シャンパンのアルコール度数はどれくらい?上手な楽しみ方も解説!
イベントやお祝いの時に飲む機会が多いシャンパンですが「気づかないうちに酔ってしまった!」という経験をしたことがある人も居ると思います。
ワインの中でもシャンパンは繊細な泡と、フルーティで華やかな香りが特徴でスルスルと飲みやすいお酒です。しかし、シャンパンは普段飲む機会が多いサワーやカクテルよりアルコール度数が高く、飲みすぎてしまうと悪酔いや二日酔いを起こす恐れがあります。
本記事では、シャンパンのアルコール度数をご紹介するとともに、アルコール度数が高い理由を詳しく解説していきます。楽しく味わうためのコツも一緒に解説しているので、シャンパンを飲む際の参考にしてみてください。
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シャンパンのアルコール度数はどれくらい?
シャンパンのアルコール度数は11〜12程度です。赤ワインは12〜16度程度、白ワインは5〜14度程度であり、シャンパンは2つのワインとの中間に位置するアルコール度数です。
同じ発泡性のあるスパークリングワインは、一般的に3気圧以上のガス圧をもった発泡性ワインの総称であり、その中の一つにシャンパンが分類されます。
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られる現地呼称のお酒です。フランスのワインの法律であるAOC法(原産地呼称管理法)で定められた条件を満たしたものだけがシャンパンと名乗れます。
シャンパンと他のお酒のアルコール度数比較
分類 | 種類 | アルコール度数の目安 |
醸造酒 | ビール | 約5% |
シャンパン | 約11〜12% | |
ワイン | 約10〜15% | |
日本酒 | 約15% | |
蒸留酒 | 焼酎 | 約20〜25% |
ウイスキー | 約37〜50% | |
ブランデー | 約37〜50% | |
ウォッカ | 約40% | |
テキーラ | 約35〜55% | |
低アルコール飲料 | チューハイ | 約4〜6% |
カクテル | 約4〜40% | |
ハイボール | 約7〜9% |
シャンパンのアルコール度数は、ビールよりも高く、日本酒よりもやや低いとされています。
蒸留酒より低いアルコール度数であり、ウイスキーやウォッカとはアルコール度数20度程度の差があります。しかし、ウイスキーやウォッカを炭酸で割った場合はアルコール度数を調整できるため、実際に飲むアルコール度数はシャンパンの方が高いと言えるでしょう。
シャンパンのアルコール度数が高い理由
フランスのワインの法律であるAOC法では、シャンパンの定義をアルコール度数11度以上と定められています。
AOCとは「原産地呼称」を意味しており、フランスの有名産地を装った偽物や低品質のワインが出回ることを防ぐための法律です。消費者や生産者を保護するために定められ、決められた厳しい基準をクリアしたもののみ産地を名乗れます。
基準の中には、ブドウの生産地域・品種・最低アルコール度数・最大収穫・栽培方法や製造方法まで細かく決められています。
アルコール度数の低いシャンパンはあるの?
シャンパンは、AOC法でアルコール度数11度以上と定められているため、低アルコールのものはありません。
アルコール度数11度未満の発泡性のあるワインは、スパークリングワインに分類されます。製造工程でブドウの発酵を途中で止めているため、ブドウの甘みが残ったフルーティな味わいのものが多く、爽やかで軽い口当たりが特徴です。
低アルコールのスパークリングワイン3種類を紹介します。
- ・ポコ ロゼ(アルコール度数3%)
- ・ディーレ モスカート・ダスティ(アルコール度数5.5%)
- ・リムー・メトド・アンセストラル(アルコール度数7%)
スパークリングワインにはアルコール度数の制限がないため、アルコール度数10度以下の低アルコールスタイルも多くあります。アルコール度数の高いシャンパンが苦手な方は、低アルコールのスパークリングワインを選ぶと良いでしょう。
シャンパンが酔いやすいと感じる4つの理由
シャンパンが酔いやすいと感じた経験がある方も多いと思います。スティルワイン(発泡性のないワイン)よりもアルコール度数が低いのに、気づかないうちに酔いが回ってしまうのには理由があります。
シャンパンが酔いやすいと感じる理由は、次の4つです。
- ・飲みやすい味が多いため
- ・炭酸がアルコールの吸収を促進しやすい
- ・ストレートで飲むのが基本
- ・その場の雰囲気で飲みすぎてしまうから
それぞれ詳しく解説していきます。
飲みやすい味が多いため
シャンパンは飲みやすいあまり、飲むペースが早くなりがちなため酔いやすく感じてしまいます。きめ細やかな泡によりワイン独特の渋みや酸味がまろやかになり、口当たりが軽く感じられるためです。
味わいは銘柄によって変わりますが、一般的に洋ナシや桃、アプリコット、りんご、バニラ、カラメルなどのような濃厚な香りが特徴です。シャンパンは、スパークリングワインより高価であり、香り高く華やかになるよう造られています。
飲み口が軽やかで香り高いからこそ、スルスルと飲めてしまい酔いが回りやすいと言えるでしょう。
炭酸がアルコールの吸収を促進しやすい
発泡性のあるお酒は、炭酸がアルコールの吸収を早めるため、発泡性のないお酒より酔いが回りやすいでしょう。炭酸には胃の壁を刺激する作用があり、炭酸の圧が高ければ高いほどアルコールの吸収が高まりやすい傾向にあります。
ビールのガス気圧は2気圧程度なのに対し、シャンパンのガス気圧は5〜6気圧程度あります。ビールのガス気圧より2倍程高いため、発泡性があるお酒の中でも酔いが回りやすいと言えるでしょう。
ストレートで飲むのが基本
シャンパンは炭酸や水で割らずに、ストレートで飲むのが基本的な飲み方です。焼酎やウイスキー、ウォッカは割って飲むことでアルコール度数を調整できるため、実際に飲むアルコール度数はシャンパンより低くなるでしょう。
対してシャンパンは、製造工程の「瓶内二次発酵」で生まれるきめ細かい泡が炭酸となります。アルコール醗酵を終えたワインを瓶の中へ移し替え、さらに発酵させることでスパークリングワインの泡が生まれるのです。
シャンパンの泡は、炭酸で割ってできた泡ではないため、割って飲むお酒よりアルコール度数が高く酔いやすいと言えるでしょう。
その場の雰囲気で飲みすぎてしまうから
シャンパンに限らず、飲みの場が楽しいとお酒を飲むペースも早くなり酔いが回りやすくなります。とくに、シャンパンはイベントやお祝いなどで飲む機会が多く、気持ちの高揚と周りの雰囲気に流されてついつい飲みすぎてしまうケースが多いでしょう。
特別な日に加え、シャンパンを開けるシュポンという音がさらに高揚感を高めるため、飲むペースは自然に上がりやすいです。シャンパンは本来ゆっくり味わうお酒なので、少しずつ自分のペースで飲むことで悪酔いや二日酔いを避けられます。
シャンパンの4つの楽しみ方
シャンパンは、イベントやお祝い事の他に、女子会などのカジュアルなシーンでも人気で多く飲まれています。シャンパンの上手な楽しみ方を知っておくことで、悪酔いや二日酔いを防いで美味しく味わえますよ。
シャンパンを上手に楽しむコツは、次の4つです。
- ・ハイペースで飲まない
- ・適量を守る
- ・チェイサーを用意する
- ・空腹のとき飲まない
それぞれ詳しく解説していきます。
ハイペースで飲まない
シャンパンは、その場の雰囲気で飲むペースが早くなってしまいやすいため、ゆっくり飲むことを意識すると良いでしょう。ゆっくり味わうように飲むことで、知らないうちに酔いが回ってしまうことを避けられます。
爽やかで軽い口当たりとフルーティな香りの銘柄が多く、飲みやすく感じられるでしょう。しかし、アルコール度数は11度以上あり低アルコールではないため、チューハイやカクテルと同じ感覚で飲まないように注意が必要です。
適量を守る
厚生労働省は「節度ある適切な飲酒」として、ワインの1日の平均純アルコールを約20gとしています。アルコール度数11〜12度のシャンパンで換算すると、グラス約1.5杯分(1杯120ml)の量を表しています。
ただし適切な量には個人差があるため、自分に合った量で飲んだり、その日のコンディションに合わせて飲む量を調整したりすると良いでしょう。
純アルコール量の計算方法は「お酒の量(ml)×アルコール度数(%)/100×アルコール比重(0.8)」です。
厚生労働省の「節度ある適切な飲酒」についてはこちらをご覧ください。
チェイサーを用意する
お酒の合間にチェイサーを飲むことで、酔いが回りづらくなります。チェイサーとはメインとなるお酒よりアルコール度数の低いお酒や、ノンアルコール飲料のことです。
チェイサーを飲むことで次の3つの効果があります。
- ・脱水症状を防ぐ
- ・悪酔いや二日酔いを防ぐ
- ・口直しの効果がある
アルコールには利尿作用があり、トイレの回数が増えることで体の水分を多く排出してしまい、脱水症状を起こ原因となります。チェイサーと一緒に飲むことで、体に必要な水分を蓄えられ、脱水症状を防げるでしょう。
チェイサーは、アルコール分解を促進するため、酔いの回りや翌日のアルコールによる体の負担を和らげる効果があり、悪酔いや二日酔いの予防に重要です。
口内をリフレッシュさせる口直しの効果もあるため、シャンパンの繊細な風味や食事をより楽しむためにもチェイサーを準備すると良いでしょう。
空腹のとき飲まない
空腹時の飲酒はアルコールが体内へ吸収するスピードが上がるため、出来るだけ避けるのが良いでしょう。空腹状態で一気にアルコールを摂取してしまうと、胃や腸にダメージを与えて粘膜を荒らしてしまう恐れがあるためです。
チーズやナッツなどのタンパク質を含んだ食物は、アルコール分解をサポートする働きがあり、おつまみとして適しています。お酒を飲む前に軽くおつまみを食べるなどして、アルコールの吸収速度を控えめにすることで悪酔いや二日酔いの予防ができます。
シャンパンは買取でも人気
シャンパンには「プレステージジャンパン」「ヴィンテージシャンパン」「ノンヴィンテージシャンパン」の3種類があります。
とくに、長い年月をかけて熟成されたこだわりの高いプレステージシャンパンは、手間がかかっているため希少で貴重なワインです。ブドウの出来が良い年にしか造れないヴィンテージシャンパンも、中古市場で需要が高いとされています。
「ドンペリ」で知られる「ドン・ペリニヨン」は、モエ・エ・シャドン社で造られる最高級のシャンパンで、世界で最も有名なシャンパンです。製造年数や種類によって買取相場の幅が広く、〜30万円程で取引される場合があります。
他にも「クリュッグ」や「ルイ・ロデレール」などの銘柄は世界的に有名であり、希少価値が高いことから高価買取に期待ができます。
家に飲まずに保管しているシャンパンがある方は、信頼できる買取業者に相談してみると良いでしょう。買取ウリエルでは洋酒・古酒・国産酒の高価買取の実績が多数あり、専門知識と経験豊富な査定士が無料で査定を行います。
まとめ
シャンパンのアルコール度数は11〜12度です。AOC法で最低アルコール度数が定められていることから、アルコール度数11度未満の発泡性のあるワインはスパークリングワインに分類されます。
発泡性のあるワインで低アルコールのものを探している方は、スパークリングワインを選ぶと良いでしょう。アルコール度数10度以下のスパークリングワインも多く販売されており、ブドウ本来の甘味やフルーティな香りで飲みやすい味わいです。
シャンパンを楽しむコツは、ゆっくりと味わいながら飲むことです。さらにチェイサーと一緒に飲むことで、アルコール分解を促進して悪酔いや二日酔いを避けられるでしょう。お酒を飲む前にはおつまみの準備を忘れないことと、自分に合った適量で飲むことが大切です。
シャンパンは中古市場でも需要があり、プレステージやヴィンテージのシャンパンは希少で貴重なため高価買取されます。状態の良いものや付属品がそろったものであれば、より高価買取に期待ができますよ。
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