一分金や二分金の価値はどれくらい?買取相場や種類も解説
江戸時代に鋳造されていた一分金や二分金は、コレクターの間で高い人気を誇る金製の通貨です。
これらの金貨は、状態や種類によってその価値や買取相場が大きく異なります。
本記事では、一分金や二分金の買取相場や種類について解説します。
一分金・二分金を手放すご予定なら、高価買取に自信のあるウリエルへご相談ください。
一分金・二分金の価値
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%
80%E5%88%86%E9%87%91
一分金や二分金の具体的な価値は、状態や種類によって大きく異なります。
これらの金貨を売却する際、どのようなポイントが買取価格に影響するのか詳しく見ていきましょう。
一分金の買取相場
一分金は金の純度が高く、保存状態や希少価値の高いものによっては高値で取引されることもあります。
また、金の価格相場が高騰していることから古銭としての価値だけでなく、金そのものの買取相場がプラスされ、〜数百万円と高い買取相場となっています。
また、逆打ちや位置ずれなど通常のデザインと異なるエラーコインや、発行年が短く製造された数が少ないものなどは、通常の買取相場より高値が付きます。
二分金の買取相場
二分金の買取相場は金の含有量や希少性によって異なり、〜数十万円程度となっています。
二分金の中には、一分金よりも金の保有量が高く、数が量産されていないものもあり、そういったものは高値で取引されています。
また、一分金同様にエラーコインや数が少ないもの、保存状態のよいものなどは高価買取が期待できます。
一分金の種類と見分け方
一分金は、発行された時期やデザインによってさまざまな種類が存在します。種類によって希少性や価値が異なるため、正確に見分けることが買取の際には重要です。
一分金の代表的な種類や、その見分け方について見ていきましょう。
一分金の種類について
一分金は、刻字や紋様は発行された時代によって異なりますが、配置は統一され、一分と刻印されているのが特徴です。
一分金は小判→二分金の次に価値の高い金貨で、一分金4枚で二分金2枚分の価値があります。
一分金は、以下の12種類が発行されています。
・額一分判金 ・慶長一分判金 ・元禄一分判金 ・宝永一分判金 ・正徳一分判金 ・享保一分判金 ・佐渡一分判金 ・元文一分判金 ・文政一分判金 ・天保一分判金 ・安政一分判金 ・万延一分判金 |
見分け方は後ほど詳しく説明します。
一分金の見分け方
引用元画像:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%
80%E5%88%86%E9%87%91
12種類ある一分金には、それぞれ見分け方があります。
どのようにして見分けたらよいのか、種類ごとに確認していきましょう。
額一分判金
額一分判金は、表面に額で囲まれた「壹分」の文字が刻まれており、裏面には「光次」の文字と花押が打たれています。
短冊の形状をしているのが特徴です。
慶長一分判金
慶長一分判金は、表面に「本」の字が刻まれており、刻まれた「本」の数によって「片本」と「両本」を区別されます。
また、裏面に時代印が刻まれていないことも見分けるポイントです。
元禄一分判金
元禄一分判金は、裏面右上に「元」という文字が刻まれているのが特徴です。この「元」の文字には、最後のハネが長いものと短いものがあるため、その違いにも注意が必要です。
宝永一分判金
宝永一分判金は、裏面右上に「乾」という字の有無からほかの一分金と見分けられます。また、「乾」の字には、大字と小字があり、書体も複数あるのが特徴です。
正徳一分判金
正徳一分判金は、裏面に刻まれた「光次」の文字が特徴です。
特に、「光」の6画目と「次」の4画目が重なって一本の線のように見える点が正徳一分判金を見分けるポイントです。
享保一分判金
享保一分判金は正徳一分判金と似た特徴を持つ一分金です。
しかし、極印の「光」と「次」の字が離れている点で、正徳一分判金と見分けができます。
佐渡一分判金
佐渡一分判金は、裏面の右上に「佐」の字が刻まれています。
「佐」の文字の有無でほかの一分金と見分けましょう。
元文一分判金
元文一分判金は、裏面に「文」の字が打たれているのが特徴です。別名として、「文字一分判」や「真文一分判」とも呼ばれています。
文政一分判金
文政一分判金は、元文一分判金と同様に「文」の文字が刻まれています。
しかし、文政一分判金は草書体であるため、楷書体の元文一分判金とは書体で見分けがつきます。
天保一分判金
天保一分判金は、裏面右上に「保」という字が刻まれているのが特徴です。この特徴から、「保字一分判」とも呼ばれます。
安政一分判金
安政一分判金は、裏面に「正」の字が刻まれていることが特徴で、「正字一分判」とも呼ばれます。また、表面の「分」は、2画目を跳ねる「ハネ分」と止める「トメ分」の2種類があります。
万延一分判金
万延一分判金は、安政一分判金と同様に、「分」という字に「ハネ分」と「トメ分」の2種類があります。これにより、同じ万延一分判金でも見た目に違いが出るのが特徴です。
二分金の種類と見分け方
二分金には、一分金と同様さまざまな種類が存在します。
種類によって、刻印やデザインは異なるため、価値を見極める際の重要な要素です。
二分銀の代表的な種類と、それらを見分ける方法について見ていきましょう。
二分金の種類について
二分金は、文政元・文化15年(1818年)~明治2年(1869年)までの短い期間でのみ鋳造され、一分金よりも流通枚数が少ない金貨です。
小判の次に価値が高く、二分金2枚で一両の価値があります。
しかし、金の含有率が一分金と比べて低かったことから、本位貨幣としてではなく、補助貨幣としての役割が強かったと言われています。
二分金は、以下の5種類が発行されています。
・文政二分判金(真文二分) ・文政二分判金(草文二分) ・安政二分判金 ・万延二分判金 ・明治二分判金 |
二分金のデザインも一分金同様、5種類すべてで配置が統一されています。
二分金の見分け方
引用元画像:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%
E5%88%86%E9%87%91
二分金は5種類発行されていますが、それぞれに見分けるポイントがあります。
二分金の見分け方について見ていきましょう。
文政二分判金(真文二分)
文政二分金には、「真文二分判金」と「草文二分判金」の2種類があります。
両者は共に裏面に「文」の文字が刻まれていますが、その文字が楷書体になっているのが真文二分金です。
文政二分判金(草文二分)
文政二分金の草文二分金に刻まれている「文」は、真文二分判金と異なり草書体になっているのが特徴です。
このように、真文二分判金と草文二分判金は、書体によって見分けができます。
安政二分判金
安政二分判金は、縦の寸法で見分けるのが一般的です。
安政二分判金の縦の寸法は22.5mmで、ほかの二分金と比較すると中間の大きさとなります。
万延二分判金
万延二分判金は、表面に刻まれた「分」の二画目が跳ねているのが特徴です。
この特徴から、「ハネ分」と呼ばれています。
明治二分判金
万延二分判金と異なり、表面に刻まれた「分」の二画目が止められているのが特徴です。
この特徴から、「トメ分」と呼ばれています。
一分金・二分金の偽物の見分け方
市場には、一分金や二分金の偽物が出回っていることも少なくありません。
特に価値の高いものほど、精巧に作られた偽物が存在するため、しっかりと見分ける知識が必要です。
一分金と二分金の偽物を見分けるためのポイントについて見ていきましょう。
重さで見分ける
一分金や二分金には、正式な規定に基づいた固有の量目が設定されています。
偽物かどうかを見分けるためには、この重さを確認することが重要です。
一分金や二分金の重さが規定値から大きく離れている場合、偽物の可能性が高いと考えられます。
例えば、額一分判金は4.5g、慶長一分判金なら4.43gが重さの規定値です。
金とは異なる金属を使用している場合、重さに大きな違いが出るので、種類ごとの規定値と比較して差がないか確認しましょう。
厚みで見分ける
一分金や二分金の偽物を見分ける際には、厚みも重要なポイントです。
本物は一定の基準に基づいて製造されているため、厚みのばらつきもほぼありません。
そのため、貨幣が通常よりも厚すぎたり、逆に薄すぎたりする場合は、偽物の可能性が疑われます。
特に、厚みの違いは手で持った際や目視でもわかりやすく、簡単に確認できます。
偽物は精巧に作られているものもありますが、製造技術や材料の違いによって厚みが均一でないことが多いため、しっかり確認しておきましょう。
刻印で見分ける
一分金や二分金は、刻印の位置を確認することで偽物を見分けられるとされています。
ただし、刻印がずれている場合は製造過程で不良品となったものの、市場に流通してしまったエラーコインの可能性も考えられます。
そのため、すぐに偽者とは判断しないことが大切です。
エラーコインはむしろ希少価値が高く、通常よりも高額で取引されます。
刻印が規定から外れている一分金や二分金がある場合は、念のため買取業者で本来の価値を査定してもらうようにしましょう。
一分金・二分金を高く売るコツ
一分金や二分金のなかでも、希少価値の高いものが高値をつけるのは一般的です。
しかし、状態の良さや付属品の有無、依頼する買取業者など、いくつかのポイントを押さえることで、さらに高い価値での売却を期待できます。
紹介するポイントは以下の4つです。
・古銭専門買取業者に買取を依頼する ・保存状態に気を付ける ・付属品を付ける |
これらを意識することで、高価買取が期待できます。
それぞれ詳しく説明します。
古銭専門買取業者に買取を依頼する
高額査定が期待できる一分金・二分金ですが、業者の選び方を間違えると価値が高い古銭も低価格査定される可能性があります。
リサイクルショップでも古銭の買取は行なっていますが、正しい価値を査定してもらうには、古銭の専門知識のある古銭買取専門店に依頼しましょう。
古銭買取専門店を選ぶ際も、経験豊富な査定士の在籍する買取店に依頼すると安心です。
また、出張買取やその場で現金買取をしてくれる業者もあるので、ニーズに合わせて選ぶとよいでしょう。
保存状態に気を付ける
一分金・二分金を少しでも高く売りたい場合は、丁寧に保管し劣化がない状態を維持することが大切です。
また、無理に汚れを落とすとかえって価値を下げてしまうことがあるので、古銭は洗浄しないのが基本です。
どうしても自身で汚れを落としたい場合は、簡単に落ちる汚れのみ、重曹や超音波洗浄機で強く擦らずに落としましょう。
付属品を付ける
一分金・二分金を買取に出す場合、古銭鑑定書などの付属品も一緒に査定に出しましょう。
古銭鑑定書などの付属品があることによって、一分金・二分金の価値を証明できます。
もし、古銭鑑定書などの付属品がない場合は査定依頼予定の買取業者に事前に問い合わせ、鑑定書がなくても査定が可能なのかを確認しておきましょう。
お手持ちの一分金・二分金はぜひウリエルへ!
一分金・二分金は、種類や保存状態・書体によって買取価格もさまざまです。
そのため、古銭専門の査定士のいる買取業者でないと一分金・二分金の正確な価値を見極めるのは難しいでしょう。
ウリエルなら、一分金・二分金の専門知識をもつ査定士が、硬貨一つひとつ丁寧かつスピード感をもって査定いたします。
一分金・二分金の買取を希望される方は、ぜひ高価格買取満足度No.1のウリエルに依頼ください。
まとめ
近年は金の価値が高まっていることから、ものによっては一分金なら〜数百万円程度で、二分金なら〜数十万円程度で取引されます。
そんな一分金や二分金も、保存状態や選ぶ買取業者によっては、相場よりも安く買取される可能性があります。
そのため、一分金と二分金を売る際は、高く売るコツを押さえて、保存や業者選びを行いましょう。
2つの買取方法