【悲報】金が20年後に枯渇?金の採掘量・埋蔵量が多い国も解説!
金は資産価値が高く、世界的にも需要が高いため、様々な用途で使われています。
そんな金ですが世界でどれだけ埋蔵されていて、これまでにどれだけ採掘されてきたのかご存知でしょうか?
また、現在金が地球上から枯渇するという危機に直面していることをご存知でしょうか?
本記事では、金の埋蔵量と採掘量についてご紹介するとともに、あと何年で金が枯渇するかについてなどを合わせて解説します。
なお、金・貴金属を含む査定数300万点を突破した買取ウリエルが、豊富な査定経験から経た知見やノウハウを基に説明します。
地球上に眠る金の埋蔵量と総採掘量
金は地球上で発見されてから現在まで6000年が経ったと言われていますが、金の埋蔵量とこれまでに採掘された量は一体どのくらいなのかを見てみましょう。
まず、地球上に眠る金の埋蔵量は、約25万トンと言われています。
この量は、長さ50m、幅25m、深さ約3mのオリンピック競技用プールで例えると約4.5杯分に値します。
そして、総採掘量は6000年の間に金は約20万トン採掘されており、オリンピック競技用プールの約4杯分に値します。
これを見ると、6000年前から現在までの結果のため長い歴史で見るとそれほど多くないと感じるかもしれません。
しかし、金を見つけるのには時間と労力がかかる作業のため、金は非常に価値があり高い評価に繋がっていきます。
また、約25万トンある金の埋蔵量から、約20万トンが採掘されていることもわかり、これから採掘できる世界に埋蔵量されている金は、約5万トンと決して多くないことも読み取れます。
そのため金は年々、希少になっていくため価値も高くなってきています。
【国別】金の埋蔵量ランキングトップ3
地球上の金の埋蔵量・採掘量を確認したところで、現在どの国に金が多く埋蔵されているのか上位3カ国をご紹介します。
2022年末時点での金埋蔵量を米地質調査所(USGS)が2023年1月31日に公表した「Mineral Commodity Summaries」を基にしています。
【金の埋蔵量上位3カ国】
順位 | 国名 | 埋蔵量(およそ) |
1 | オーストラリア | 8,400トン |
2 | ロシア | 6,800トン |
3 | 南アフリカ | 5,000トン |
1位:オーストラリア
オーストラリアは近年に大きな金塊が採掘されるなど、世界最大の金埋蔵国であり、世界全体の金埋蔵量の約16%を占めています。
また、金以外にも豊富な鉱物資源を持っており、鉄鉱石、石炭、天然ガス、ダイヤモンド、ウラン、銅、ニッケル、鉛、亜鉛なども採掘されています。
2位:ロシア
ロシアは広い領土に多くの金を埋蔵しており、世界全体の金埋蔵量の約13%を保有しています。
現時点では、7,500トンと言われていますが、実際には広いロシアには未開の地もあり、開拓ができていない場所に金が埋蔵されているという見通しがなされており、これから埋蔵量が増えることも期待されています。
3位:南アフリカ
南アフリカは金の産出量は減少傾向にあるものの、世界全体の金埋蔵量の約10%と世界上位です。
埋蔵されている量に対し、現在は採掘する際に手が届きにくい場所に金があるため、簡単に採掘できず埋蔵量は減らないものの産出できないのが現状です。
その他、アメリカ合衆国、ペルー、ブラジル、インドネシアが上位で世界全体の金埋蔵量の約5%以上を占めています。
【国別】金の採掘量ランキングトップ3
続いて、金の採掘量が多い上位3カ国を見ていきます。
【金の採掘量上位3カ国】
順位 | 国名 | 採掘量(およそ) |
1 | 中国 | 370トン |
2 | オーストラリア | 330トン |
3 | ロシア | 300トン |
1位:中国
中国は、世界最大の金の採掘量を誇ります。
1980年代に、中国政府が金の採掘に力を入れたことから本格化し、およそ20年後には世界一の金の採掘国となりました。
今後も当面の間は、中国が世界トップを走り続けると予想されています。
また、広い土地に対して採掘できる地域が一部に限定されているため、新たな採掘地の開拓も進んでいます。
2位:オーストラリア
オーストラリアは金の埋蔵量と共に採掘量も世界トップ水準です。
鉱脈が豊富な土地のため、金を中心に石炭やダイヤモンドといった鉱石資源が採掘されやすい特徴があります。
また、最近ではアマチュアの採掘者が約2100万円に及ぶ巨大な金塊を採掘したことでも注目を集めました。
3位:ロシア
ロシアも金の埋蔵量と共に採掘量も世界トップ水準を誇ります。
過去には、金が発見された採掘者が殺到するゴールドラッシュも経験するなど古くから採掘地として注目を集めています。
2017年には中国と金の共同採掘を行うなど、金を使って外交活動が行われていることも読み取れます。
日本における金の埋蔵量と採掘量
日本でも、現在は鹿児島県の菱刈鉱山で金の採掘が可能です。
古くは、新潟の佐渡金山や北海道の鴻之舞金山で採掘されていましたが、いずれも枯渇して、採掘が中止となりました。
では日本での金の埋蔵量と採掘量は、現在はどれくらいなのでしょうか?
埋蔵量
正確な数字は公表されていませんが、後述する都市鉱山を含めると約7000トンはあると言われています。
この量は、地球上に残る埋蔵量の約16%を占めていて、アメリカや中国といった大国と比較しても、高い割合です。
そのため、これから日本が金の埋蔵量世界一になるという見立てもあります。
採掘量
日本では現在、年間約6トンの金が採掘されています。
先述したように、現在は鹿児島県の菱刈鉱山で金の採掘が行われています。
菱刈鉱山から採掘される金鉱石は、1トンに約40gの金が含まれており一般の約10倍の金の含有量と高い水準を持ち、世界一の品質を誇ります。
【危機】地球上から金がなくなる?あとどれくらいで枯渇?
現在、地球上に埋蔵されている金は残り5万トンと言われています。
年間約3000トンペースで採掘されているため、このペースで採掘した場合、約20年で地球上から金がなくなる計算になります。
しかし、近年の技術革新により、これまで採ることができなかった金を新しく採掘できるようになるという専門家たちの意見も出てきており研究も行われているため、その動向には注目が集まっています。
とはいえ金は近年、枯渇する可能性もある有限資源ですので、その価値をしっかり把握しておくことが大切です。
ズバリ!金枯渇の解決策は都市鉱山(工業製品のリサイクル)
現在使われている金の約1/3がリサイクルされた金を使用しています。
実際に鉱山で取れる金とリサイクルで取れる金を比較すると以下の通り。
- ・金鉱石:5g
- ・日用品のリサイクル:150g
金のリサイクルは、貴金属製のアクセサリーや置物をはじめ、パソコンやスマートフォンなど電気製品の部品に施された金メッキに含まれた金、銀、プラチナを処理して純度の高い金を取り出すことで行われます。
上記の金鉱石と比較しても、日用品などのリサイクルから金を採取した方が効率的であることがわかります。
このように金は枯渇が進むと言われる一方で、リサイクルによって解決できると期待されています。
【知識】知っておきたい金の基礎
金には世界的に大きな資産として特別な価値があることを解説してきました。
ここでは、プラスで知っておくと売却や買取の際に活かせる金の基礎知識を紹介します。
金の評価基準
金の評価を決定する際に重要視されるのが、純度です。
金は純度を基準に、純度が高いほど高値に繋がります。
以下の表が金の純度なので参考にするといいでしょう。
【金の純度】
金の種類 | 純度 |
24金・K24 | 純金(99.9%) |
22金・K22 | 91.6% |
20金・K20 | 83.5% |
18金・K18 | 75.0% |
14金・K14 | 58.5% |
10金・K10 | 41.6% |
9金・K9 | 37.5% |
K24は純金で、Kの後ろの値が減るに連れて純度は下がります。
金製品の純度を調べるには、基本的に製品に「K18」などというように刻印があるのでわかりやすいでしょう。
金の純度と刻印の詳しい解説は、別記事で行っておりますので、参考にどうぞ。
しかし、中には金製品の状態によっては分かりにくく、知識のない人では調べるのが難しい場合もあるので、買取専門店などのプロを頼るのも一つの方法です。
また、どんなに金製品の純度が高いとはいえ、製品が大きく破損や劣化している場合には価値が下がってしまう場合もあるので要注意です。
偽物がある
金の知識として必ず覚えておきたいのが、偽物があるということです。
近年、金製品の人気にあやかって、金製に見せかけた製品が数多く出回っています。
特に多いのが、金メッキを貼り付けた製品で簡単に本物に見せることができるため本物と謳われ、騙されて購入してしまうトラブルも多く挙げられています。
金製品の偽造の技術は日々、巧妙化しているため知識を持っていないと判別することは至難の技と言えるでしょう。
判別するには以下の記事を合わせて参考にするといいでしょう。
また、金の知識を持つプロの査定士に鑑定を依頼するとより確かな結果を出してもらえるので合わせて検討するとよいでしょう。
買取ウリエルでは買取査定が無料でできるので、一度お問い合わせください。
売ることのできる金製品
「金製品を持っているけど、これって売れる?」というように、どのような金製品を買取に出すことができるのかをご紹介します。
金製アクセサリー
金製の指輪、ネックレス、腕時計といった身近なアクセサリーは、売ることができます。
買取に出す前に、着用時にできた汚れなどを落としておくと査定評価がアップしやすくなります。
金製ライター
金製ライターは売ることができます。
中でも、ダンヒル、デュポン、カルティエ、ジッポーといったブランドは歴史があり人気のため高く評価される傾向にあります。
金仏具
仏像、花立、香炉といった仏具に金が使われている「金仏具」も買取専門店によっては買取が可能です。
金仏具は専門性が高い買取品目ですので、査定に出す際には専門知識がある買取業者に出すと正確な査定結果が出せるので安心です。
金製ペン先の万年筆
万年筆の中には、ペン先が金製でできているものがあり高く売れる傾向があります。
金は腐食しにくいためインクを付けたものでも価値が下がりにくく、人気のブランドで金製のペン先の製品は特に人気で高値に繋がっています。
金歯
意外ですが、金歯も売ることができます。口の中にあったものですが、金の価値には影響はありません。
患者の口の中の状態に合わせて形はさまざまで、長年使用している場合には金が欠けていたり、金歯自体がつぶれて買取に出される方も多いです。
上記以外にも、一部でも金が使われている製品でしたら、売ることができる場合が多いです。
金歯のように意外な金製品が資産に生まれ変わっていますので、ご自宅に眠っている金製品があれば買取専門店に査定に出してみるといいでしょう。
買取ウリエルでは、上記の買取品目の専門知識を有する査定士が在籍しており、査定は全て無料で行っていますので、お気軽にご相談ください。
【疑問】保有している金はずっと持っておくべき?
結論、売却または保有していても、どちらも問題ないです。
金は有限資源でこれからより希少価値が高まると予想されるため、保有すればするほど金の価値は上がると予想できます。
また、現在金の価格は過去最高となっています。
したがって、金の売却にも最適なタイミングともいえるため、保有だけでなく売却を検討するのも大いにありです。
金の価値をさらに高めたい方は保有、まとまったお金がすぐに欲しいという方は売却がいいでしょう。
ちなみに、金の価格は田中貴金属のサイトで見ることができます。
とはいえ、金の売り時や、どういった金に高値が付くのかは知識がないと難しいです。
そんなときには、買取専門店といったプロに依頼をすると安心です。
買取ウリエルは、金・貴金属の高価買取に定評があり、豊富な査定経験を有し、金・貴金属に関する専門知識が確かな査定士が、無料でしっかりと鑑定します。
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まとめ
今回は地球上の金の埋蔵量と採掘量、それぞれの世界上位国と日本の金の現状をご紹介してきました。
金は年々減少しているため、希少価値が高くなっています。
しかし、都市鉱山などリサイクルも進み、技術革新で新たな金の産出方法も出てきているため、金が完全に枯渇するということはないといえるでしょう。
ですが、金は有限資源であるため、希少な資源を大切にすることは重要です。
使用していない金は、売却することで資産になりつつ、リサイクルにもなるので、買取専門店で査定してもらうのがよいでしょう。
買取ウリエルでは、豊富な査定経験を有し、金・貴金属に関する専門知識が豊富な査定士がしっかりと鑑定し、本物の金かどうかを正確に判断します。
買取もあわせてご希望の場合は、その場で行うこともできます。
なお、買取に関わる手数料やキャンセル料などはすべて無料ですので、お気軽にご相談ください。
2つの買取方法