、ホワイトゴールド(WG)やピングゴールド(PG)というように、色で金の種類を判断することが可能です。
【純度別】金の種類一覧
金は純度によって価値が変わり、金を持つ目的によってどの種類を購入するのか、検討すると良いでしょう。種類によって耐久性も変わるため、金の扱い方なども合わせて理解すると購入後も安心です。
純度による金の種類は、次の5つです。
- ・24K(24金)
- ・22K(22金)
- ・18K(18金)
- ・14K(14金)
- ・10K(10金)
それぞれ詳しく解説していきます。
24K(24金)
24K(24金)は、金の含有率がほぼ100%で「純金」と呼ばれ、金の中で最も価値があるとされています。長時間経過したとしても、変色や腐敗の心配はなく、劣化することがないため資産として利用することが多いです。
24K(24金)は硬度が低く柔らかいため、ジュエリーには向いておらず、加工する場合は24K(24金)以外の金属を混ぜた合金にするとよいでしょう。24K(24金)は将来的に売却を考えて、コインやインゴットに加工して保有されることが多いとされています。
22K(22金)
24K(24金)より金の含有率は下がりますが、それでも純度は90%を超えており、「純金」に近い金と言えるでしょう。そのため、見た目の美しさも24K(24金)と比較してもほぼ変わらず、品位の高さや華やかさからジュエリーとして利用されることが多いです。
22K(22金)は金そのものの価値が高く、資産としてジュエリーとして保有される他に、金貨として世界各国で使用されています。純金よりも硬度が高いため、耐久性が高く、また加工もしやすいのでバランスが良い金といえます。
18K(18金)
18K(18金)は純度が75%の金で、ジュエリーに利用される機会が多い金の種類になります。25%分は金以外の素材を混ぜる余地があるため、銀や銅を混ぜてカラーゴールドに仕上げることも可能です。
18K(18金)は日常的に身につけていても支障がないくらいの強度があり、ジュエリーとして高い人気があります。純度の高い金と比較すると手頃な価格で購入ができ、百貨店などで目にする機会が多く、装飾品として身近にある金といえます。
14K(14金)
14K(14金)は純度58.5%の金で、比較的安価に手に入れることができます。硬度に関しても18K(18金)よりも高いため、ジュエリーではなく、楽器や文房具といった日常で使うものに使用されることが多いです。
しかし、混合物の割合は多い分、変色や腐敗のリスクが高まったり、金としての輝きや色味が少ない印象を持つ方が多いかもしれません。また、金の純度が下がれば下がるほど金属アレルギーを発症するリスクが上がるため、金属アレルギー持ちの方は14K(14金)の利用を控えておくのがいいでしょう。
10K(10金)
10K(10金)は14K(14金)よりもさらに金の含有率が低く、純度は42%と50%を下回ります。割金で色味が調整されるため、ピンクゴールドやイエローゴールドなど、デザイン性の高い金製品に仕上げることが可能です。
耐久性が高く、安価で手に入り、気軽に使えることから日常的に使えるアクセサリーとして人気です。14K(14金)と同様に、金属アレルギーを発症するリスクが高いため、金属アレルギー持ちの方は10K(10金)の利用を控えておくのがいいでしょう。
【色別】色金(カラーゴールド)の種類一覧
純金に他の金属を混ぜ合わせて加工された金属を「合金」といい、金本来の色味とは異なる輝きを持つものをカラーゴールドといいます。純金は柔らかく耐久性が低いため、アクセサリーに向いていませんが、カラーゴールドにすることで強度を増すことが可能です。
カラーゴールドは金の純度を表した刻印とともに、カラーゴールドを示したアルファベットが一緒に刻印されています。刻印の意味を理解することで、アクセサリーの価値を知ることができます。カラーゴールドに使用されている金属の種類は、次の7つです。
- ・ホワイトゴールド(WG)
- ・イエローゴールド(YG)
- ・ピンクゴールド(PG)
- ・グリーンゴールド(GG・GRG)
- ・レッドゴールド(RDG)
- ・ブラックゴールド(BG)
- ・パープルゴールド(PG)
それぞれ詳しく解説していきます。
ホワイトゴールド(WG)
ホワイトゴールド(WG)は、純金に対してパラジウムや銀、銅などを混ぜたものになります。金の黄色味を抑えるために、金属の表面にロジウム加工することで、プラチナのような仕上りになります。
白い光沢のある見た目でシンプルな色合いであることから、男性からの評判が高い金属です。用途は多岐に渡り、具体的には指輪などのジュエリーの他に、ブレスレットや時計にも使われています。
イエローゴールド(YG)
イエローゴールド(YG)は、純金に、銀や銅を混ぜたものになります。銅の割合が多ければ多いほど、黄色味がかった色が強くなります。銀や銅を混ぜることで金属に強度が増し、アクセサリーとして使いやすくなります。
また、金本来の華やかな色味に近く、品位ある光沢から結婚指輪などに使用されることが多いです。銀や銅の配分を変えることで色味に変化を持たせることができ、金の割合が多ければ純金に近い輝きを持つカラーゴールドとなります。
ピンクゴールド(PG)
ピンクゴールド(PG)は、純金に銀、銅、パラジウムを混ぜたものになります。ピンクベージュとも呼ばれ、柔らかく上品な色味が特徴的です。日本人の肌に馴染みやすく、時計やネックレス、ブレスレットとしても人気です。
パラジウムの含有量が多ければ多いほど、薄いピンク色になり、銅の含有量が多いと濃いピンク色になります。大人っぽい雰囲気を持たせたい場合は18K(18金)のピンクゴールド、可愛らしい雰囲気を持たせたい場合は10K(10金)のピンクゴールドを選ぶことで印象が変わります。
グリーンゴールド(GG・GRG)
グリーンゴールド(GG・GRG)は、純金に銀と銅を混ぜたもので、銀の割合が全体の70%と言われています。カラーゴールドの中でも柔らかく、加工がしやすい点が特徴的です。しかし、柔らかいからこそ変形しやすく傷つきやすいデメリットがあります。
グリーンゴールドは強度が低いため、装飾品としての流通が少ないとされています。カラーゴールドの中では、比較的に知名度が低いとされていますが、落ち着いた色味で日常的に使いやすく、個性的な印象を与えることが可能な金属です。
レッドゴールド(RDG)
レッドゴールド(RDG)は、純金に銅を混ぜたものになります。ピンクゴールド(PG)よりも赤みが強い点が大きな特徴で、多量の銅が含まれていることから、硬度が高く加工がしづらいという難点があります。
しかし、装飾品としては貴重とされており、ピンクゴールドより赤みの強い華やかさがあるため、着飾る場面での利用にも重宝される金属です。赤みの色調は18K(18金)と14K(14金)で変わり、銅の割合を増やすことでさらに深みのある赤色に仕上がります。
ブラックゴールド(BG)
ブラックゴールド(BG)は、純金にプラチナ、銀、パラジウムを混ぜたものになります。割金にプラチナが使われてることから、希少性が高く、アクセサリーとしては高価なものとして扱われます。
黒に近い灰色をしており、メンズのアクセサリーなどに使われることが多いです。ルテニウムメッキ加工を施したブラックゴールドは、漆黒に近い真っ黒な仕上がりになります。洗練され落ち着いた雰囲気から、最近では結婚指輪としても人気の高いカラーゴールドです。
パープルゴールド(PG)
パープルゴールド(PG)は、純金にアルミニウムを混ぜたものになります。日本のジュエリーブランドが共同研究で開発したものであることから、希少性が非常に高く、高値がつきやすいです。
加工が難しいため、ネックレスやカラーゴールドのアクセントとして使用されることが多いとされています。一般的に認知度が低く、個性的な見た目なため、人と違ったものを好む人におすすめと言えるでしょう。
【疑問】KGFとKGPは金の種類に含まれる?
結論として、厳密には金ではありません。KGFとKGPの意味については、以下の通りです。
KGF:金張り。合金でできた金属をベースにして、金をコーティングした素材。
KGP:金メッキ。表面を金で薄くコーティングした素材。KGFよりも1/20~1/30分薄い。
いずれも、純正の金ではなく表面を金でコーティングしたものになります。KGFは熱で金の膜を圧着させることで、KGPよりも剥がれにくいとされています。KGPは電気分解や化学反応を利用して、別の金属の表面に金の膜を付着させたものです。
【ズバリ】金のランクの順番は?何金が一番いい?
結論として、金のランクは純度の高さによって格付けがされます。例えば、「18金と24金」であれば、24K(24金)の方が格が高く、「14金と18金」であれば、18K(18金)の方が格が高いです。
また、金の種類の中で最も格が高いとされているものは、24K(24金)です。金の純度がほぼ100%であり、数ある金の種類の中で最も価値があるとされており、最も高値で取引されます。
まとめ
金の種類は数多く存在しており、「純度」や「色」によって価値は異なります。金の種類を見分ける方法を理解していれば、金を取引する際に役立ち、保有することで大きな資産となるでしょう。
純金である24K(24金)は、金の含有率がほぼ100%の割合で形成されており、金の種類の中で最も価値があるものとされています。22金、18金、14金と純度が下がるにつれて、金の含有率は低くなり、金の価値も下がります。
カラーゴールドは、純金と他の金属を混ぜ合わせて加工された合金と呼ばれる金属です。純金の割合や、割金の種類によって価値は変わるため、カラーゴールドがどんな金属で加工されているかを知ることで金の価値を理解することが可能です。
金そのものの価値は、時代や国を問わず取引が行われ、重要な資産となります。自身で金の価値を見分けることも可能ですが、悩んだ際は専門家に相談すると良いでしょう。
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