古銭買取2024年09月03日

明治時代のお金の価値は?1円の価値や買取相場の高い古銭を徹底解説

現在と明治時代では、お金の価値が大きく異なります。

特に、明治時代は「円」が誕生したり日本銀行が設立されたりと、お金に関する歴史も多い時代です。

今回は、明治時代のお金の価値や古銭の買取相場を紹介します

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明治時代のお金の価値

明治時代のお金の価値

明治時代は、パンやコーヒーのような洋食や、背広やワイシャツのような洋服が普及した時代です。

明治時代の日本経済は現在のように豊かではなく、人々の収入に比べて物価が高い傾向にありました。

1897年(明治30年)頃の物価と現代の物価を比較した場合、現在の物価は当時の3,800倍に相当すると考えられています。

つまり明治時代の1円は、今の約3,800円に相当するということです。

昔のお金価値についてはこちら

明治時代の1円の価値

先ほど、明治時代の1円は今の約3,800円に相当すると述べましたが、1円の価値は必ずしも一律ではなく、もの差しによって変わってきます。

例えば、公務員(小学校教員)の初任給は8~13円だったと言われています。

現在の公務員の初任給は18~20万円のため、当時の1円は現在の20,000円以上の価値があったことになります

当時の1円を現在の20,000円、1銭を200円として計算した当時の物価は以下の通りです。

商品物価
あんぱん1個1銭(約200円)
うどん・そば1杯2銭(約400円)
カレーライス1杯5~7銭(約1,000~1,400円)
ビール大瓶19銭(約3,800円)
野球グローブ1~2円(20,000~40,000円)
自転車200~250円(4,000,000~5,000,000円)
グランドピアノ750円以上(15,000,000円以上)

特にビール大瓶や野球グローブ、自転車は当時の人々にとって高級なものであったとわかります。

明治時代のお給料

明治時代は、現代よりも職業による収入の差があったと言われています。

そのため当時の1円の価値は、就いている職業や家庭によって異なりました。

当時の1円を20,000円として計算した際の、明治43年頃の職業別の給料は下の通りです。

職業賃金
巡査の初任給12円(240,000円)
小学校教員の初任給8〜13円(160,000〜260,000円)
東京の石工(1日の労賃)1円48銭(29,600円)
東京の大工(1日の労賃)1円15銭(23,000円)
日雇人夫(1日の労賃)53銭(10,600円)
住込み下男(ひと月、賄い付き)4円56銭(91,200円)
住込み下女(ひと月、賄い付き)2円96銭(59,200円)

石工・大工の東京での労賃は全国的に高く、他の地域よりも平均で2倍程の給料を得ていました。石工は当時の技術労働者のなかでは最高給の職業で、仮に1ヶ月20日間働いたら月給は592,000円です。

当時の庶民はひと月5円あれば何とか生活ができ、10円あれば人並みの生活が送れるような時代でした

明治時代以外のお金の価値

明治時代以外のお金の価値

お金の価値を比較する指標はさまざまあり、比べるものによって結果に差が生じます。現代の小学校教員の初任給を200,000円、全銘柄での白米10kgの平均価格2,618円と比較して、以下3つの時代ごとに1円の価値を紹介します。

  • ・大正時代の1円の価値
  • ・昭和時代の1円の価値
  • ・現代の1円の価値

大正時代の1円の価値

大正時代の給料をもとに考えると、当時の1円の価値は現代の4,000円程度です

当時の小学校教員の初任給は50円程度であったため、初任給200,000円と換算すると1円のおおよその価値が推測できます。

また、白米をもとに考えた場合、当時の1円の価値は1,471円程度です。

大正時代の白米10kgの値段は1円78銭であったため、現代の白米10kgの価格2,618円と比較するとおおよその価値が推測できます。

昭和時代の1円の価値

昭和時代の給料をもとに考えると、当時の1円の価値は現代の10円程度です

昭和時代は時代の流れとともに経済が発展し、初期と後期でお金の価値が大きく変わ

りました。

昭和時代初期の小学校教員の初任給は50円程度であったため、大正時代とのお金の価値に大きな変化はありません。

しかし、後期になると小学校教員は初任給で200,000円近くもらっていたため、現代との差がなくなってきたとわかります。

白米の値段をもとに考えると、1円の価値はまた異なります。

昭和元年の白米の値段は3円20銭であったため、当時の1円の価値は現代の818円程度です。

現代の1円の価値

現代の1円では発行年数によって、額面以上のプレミア価格の付くものも存在しています

平成23年頃から電子マネーが普及し始め、キャッシュレス化が進んだため硬貨の発行枚数が減少したのが大きな理由の一つです。とくに、平成23年・24年・25年・29年・30年の5年の間に発行された1円は、3,000円ものプレミア価格が付くと言われています。

また、令和元年に発行された1円も発行枚数が少なく、買取市場では3,000円前後で取引されています。

近年のお金の価値についてはこちら

明治時代のお金の歴史

明治時代千円

ここでは、明治時代のお金の歴史について解説します。

「円」が誕生

「円」が誕生したのは、新貨条例が公布された1871年(明治4年)です。

江戸時代まで使用されていた「両」「分」「文」の単位に変わり、「円」「銭」「厘」の10進法単位が使用されるようになりました。

1両1円と定められたため、新しいお金への移行がスムーズに行われたと言われています。

日本銀行の設立

日本銀行

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%
9C%AC%E9%8A%80%E8%A1%8C#/media/%E3%83%
95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Bank_of_
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日本銀行が設立されたのは1882年(明治15年)です。

日本銀行が設立されるようになったきっかけは、政府紙幣や国立銀行紙幣が大量に刷られたことによる激しいインフレです。

明治時代初期には、財政の窮迫や新貨幣の不足への対応、殖産興業資金の供給、西南戦争の軍事資金の調達などさまざまな問題があったため、それらの解決手段として政府紙幣や国立銀行紙幣が大量に発行されました。

激しいインフレが生じた結果、紙幣の乱発や通貨価値の安定を図ることが重要だと認識され、日本銀行が設立されます。

日本銀行が設立されると1885年(明治18年)に日本銀行券(兌換銀行券)が発行され、政府紙幣と国立銀行紙幣は、1899年(明治32年)に通用停止となりました。

なお、最初に発行された日本銀行券(10円券)は、銀貨10枚と換えることができた紙幣です。

日本銀行券の紙幣には福の神である大黒天の図案が使われていたため、「大黒札」とも呼ばれていました。

硬貨や紙幣にはどんな種類がある?明治時代のお金一覧

明治時代お金一覧

明治時代にはどのような種類のお金が流通していたのでしょうか。

以下では、当時流通していた4種類のお金について紹介します。

  • ・硬貨:銅貨
  • ・硬貨:銀貨
  • ・硬貨:金貨
  • ・紙幣

硬貨:銅貨

明治時代に発行されていた「銅貨」には以下のようなものがあります。

名称発行年
1厘銅貨幣         1873年(明治6年)
半銭銅貨幣1873年(明治6年)
竜1銭銅貨幣    1873年(明治6年)
2銭銅貨幣         1873年(明治6年)
菊5銭白銅貨幣1889年(明治22年)

硬貨:銀貨

明治時代に発行されていた「銀貨」には以下のようなものがあります。

名称発行年
旧1円銀貨幣1870年(明治3年)
旧1円銀貨幣丸銀打1870年(明治3年)
旭日竜5銭銀貨幣1870年(明治3年)
旭日竜10銭銀貨幣1870年(明治3年)
旭日竜20銭銀貨幣1870年(明治3年)
旭日竜大型50銭銀貨幣1870年(明治3年)
旭日大字5銭銀貨幣1871年(明治4年)
旭日竜小型50銭銀貨幣1871年(明治4年)
竜5銭銀貨幣1873年(明治6年)
竜10銭銀貨幣1873年(明治6年)
竜20銭銀貨幣1873年(明治6年)
竜50銭銀貨幣 1873年(明治6年)
新1円大型銀貨幣1874年(明治7年)
新1円大型銀貨幣丸銀打1874年(明治7年)
貿易銀1875年(明治8年)
新1円小型銀貨幣  1887年(明治20年)
新1円小型銀貨幣丸銀打1887年(明治20年)
旭日20銭銀貨幣 1906年(明治39年)
旭日50銭銀貨幣1906年(明治39年)
旭日10銭銀貨幣 1907年(明治40年)

銀貨について詳しくはこちら

硬貨:金貨

明治時代に発行されていた「金貨」には以下のようなものがあります。

名称発行年
旧20円金貨幣1870年(明治3年)
旧1円金貨幣1871年(明治4年)
2円金貨幣1871年(明治4年)
旧5円金貨幣1871年(明治4年)
新1円金貨幣1872年(明治5年)
旧10円金貨幣1876年(明治9年)
新5円金貨幣1897年(明治30年)
新10円金貨幣1897年(明治30年)
20円金貨幣1897年(明治30年)

金貨について詳しくはこちら

紙幣

明治時代に発行されていた「紙幣」には以下のようなものがあります。

名称発行年
太政官札1868年(明治元年)
明治通宝(ゲルマン紙幣)1872年(明治5年)
国立銀行紙幣(旧券)1873年(明治6年)
国立銀行紙幣(新券)1877年(明治10年)
改造紙幣(神功皇后紙幣)1881年(明治14年)
日本銀行兌換銀券(大黒札)1885年(明治18年)
改造兌換銀行券5円(菅原道真)1888年(明治21年)
改造兌換銀行券1円(武内宿禰)1889年(明治22年)
改造兌換銀行券10円(和気清麻呂と猪)1890年(明治23年)
改造兌換銀行券100円(藤原鎌足)1891年(明治24年)
改造100円券1891年(明治24年)
日本銀行兌換券1899年(明治32年)

古紙幣について詳しくはこちら

買取価格が高い明治時代の古銭

50銭銀貨

引用:https://www.buntetsu.net/mbc/m05.htm

買取価格が高い明治時代の古銭は以下の通りです。

名称買取相場高価買取が期待できる理由
旧20円金貨幣~12,000,000円1897年(明治30年)までに作られた旧金貨の中でも旧20円金貨幣は、直径が約35mmと大型です。 旧20円金貨幣は、展示や贈答用に作られたため、発行数が103枚のみと希少性が高くなっています。 コレクター人気が高く、10,000,000円以上で取引される場合もあります。
旧5円金貨幣~700,000円旧5円金貨幣は1870~1897(明治3~30年)まで流通していた貨幣です。 1875年(明治8年)以降に作られた旧5円金貨幣は現存数が少なく、数十万円で取引されます。
1厘銅貨幣~50,000円1厘銅貨幣は価格差が大きく、高価買取が期待できるのは1875年(明治8年)以降に作られたものです。 発行枚数が少ないため、高額で取引されています。
旧1円銀貨幣~5,000円前後旧1円銀貨幣は、1896年(明治29年)に発行されました。 旧1円銀貨は海外との貿易専用のお金として鋳造されたため、国内で流通していません。 コレクター人気の高い銀貨で、5,000円前後で取引されています。
竜20銭銀貨幣~40,000円竜20銭銀貨幣は、1870〜1871年(明治3〜4年)にかけて発行されました。 高価買取が期待できる竜20銭銀貨幣は、文字の一部がかけたエラーコインです。
貿易銀~500,000円貿易銀は貿易用に発行された大型銀貨です。 1877年(明治10年)の貿易銀は発行数が少ないため、高価買取が期待できます。
新1円大型銀貨幣~100,000円新1円大型銀貨幣は、1874年(明治7年)に発行された銀貨です。 年号や状態によって買取価格に差が出ます。

※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。

古銭の偽物に注意しよう!本物との見分け方とは?

日本の古銭

世の中には偽物の古銭が数多く存在するため、買取に出す際には十分な注意が必要です。

本物だと思っていた古銭が偽物で、満足のいく買取価格にならなかったというケースもあります。

以下では、本物の古銭と偽物の古銭の見分け方を4つご紹介します。

  • ・表面の彫刻
  • ・大きさ
  • ・重さ
  • ・側面のギザギザ

表面の彫刻

日本の硬貨は、複雑で繊細なデザインが特徴なため、表面の彫刻から本物と偽物を判別できます。

硬貨のデザインは、装飾だけではなく偽造防止の役割があるためです。

偽物は本物の硬貨と比べてデザインが劣っていることが多く、偽物の古銭のほとんどが文字のハネや止め、図柄が粗くなっています。

本物と偽物を見極める際には、文字や図柄、彫刻の繊細さを見比べてみると良いでしょう。

大きさ

硬貨の大きさで本物と偽物を見分ける方法があります。

本物と偽物では直径や厚みに違いがあり、サイズの異なるものは偽物だと判断できるためです。

とくに、偽物は本物の重さに近づけるために、厚みを増して作られるケースがあります

本物の2倍くらいの厚みがある偽物も存在し、見ただけで判別可能な場合もあります。

本物と偽物を見極める際は、直径とあわせて厚さにも注意すると良いでしょう

重さ

硬貨は大きさだけではなく重量まで決められているため、硬貨はほとんど同じ重さです。

歴史の古い古銭は、表面が削れて重量が少々変わる場合もありますが、傷や欠けなどのない硬貨で重量に誤差が生じているものは偽物である可能性があります。

側面のギザギザ

ギザ10

引用:https://commons.wikimedia.org/
wiki/File:10yen_showa27_(2).jpg

硬貨の側面には細かい溝が彫られており、ギザギザになっています。

硬貨側面のギザギザは、専用の機械で彫られているため、溝の深さや間隔が均一です。

偽物は本物に比べてギザギザが粗い傾向にあります。

明治時代の古銭を高く売るには?

電卓とお金

明治時代の古銭の中には流通量が少ないものも多く、数万~数十万円の値が付くこともあります。

しかし、古銭の管理方法や売却先を誤ってしまうと、買取額が大きく下がってしまう場合があるため注意が必要です

古銭をできるだけ高く売るために、以下の注意するべき4つのポイントを詳しく見ていきましょう。

  • ・古銭の情報を調べておく
  • ・古銭の買取業者に依頼する
  • ・汚れが気になってもそのままにしておく
  • ・正しく保管する

古銭の情報を調べておく

古銭の売却前には古銭の種類や発行年、流通量などの情報を調べておくと良いでしょう

付加価値の付く古銭を事前に把握しておくと、おおよその売却金額の予測が可能となります。

高値が付く古銭の特徴は以下の通りです。

・発行数が少なく希少性の高いもの
・コレクター人気のあるもの
・穴ズレや角度ズレしているエラーコイン など

古銭の買取業者に依頼する

古銭の査定や売却は古銭の買取業者に依頼するのがおすすめです。

古銭は、リサイクルショップや質屋でも取り扱われていますが、古銭についての知識がある査定士が在籍していない場合がほとんどです。

古銭の価値を正しく判断するには専門知識が必要なため、古銭の知識と買取実績が豊富な買取業者に依頼すると良いでしょう。

多くの買取業者が無料査定や出張査定などを行なっているため、信頼できそうな業者へ依頼しましょう。

汚れが気になってもそのままにしておく

古銭の汚れが気になる場合でも、そのまま査定に出すようにしましょう。

自身でクリーニングをしてしまうと、かえって細かい傷が付き、価値が下がってしまう恐れがあります。

状態が悪くなる前に早めに査定に出しましょう。

正しく保管する

古銭は入手した当時の状態のままであったほうが高い値が付きます。

硬貨と紙幣の正しい保管方法について確認しましょう。

硬貨

コインアルバム

硬貨を保管する際は、硬貨の専用ケースに入れて保管するのがおすすめです。

専用ケースに入れて保管すると、古銭に傷や汚れが付くのを防げます。

以下のように、硬貨の専用ケースにもさまざまな種類があるため、持っている硬貨枚数や大きさに合ったものを選ぶと良いでしょう。

種類特徴
コインアルバムコインアルバムは、多くの硬貨を格納できるケースです。年代や種類ごとにまとめることができます。売却する際もまとめて査定に出せるため便利です。
コインカプセルコインカプセルは硬貨を1枚ずつ格納できるケースです。硬貨のサイズに合ったものを選ぶのがおすすめです。
ペーパーホルダー紙の台紙に透明のフィルムが貼られているケースです。硬貨を1~2枚ずつ格納できます。気密性はコインカプセルよりも劣りますが、シリーズ別に格納したい場合に便利です。

紙幣

紙幣は湿気に弱く、湿気の高い環境で保管をするとカビの発生や変色の恐れがあります。

そのため、紙幣は風通しの良い場所で保管しましょう。

紙幣を保管する際は、ジッパー付きの袋や防湿ボックスに入れたり吸水性の高い和紙などに挟んで保管したりすると紙幣を湿気から守れます。

以下のような紙幣専用のケースに入れて保管しても良いでしょう。

種類特徴
紙幣用プラケース  紙幣用プラケースは、紙幣を1枚ずつ格納できるクリアフォルダのようなケースです。密閉度が高く、紙幣の長期保管に向いています。
紙幣アルバム紙幣アルバムは、多くの紙幣を保管したい場合に便利です。コンパクトに収まるため、保管の場所を取りたくない方にもおすすめです。

お金の歴史について

普段使っているお金

普段あたり前のように使用しているお金ですが、どのような歴史を経て今に至るのでしょうか。

日本で最初の貨幣

無文銀銭

引用:https://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/
kouko/58mumon.html

日本で最初に作られた貨幣は、近江朝時代に発行された「無文銀銭」だという説があります。

以前は、708(和銅元)年に発行された和同開珎が日本で最初の貨幣とされていました。

しかし、1998年(平成10年)に飛鳥池遺跡が発掘されると、和同開珎よりも前に富本銭が作られていたことが発覚します。

さらに滋賀県にある崇福寺跡から無文銀銭が11枚見つかったことから、富本銭よりも古い無文銀銭が存在していたことが明らかになりました。

最初にお金が作られたのは江戸時代!?

日本国内で一般国民が使用できるお金が作られるようになったのは、江戸時代に入ってからです。

平安時代以降は大陸から輸入される銅銭が使用されており、12~16世紀は東アジア(主に中国)から日本へ渡ってきた渡来銭びた銭が使用されていました。

なお日本最古の紙幣は、江戸時代初頭の1600年(慶長5年)頃に、現在の三重県伊勢市である伊勢山田地方で流通し始めた「山田羽書」です。

江戸時代のお金について

江戸時代は三貨制度によって、金貨銀貨、銭貨が使用されていました。

江戸時代のお金は現在よりも複雑で、大判金貨のように一般流通しない軍用や賞賜、贈答で使用するための貨幣も存在しました。

また、当時の中国では四角が縁起の良い形であるとされていたため、穴銭の穴は、円形ではなく四角形なのが特徴です。

その他に、銭の製造工程で四角い棒が使用されていたことも、穴の形が四角形になった理由です。

1601年(慶長6年)から流通が始まった貨幣には、「両」「分」「朱」などの単位が採用され、1両の現在価値は米価で換算すると約6万円、大工の賃金で換算すると約35万円になるでしょう。

江戸時代の貨幣改鋳の目的とは?

江戸時代に行われた貨幣改鋳とは、流通中の貨幣を回収し、金や銀の含有率や形を改訂して再度市場に流通させることです。

幕府財政の窮乏の打開や経済の発達に伴う貨幣需要の増大、原材料の不足への対応などを目的に行われました。

200円券(裏白券)ってなに?

裏白券

引用:https://www.npb.go.jp/ja/museum/
tenji/gallery/urajiro.html

200円券(裏白券)とは、裏面が印刷されていない紙幣のことです。

裏白券が発行されたきっかけは、1972年(昭和47年)の金融恐慌の際に、銀行破綻の情報が流れたことです。

人々が預金の引き出しに殺到する取付け騒ぎが拡がってしまい、大量に日本銀行券が不足する事態が起きました。

その際に裏白券は日本銀行が各銀行に融通するお金として急遽発行されたため、通常の印刷が間に合わず、裏面の印刷が省略されたのです。

表面も簡易なオフセット印刷による彩紋の図柄のみと、簡素なものになっています。

「銭」はいつまで使われた?

銭は1953年(昭和28年)まで使用されていました。

銭が廃止された理由は、第二次世界大戦後に生じた激しいインフレです。

インフレの結果、銭単位の貨幣は事実上使用価値を失い、1953年(昭和28年)以降は円単位のみが使用されるようになりました。

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まとめ

明治時代はお金の価値観や管理方法が大きく変わった時代で、さまざまな種類の貨幣が発行されています。

明治時代に発行されたお金のすべてに高値が付くわけではありませんが、種類によっては数十万円以上の値が付くものもあります。

古銭をできるだけ高く売却するためには、古銭が本物かどうかを確かめ、売却するまでの間正しい方法で保管しましょう。

また、依頼する買取業者選びも重要です。

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