聖徳太子のお札の価値は?種類別の買取価格や高く売れるコツを解説
聖徳太子のお札には、1万円札・5,000円札・1,000円札・100円札があります。
なかでもプレミア価値が付く紙幣は、高価買取が期待できるでしょう。
そこで今回は、聖徳太子のお札の価値や買取相場を詳しく解説します。
価値を見極めるのが難しいと言われる旧紙幣でも、豊かな知識と経験をもった査定士がしっかりと査定いたします。
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聖徳太子の旧1万円札とは
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%
B8%87%E5%86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
聖徳太子が描かれた1万円札は、昭和33〜61年に発行された、日本初の1万円札です。
それまで発行されていた紙幣の最高額面は1,000円でしたが、経済成長の安定とともに、聖徳太子の1万円札「日本銀行券C号」が発行されました。
表面には聖徳太子が、裏面には鳳凰が描かれています。
偽造防止のための透かしには、法隆寺夢殿の絵柄が採用されました。
聖徳太子の1万円札は、現在でも1万円札として使用できます。
買取相場
聖徳太子の1万円札(日本銀行券C号)は、現在も使える比較的新しい紙幣のため希少価値は低く、買取相場は額面通りです。
未使用 | 美品 | 並品 | |
日本銀行券C号 前期 | 〜25,000円 | 〜12,000円 | 額面 |
日本銀行券C号 後期 | 〜12,000円 | 額面 | 額面 |
聖徳太子がお札になった理由
聖徳太子がお札になった理由は、数多くの業績を残し、肖像を描くためのしっかりとした材料があることが挙げられます。聖徳太子の残した業績は、主に以下の4つです。
・「十七条の憲法」によって国のかたちを決めた ・仏教を保護した ・中国との国交を回復させた ・遣隋使の派遣により大陸文明をとり入れた |
このような業績を残したことで日本人から親しまれ、知名度が高かった点が聖徳太子がお札に選ばれた理由です。
また、戦後「平和国家」を目指す日本が、聖徳太子の多方面な人物像から「文化」を見し出し、敗戦後にもお札にふさわしいと評価したという説もあります。
福沢諭吉の旧1万円札とは
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%
B8%87%E5%86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
福沢諭吉が描かれた1万円札は、昭和59年〜平成19年に発行された「日本銀行券D号」です。
時代の移り変わりとともに印刷技術が向上したこと、C号券の偽造紙幣が増えてきたことから、D号券として1万円・5,000円・1,000円の3種類が新しく発行されました。
1万円札の表面には和服をさらりと着こなす福沢諭吉の肖像画、裏面には国鳥であるキジのつがいが描かれています。
キジの卵をイメージした丸い空白の部分には福沢諭吉の透かしが入っています。
買取相場
聖徳太子の1万円札同様、福沢諭吉の1万円札もまだ新しいため、1万円以上の価格が付くことは稀です。
未使用 | 使用済み |
10,000〜12,000円 | 〜10,000円 |
福沢諭吉がお札になった理由
福沢諭吉がお札になった理由は、1984年のお札デザイン変更時に「最高券面額として、品格のある紙幣にふさわしい肖像であり、また、肖像の人物が一般的にも、知名度が高い明治以降の文化人」の人物として採用されたためです。
福沢諭吉の残した業績は、主に以下の3つです。
・「西洋事情」という書物で西洋の科学や文化を解説 ・「学問のすゝめ」を刊行 ・慶應義塾を開塾 |
特に、学問の分野において多大な功績を残し、西洋の文化や学問の重要性を世に広めました。このような業績から、日本を代表するのにふさわしい人物として、一万円札の肖像に採用されたと言えます。
プレミア価値が付く旧1万円札
旧1万円のなかには、印刷の状態や時期によって額面以上の価値がつくものもあります。プレミア価値がついて高額買取に期待できる紙幣もあるため、売却の際は以下4つのポイントをチェックしてみると良いでしょう。
- ・福耳
- ・エラープリント
- ・珍しい番号AーA券・ZZーZ券
それぞれ詳しく解説していきます。
福耳
紙幣は紙に印刷し、裁断をして作られます。
しかし稀に、長方形になるはずの紙幣の角に余分な紙が残っている(福耳)場合があります。
今よりも技術が低く、チェック体制も整っていなかった時代には見られることもありましたが、現在ではほとんどお目にかかることはありません。
そのため、旧1万円札の福耳は非常に価値が高く、プレミア価格が付くため、高額買取に期待できます。
エラープリント
紙幣を印刷する際に発生したエラー紙幣は、コレクターから人気があるため、高値で取引されます。
たとえば、本来紙幣の表にある「総裁之印」と裏にある「発券局長」の印字が抜けているものだと、額面1万円の紙幣が数十万の価値にもなるのです。
そのほか、以下のような珍しいエラープリントは高額買取をされる可能性があります。
・印刷の位置がズレている ・インクがにじんでいる ・印刷が欠損している ・重なって印刷されている |
珍しい記番号
紙幣には1枚1枚異なる記番号が記されています。
以下のような記番号は、他の旧1万円札よりもレアなので、価値も高くなるでしょう。
1番紙幣 | 000001 |
ゾロ目 | 111111や777777など |
キリ番 | 100000や800000など |
階段 | 123456や567890など |
サンドイッチ | 100001や200002など |
A-A券・ZZ-Z券
紙幣の記番号はアルファベットと数字の組み合わせで作られていて、「A000001A」から始まります。
そのためA-Aの記番号の紙幣は、最初に印刷された「トップ番号」としてコレクターから人気があります。
反対にZZ-Zは最後に印刷された紙幣であるため、「ラスト番号」としてプレミアが付くことが多いです。
聖徳太子の100円札
引用 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%
86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
聖徳太子の100円札は1930〜1956年(昭和5〜昭和31年)まで発行されていました。100円札には、以下4つの種類が存在しています。
- ・乙号券
- ・い号券
- ・ろ号券
- ・A号券
乙号券、い号券、A号券の表面には聖徳太子と夢殿、裏面には法隆寺が描かれています。ろ号券のみ表面には聖徳太子だけが描かれ、裏面は他の3種類の絵柄と同様です。
ここでは、4種類の聖徳太子の100円札について詳しく解説していきます。
乙号券
乙号券は、昭和5〜21年まで使われていた日本銀行兌換(だかん)券です。
初めて聖徳太子が採用された紙幣で、肖像画以外にも聖徳太子に関わりのあるものが図柄に採用されました。
買取価格は並品だと額面通りですが、未使用などの状態がよいものは3,000円ほどになる場合もあります。
い号券
昭和19〜21年に日本銀行券として使われていたのがい号券です。
乙号券とデザインは似ていますが、色合いが異なります。
また第二次世界大戦下であったことから、紙質やデザインなどが簡素化されているのが特徴です。
買取価格は並品では額面前後、未使用であれば5,000円前後でしょう。
ろ号券
終戦直後の昭和20年に発行され、翌年まで運用されていたろ号券は、緊急用の紙幣として使用されていました。
手間や費用がかかる紙幣を作ることができず、簡易的な印刷方法を採用しているので、印刷が明瞭ではなかったり色が違っていたりするものがあります。
発行された期間が短いため枚数も少なく、買取価格は未使用であれば15,000円前後です。
A号券
昭和21年に発行が始まったA号券は、現在も使用できる100円札です。
新たな紙幣を印刷するための板面を用意する時間がなかったので、デザインはい号券のままで、新円標識として瑞雲と桜の花が赤色で印刷されています。
現在も使用できる紙幣で発行枚数も多いので、基本的には買取相場も額面通りです。
聖徳太子の1,000円札と5,000円札
引用: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E5%
86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
聖徳太子の肖像画が描かれた1,000円札は、昭和25年にB号券として登場し、昭和40年まで発行されました。
紙幣の材料が途中で変更されたため、前期はクリーム色で後期は白色なのが特徴です。
現在ではあまり見かけない珍しい紙幣ではありますが、現在も使用可能な有効券であることから、買取価格は額面以上にはなりません。
しかし、前期のもので状態が良い紙幣であれば、額面以上の買取価格が付く可能性があります。
また聖徳太子が描かれた紙幣は、昭和32年にはC号券として、5,000円札が発行されました。
昭和61年まで発行され、現在も使用できます。
大卒の初任給が約13,000円の時代であったため、大変高額でしたが、高度経済成長により一般に広く流通するようになりました。
発行枚数も多く希少価値は低いので、額面以上での買取は期待できません。
旧1万円札には偽物が!?見分けるポイントとは
旧1万円札は普段あまり目にしたり触ったりする機会がないため、偽物でも気付かないこともあるでしょう。
たとえば、偽物との見分け方として、聖徳太子の1万円札であればホログラムは付いていないなどがあります。
他にも本物かどうかを見分けるポイントがあるのでチェックしてみましょう。
・インターネットに掲載されている本物の写真と見比べる ・色やデザインを確認する ・透かしを見る識別マークを確認する ・紙質を確認する |
また、実際にコンビニなどの店舗で使われた偽物の旧1万円札には、実在しない記番号が書かれていたと言います。
怪しいと感じたら細かい部分まで確認し、わからなければ専門家に見てもらいましょう。
旧1万円札を高価買取してもらうには
聖徳太子のお札をはじめとする旧1万円札は、状態や売却の方法によって買取価格が異なります。以下3つのポイントを工夫するだけで高価買取してもらえることもあるため、あらかじめ把握しておきましょう。
- ・汚れていてもそのままの状態で買取に出す
- ・鑑定書も一緒に査定に出す
- ・保存方法に気をつける
それぞれのポイント別に、旧1万円札を高価買取してもらう方法を詳しく解説していきます。
汚れていてもそのままの状態で買取に出す
旧1万円が汚れていても、そのままの状態で買取に出すのが高値で売るポイントです。
旧1万円札を買取に出しても、未使用やピン札でなければ買取不可になる場合もあります。
しかし、汚れていたとしても、無理に汚れやシミを消そうとしたりシワを伸ばしたりするのはやめましょう。
余計に汚れたり破れたりして、買取価格が下がってしまう可能性があります。
また、旧1万円札のような古い紙幣をコレクションしている方の中には、その「古さ」に魅力を感じる方もいます。
汚れている場合は、ほこりやゴミを軽く拭き取る程度にして、そのまま買取に出すのがおすすめです。
鑑定書も一緒に査定に出す
もし手元に鑑定書がある場合は、旧紙幣と一緒に査定に出しましょう。
旧紙幣に価値があるかを判断するのは、プロの査定士でも簡単なことではありません。
鑑定書があると紙幣の価値が証明されるので、査定金額も期待できます。
保存方法に気を付ける
旧1万円札を高値で買取してもらうためには、保存方法に気を付けることが大切です。
紙幣は入手時の状態での保存がベストなため、劣化を防いで状態維持を心がけましょう。
お札の保存方法で気をつけるべきポイントは、以下の3つです。
・直射日光を避ける ・湿度の多い場所は避ける ・1枚ずつ保管する |
直射日光は日焼けにより色あせの原因になり、湿気はカビの原因になります。紙幣は日光の光だけでなく強いライトの光にも弱いため、光が当たらない風通しの良い場所での保管がおすすめです。
紙幣を数枚まとめて保管すると、紙幣同士が張り付いてしまう恐れがあるため、1枚ずつの保管が適しています。紙幣用のプラスチックケースや紙幣用のアルバムなら、1枚ずつ格納できて気密性の面でも安心して保管できます。
買取業者に依頼する際の注意点
聖徳太子のお札をはじめとする旧紙幣の買取価格は、業者によって異なるため買取に出す業者は慎重に選ぶ必要があります。
できるだけ高値で売りたいときは業者選びが重要になるため、以下2つのポイントに注意して買取に出す業者を検討すると良いでしょう。
- ・複数の業者に見積もりを依頼する
- ・買取実績やサービス内容を確認する
それぞれ詳しく解説していきます。
複数の業者に見積もりを依頼する
旧紙幣の買取価格は業者によって左右されるため、複数の業者に見積もりを依頼すると良いでしょう。
複数の業者に見積もりを依頼すれば、納得できる金額で買取をしてくれる業者が見つけられ、より高値で買取に出せるためです。
買取実績やサービス内容を確認する
買取に出す前に、業者の買取実績やサービス内容を確認しておきましょう。
旧紙幣や古銭などの買取実績が多い買取業者であれば、多くの人が実際に利用しているため信頼できます。
また、「買取査定に時間がかかる」「買取を利用するために費用がかかる」など、サービスが悪い業者は、かえって損をすることもあります。
事前にホームページなどで買取実績やサービス内容を確認し、安心して任せられる業者に査定を依頼しましょう。
日本の紙幣について
引用 https://www.npb.go.jp/ja/museum/tenji/gallery/yamada.html
日本は江戸時代からお札の流通が始まり、経済や文明の発展とともに日本の貨幣経済も成長を続けてきました。
日本のお札の歴史で代表的なものは、以下の3つです。
- ・最初に作られたお札「山田羽書」
- ・日本初の政府紙幣「太政官札」
- ・最初の肖像画入り紙幣「改造紙幣」
それぞれ詳しく解説していきます。
最初に作られたお札「山田羽書」
日本で最初に作られたお札は、1600年頃の伊勢国(三重県)の山田地方で、商人の間で使われていた「山田羽書(やまだはがき)」という紙幣です。
当時の貨幣は重いうえに大きかったので、貨幣の代わりに金額を紙に書いたものを手形として使用したのが始まりと言われています。
日本初の政府紙幣「太政官札」
「太政官札」は、慶応4年(明治元年)に明治政府が初めて発行した政府紙幣です。
額面は10両、5両、1両、1分、1朱の5種類がありました。
しかし、国民が紙幣に不慣れであったことや政府への信頼の無さから、なかなか流通しなかったようです。
また、シンプルなデザインであったため、偽札も多く出回りました。
最初の肖像画入り紙幣「改造紙幣」
明治初期に発行された「明治通宝」に偽造紙幣が多かったことから、初めて肖像画を採用した紙幣として登場したのが「改造紙幣」です。
最初の肖像画に採用されたのは神功皇后で、イタリア人の版画家のエドアルド・キヨッソーネが製作しました。
さらに、偽造防止のために本格的な透かしが導入されたのも、改造紙幣が初めてです。
聖徳太子のお札買取はウリエルにお任せください
聖徳太子のお札買取は、買取専門店のウリエルへ安心してお任せください。
ウリエルでは古銭の専門知識をもつ経験豊富な査定士が、一つひとつ丁寧に査定します。
市場での価値やお札の状態などをチェックしたうえで、価格を上乗せするため額面以上の買取価格に期待できます。
ウリエルでは出張買取を行なっており、出張料や査定料、キャンセル料などすべての料金は無料です。
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まとめ
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%
8D%83%E5%86%86%E7%B4%99%E5%B9%A3
聖徳太子が描かれた紙幣は多くありますが、なかにはプレミア価値が付く貴重なものも存在しています。
聖徳太子の紙幣をはじめとする旧札は、紙幣の状態が良ければ額面以上の買取価格がつく場合があります。
より高値で売却するためには、保存状態に気を付けてできるだけ入手したときの状態を維持したままの保管を心がけると良いでしょう。
また、旧紙幣の買取価格は買取業者によって異なるため、高値で売りたい際は業者選びが重要です。
複数の業者に見積もりを依頼したり、買取実績やサービス内容を確認したりして、買取価格に納得できて安心して任せられる業者へ査定を依頼しましょう。
2つの買取方法