【プロが解説】金メダルは売れる?種類や値段相場、価値を解説!
金メダルといえば、オリンピックでアスリートに贈られるメダルをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
ですが、金メダルには競技大会などでもらえる「表彰用金メダル」と、行事やイベントで発行される「記念メダル」が存在します。
近年、金相場が上昇していることにより、表彰用金メダル・記念メダルともに売却を検討する方が増えています。
本記事では、金メダルにどれくらいの価値があるのか紹介いたします。また、金メダルをより高く売るコツも解説いたしますので、ぜひ金メダル売却の際に役立ててください。
なお、査定数300万点を突破した買取ウリエルが、数多くの金・貴金属の査定経験から経た知見やノウハウを基に説明します。
家に眠っている金メダルに、思わぬ価値があるかもしれませんので、ぜひ最後までご覧ください。
【結論】金メダルは売れる?種類別で解説
金メダルには大きく分けて、競技の成績優秀者に贈呈される「表彰用金メダル」と、歴史的な行事やイベント時に発行される「記念メダル」があります。
どちらも金色のメダルではありますが、性質や価値が大きく異なるため、金メダルの売却を考えている方はそれぞれの特徴をしっかりおさえておく必要があるでしょう。
ここでは、種類別に金メダルを売ることができるのか解説していきます。
スポーツ競技やコンクールの表彰用金メダル
スポーツやコンクールで優れた成績を収めた際にもらえる金メダルは、残念ながら売ることが難しいです。
なぜなら、金は1gで10,000円(2023年10月時点)という、とても高価な素材であるため、表彰用金メダルには、金がほとんど使われていないからです。
もしも、純粋な金だけでメダルを製造した場合には、数十万から数百万円という費用がかかってしまいます。
予算が限られているスポーツやコンクールの大会では、金メダルに膨大な支出を行うことは現実的ではありません。
そのため表彰用の金メダルには、比較的安価な材質で構成されたアルミ製や銅と亜鉛を混ぜ合わせた真鍮(しんちゅう)製が多く使用されています。
オリンピックで1位にのみ授与される金メダル
オリンピックの舞台で金色に光り輝く金メダルには、選手にとって特別な価値がありますが、実は素材自体にはあまり値が付きません。
先ほど解説したスポーツやコンクール大会と同様に、オリンピックの金メダルにも、あまり金は含まれていません。
見た目は金色で輝かしいですが、職人による精巧な金メッキ加工が施されており、銀メダルを軸に少量の金を表面に張り付けて製造されています。
オリンピックには莫大な予算がかけられますが、数ある種目ごとに金メダルが贈呈されるため、金メダルをすべて純金にすることは難しいです。
また、金だけで構成された純金の場合、形が変形しやすく傷がつきやすくなるため、耐久度を強めるために、あえて金メッキを採用しているという理由も存在します。
特別な行事やイベントの記念メダル
歴史の節目やイベント行事の際に発行される記念メダルは、貴金属を取り扱う買取店で高く売ることが可能です。
記念メダルは基本的に観賞用として作られており、18金や純金で作られることも多いため、金の素材としての価値が十分にあります。
また、記念メダルは流通量が限定されていることもあり、コレクターの間で高額取引されることも少なくありません。
日本が好景気に沸いていた高度成長期やバブル時代に発行された記念メダルが家に眠ったままの方も多く、存在が見過ごされているケースもあります。
金の価値は失われておらず、むしろ上昇傾向にあるため、金が今よりも安かった時代に購入した記念メダルがあれば、売却を考えてみてはいかがでしょうか。
【種類別】金メダルの値段相場
金メダルには、高値がつくものと、あまり価値がつかないものがあることが分かりましたが、現在どのくらいの価格で売れるのでしょうか。
ここでは、金メダルの種類別に買取店で取引される値段相場を解説していきます。金メダルを売る際の目安になるため、チェックしておきましょう。
表彰・競技用金メダル
記憶に新しい東京オリンピック2020で用いられた金メダルには、総重量約550グラムのうち6グラムほどの金が使われていました。
金の相場は日々変動しますが2023年10月時点では、1グラムに10,000円ほどの価値があるため、金素材部分だけで単純計算すると60,000円程度の値段がつきます。
もちろん、オリピックの金メダルには、金の素材としての価値以外に大会そのもののブランド価値や選手の知名度なども売却金額に大きく加味されるため、一概に相場を示すことは極めて難しいです。
また地方のスポーツ大会やコンクールの金メダルでは、〜数千円程度で取引されるものが多く、売ることはできますがとても安い価格であるため、大切な思い出として飾っておくほうが良いかもしれません。
記念メダル・記念金貨
記念メダルは、これまで様々なものが発行されており、金相場上昇にともなって価値が右肩上がりに推移しています。
そのため、記念メダルを買ったときの値段よりも、数倍以上高く売れるということも珍しくありません。
コレクターの間で人気の記念メダルや記念硬貨には以下のようなものがあります。
EXPO’70 日本万国博覧会記念メダル | 120,000〜150,000円 |
天皇陛下御在位60周年記念硬貨 | 160,000〜180,000円 |
鉄道開業百年記念 記念メダル | 180,000〜200,000円 |
状態などによって買取価格は変動するため、参考程度にとどめておいてください。
これらのほかにも、数多くの記念メダルが発行されているため、自宅に保管されている記念メダルに価値があるかどうかわからない場合は、買取店に査定依頼してみましょう。
【プロが解説】金メダルの3つの査定ポイント
金メダルには様々な種類がありますが、査定士の方から高く評価される金メダルには共通点があります。
高値で取引されやすい共通点を把握しておくことで、査定時に価格交渉がしやすくなるため、資産価値が高い金メダルの特徴をおさえておきましょう。
ここでは、金メダルの価値が左右される3つのポイントを紹介します。
素材によって大きく価値が変化する
金メダルといっても、表面だけに金を使ったものから、メダルすべてに金を使用しているものまで様々あります。
安価な素材が中心となって構成されている金メッキ製の金メダルには、価値がつきにくいです。貴金属の取り扱いに強い買取店であれば、多少の価格を提示してくれる可能性がありますが、高額買取には期待できません。
しかし、18金や純金といった素材で作られている金メダルには、金が潤沢に使われているため、金メッキ製とは違い高額での取引が期待できます。
金には安定した需要があり、供給に限りがあることから、たくさんの金が含まれている金メダルには資産価値が存在。金メダルに使われている素材は、査定時の大きな要素になります。
重量があれば高値がつきやすい
金メダルはどのような素材で構成されているのかという点がとても重要ですが、金メダルの買取価格は主に、素材の価値×重量で算出されます。
そのため、重量があればあるほど高値での買取につながりやすいです。金は地球上に素材のなかでも、とても重たい物質の部類であるため、金メダルに金が多く使われていれば、手に取ったときにずっしりと重みを感じることができます。
見た目に対して重量が感じられるほど、純金に近づき価値が高くなりますので、重さがあるとさらなる高価買取を狙うことが可能です。
希少性が高いとプレミア価格も
金メダルは、金の素材価値や重量だけでなく希少性によって価値がプラスされることもあります。
金メダルに限りませんが、モノの値段は需要と供給によるバランスによって決定されるため、需要が供給を上回っている金メダルは、高値で売れやすいです。
供給量が極めて少ない限定品の記念メダルは、市場になかなか出回らないため、プレミア価値が付くことも少なくありません。
このようなマニアがいるレアな金メダルは、金や貴金属の知識が豊富な査定士が買取店を選ぶことで、市場価値が見逃されることなく、高く売ることができるでしょう。
いらなくなった金メダルを高価買取につなげる3つのコツ
家に保管してあった金メダルを売却する際は、少しでも高く売りたいものです。金の構成割合が高い金メダルは、そのままの状態で査定してもらっても高額買取が期待できます。
ですが、金メダルの買取では少しのポイントをおさえるだけで、さらなる価値を引き出すことが可能です。
ここでは、金メダルを高価買取につなげるためのちょっとしたコツを紹介します。少しの工夫で査定額が大きく変わることもありますので、ぜひ実践してみてください。
簡単な清掃を行う
金メダルを買取に出す前に目立った汚れを落とすことで、査定士の方から見て金メダルの印象がよくなるため、買取金額がアップすることがあります。
長年保管されていた金メダルには、ほこりなどの汚れがどうしても付着してしまいますが、簡単な拭き掃除でも評価を上げることが可能です。
金メダルは文字が刻まれていることが多く、ゴミが溜まりやすいので、細部まできちんと取り除くようにしましょう。
しかし純金の場合、強くこすり過ぎると傷がついてしまうこともあるため、丁寧に拭き取るようにしてください。
付属品などをまとめて売る
金メダルの買取では、オリジナルケースなどの付属品が揃っていると、さらなる高価買取につながりやすいです。
付属品を金メダルとまとめて売ることで、買取店は次の買い手がつきやすくなり、強気の買取価格が提示されやすくなります。
購入した時やもらった際に、付属品がついてこなかった場合は、金メダルの価値に影響を与えませんが、付属品がセットだった際は、査定額に影響を及ぼしかねません。
特に記念メダルでは、購入時に付いてきた付属品がある場合には、コレクターからの評価が高くなるため、まとめて売るようにしましょう。
金・貴金属の相場を定期的にチェックする
金メダルの買取金額は、主に査定時の金相場価格から算出されます。そのため金メダルを少しでも高く売りたい方は、金相場を見極めることが重要です。
ですが、金は様々な要因によって、日々価格が変動しているため、完璧に相場を読み切ることはとても難しいです。
金には古代より続く普遍的な価値があるため、価値が完全になくなってしまうことはありませんが、需要と供給のバランスが崩れて一気に売られるということもあります。
そのため、なるべく金相場が高いタイミングで売れるように、定期的に相場をチェックしたり、日々の経済ニュースなどに興味をもってみましょう。
金の価格レートは田中貴金属の公式サイトから確認できるため、参考にしてみてください。
合わせて、金を売るタイミングについては、以下の記事で解説しています。
まとめ
金メダルには、「表彰用金メダル」と、「記念メダル・記念硬貨」が存在し、一般的な表彰用金メダルには、金があまり使われていないため、素材としての価値は高く評価されません。
しかし、オリンピックなどの権威ある国際大会の金メダルである場合には、マニアの間で高く取引されることも少なくありませんので、買取金額にはかなりの幅があります。
一方で記念メダルや記念硬貨の場合は、金がふんだんに使われている製品が多く、本物であれば購入時よりも数倍の価格で売却可能です。
また、記念メダルには金の素材としての価値に加え、希少価値が高いレアな製品にはプレミア価格が付くこともあるので、信頼できる買取店に買い取ってもらうようにしましょう。
買取ウリエルでは、豊富な査定経験を有し、金・貴金属に関する専門知識が豊富な査定士がしっかりと鑑定し、高価買取につなげます。
金の相場が上昇しているタイミングでは、さらに高く売れやすくなっているため、ぜひ金メダルの買取を検討してみてはいかがでしょうか。
2つの買取方法