べっ甲(鼈甲)の買取相場!少しでも高く売るコツも解説!
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べっ甲(鼈甲)は、タイマイというウミガメの甲羅から作られる希少価値の高い素材です。その美しい飴色や透明感、独特の模様から、現代でも魅力的な装飾品として人気を集めています。
ワシントン条約によって新たなべっ甲の取引は国際的に制限されていますが、中古市場では需要が絶えず、高値で取引されることも珍しくありません。
本記事では、べっ甲の種類別買取相場や査定ポイント、高く売るコツなどを幅広く解説します。
なお、べっ甲の買取をご検討の方は電話やメールからウリエルの無料査定をご利用ください。
【種類別】べっ甲(鼈甲)の買取相場一覧

べっ甲製品を査定へ出す際は、まず自分のアイテムがどのタイプかを見極めることが大切です。
髪留めや櫛などは比較的小さなアイテムですが、高い装飾性や芸術的価値が評価されます。一方でメガネや置物などは、日常使いできる機能性や独特の存在感がポイントとなる場合が多いです。
代表的なべっ甲製品は以下の4つです。
- ・髪留め
- ・メガネ・サングラス
- ・置物・小物類
- ・アクセサリー
ここでは、これらのべっ甲製品の買取相場について詳しく解説します。
髪留め
種類 | 買取相場 |
かんざし櫛セット | ~20,000円 |
かんざし珊瑚付 | ~40,000円 |
本べっ甲螺鈿パール かんざしと帯留めセット | ~40,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
べっ甲の髪留めは、日本の伝統的な装飾品として長い歴史を持ち、その美しい色合いと艶から現代でも人気の高いアイテムです。かんざしやヘアピンといった髪留めは、デザインの繊細さや装飾の凝り方によって査定額が大きく変わります。
べっ甲の髪留めの買取相場は、シンプルなものでは3,000円前後から、高級なものでは30,000円前後までと幅広い価格帯となっています。
古くから受け継がれてきた伝統的なかんざしには、職人の技術が色濃く残っているため、美術的価値を含めて評価されることも少なくありません。保存状態が良く、虫食いや傷が少ない髪留めは、相場より高めの査定が期待できます。
メガネ・サングラス
種類 | 買取相場 |
鼈甲眼鏡 | ~300,000円 |
鼈甲眼鏡 K18 | ~70,000円 |
本べっ甲 アンティーク品 | ~25,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
べっ甲を使ったメガネやサングラスは、個性豊かなファッションアイテムとして人気があります。日常使いもしやすく、フレーム部分のべっ甲の品質や太さ、ブランドの知名度などが価格を左右します。
べっ甲のメガネ・サングラスの買取相場は、一般的なものでは40,000円前後から、高級品では300,000円以上までと、非常に幅広い価格帯で取引されています。
価格の変動要因としては、べっ甲の使用量がオールべっ甲か部分使用か、ブランドの有無と知名度、金具の素材として貴金属が使用されているか、そして製品の保存状態などが挙げられます。
ケースや保証書などの付属品が残っている場合は、信頼性や希少性が高まり、査定額が上乗せされることがあります。
置物・小物類
種類 | 買取相場 |
鼈甲鳥籠 | ~790,000円 |
淡々斎鼈甲茶杓 | ~90,000円 |
宝船 珊瑚付 | ~40,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
べっ甲を素材にした置物や小物入れなどは、空間を彩る美術品としても高い評価を得ることがあります。大きさやデザインによって存在感が変わり、市場での人気度も異なるため、買取相場も様々です。
べっ甲の置物・小物類の買取相場は、小物で3,000円から、大型の置物では800,000円以上まで、非常に幅広い価格帯で取引されています。
特に高価買取が期待できるのは、べっ甲製の鳥かごや、宝船や鯉などの縁起物をモチーフにした置物、茶道具としてのお菓子切りや茶さじ、茶杓、三味線の撥などです。
希少な意匠や斑の入り方が見事な作品は、コレクターからの需要も高く、高額査定につながる可能性があります。
アクセサリー
種類 | 買取相場 |
本べっ甲金工飾ブローチ | ~75,000円 |
本べっ甲螺鈿ブローチ | ~42,000円 |
本べっ甲螺鈿蒔絵ブローチ | ~30,000円 |
※相場は目安であり、買取価格をお約束するものではございません。
ネックレス、リング、ブレスレットなどのべっ甲アクセサリーは、加工の丁寧さに加えて希少な色合いがあるものが高評価を受けやすいです。白甲のように透明感が高い種類は特に人気が高く、高額で取引される傾向にあります。
べっ甲のアクセサリーの買取相場は、シンプルなものでは1,000円前後から、高級品では75,000円以上まで取引されています。
特に高価買取が期待できるものとして、螺鈿や蒔絵が施された本べっ甲のブローチや、金やプラチナと組み合わされたネックレス、有名ブランドのべっ甲製品などが挙げられます。
アクセサリーは身に着ける機会が多いため、小さな傷や変色などが起きやすい点に注意する必要があります。
べっ甲(鼈甲)の買取価格に影響する査定ポイント

べっ甲製品の査定額は、一見同じように見えるものでも実は様々な要素によって変化します。査定ポイントを理解することは、高額買取を狙う上で重要なステップです。
べっ甲の種類や大きさ、虫食いの程度、状態、付属品の有無など、多角的に評価されるため、可能な限り良いコンディションで査定に出すことが鍵になります。
べっ甲の査定ポイントは以下の5つです。
- ・べっ甲の種類
- ・べっ甲のサイズ・大きさ
- ・虫食いの有無
- ・べっ甲の状態
- ・付属品の有無
ここでは、これらの買取価格に影響する査定ポイントについて詳しく解説します。
べっ甲の種類
べっ甲には白甲や黒甲、茨布甲など、ウミガメの甲羅の部分によって異なる色合いがあります。特に白甲は黄色部分が多く透明度も高いため供給量が少なく、高価買取されやすい種類として知られています。
この価値の違いが生まれる理由は、それぞれの特徴と採取できる量に起因します。白甲は透明度が高く、斑が少なく、黄色味が強いという特徴を持ち、タイマイの腹甲とふち甲の中でも限られた部分からしか採取できません。
黒甲は背甲の茶色い部分から作られ、濃い色合いと艶が特徴です。茨布甲は背甲全体を使用して作られるため、一つの甲羅からより多くの素材を得ることができます。
模様が独特な茨布甲や深みのある黒甲も根強い人気があり、その希少性から注目を集めています。
べっ甲のサイズ・大きさ
一般的にはサイズが大きく厚みがあるべっ甲ほど希少価値が高くなる傾向にあります。
大きい素材のほうが造形の自由度が高く、美しい模様を活かした細工ができるからです。そのため、サイズが大きな置物やアクセサリーは特に高額査定が期待できます。
この傾向が生まれる理由は、べっ甲の素材自体が希少で、大きな面積を確保することが難しいためです。
タイマイの甲羅から採取できる使用可能な部分は限られており、大きなサイズの製品を作るためには、より多くの原材料が必要となります。大きな製品を作るための技術も高度なものが求められ、職人の技術力も価値に反映されます。
べっ甲の量が多い製品も、素材としての価値だけでなく、加工技術の高さも評価されるため、より高額での取引が期待できます。
虫食いの有無
べっ甲は有機素材であるため、適切な保管を怠ると虫に食われてしまうことがあります。虫食いがあると見た目にも影響し、価値が大きく下がる原因となります。
べっ甲に虫食いが発生するのは、べっ甲の主成分が動物性タンパク質であり、虫害を受けやすい性質を持っているためです。虫食いは製品の強度を低下させ、見た目の美しさも損なうため、製品としての価値が著しく低下します。
一度虫食いが始まると、その進行を完全に止めることが難しく、他の製品への被害が広がる可能性もあることから、買取業者も慎重な判断を行います。
長期間保管する際は、防虫剤を使用するなどの対策を行い、湿気や直射日光にも注意することが大切です。
べっ甲の状態
割れやひび、変色、傷が見られる製品は価値が下がる可能性が高くなります。
この評価基準が設けられている理由は、べっ甲が非常に繊細な素材であり、一度劣化が始まると修復が困難なためです。べっ甲は温度や湿度の変化に敏感で、不適切な保管や使用方法により、変形やヒビ割れ、色褪せなどの劣化が進行します。
良好な状態のべっ甲製品は、本来の美しい飴色や琥珀色を保ち、透明感のある艶を持っています。一方、保管状態が悪かったり、長年の使用で傷んだりした製品は、曇りや白濁、黄ばみなどが見られ、本来の美しさを失っています。
使用頻度の高いアクセサリーや櫛などは劣化しやすいため、普段から丁寧なお手入れを心がけることが重要です。汚れを放置すると変色が進行するケースもあるため、使用後には柔らかい布で拭くなどのケアが望ましいです。
付属品の有無
べっ甲製品に付属する証明書や箱、ケースなどは、正規品としての信頼性を高める重要な要素です。希少価値の高いべっ甲は特に、本物である証拠となる資料や付属品があるだけで査定額が大きく変わることがあります。
保証書や鑑定書、専用箱などの付属品が揃っているべっ甲製品は、付属品のないものと比べて20%から30%程度高く買い取られる傾向にあります。
オリジナルの箱や証明書類は、製品の製造年代や歴史的背景を知る手がかりとなることもあります。例えば、老舗の工房や有名な職人が手がけた製品であることが付属品から判明すれば、その価値は大きく上昇する可能性があります。
もし手元に付属品がある場合は、査定の際に一緒に提出するのが重要です。
高価買取されやすいべっ甲(鼈甲)の特徴

高額査定を狙うには、価値の高いべっ甲の特徴を知っておくことが重要です。例えば、保存状態が良く美しさを保っている製品や、高度な職人技が施されているものは、それだけ希少価値が高いと評価されます。
高価買取されやすいべっ甲の特徴は以下の4つです。
- ・手入れされた良い保存状態
- ・手彫りや象嵌など、加工技術が高い
- ・ブランド品や伝統工芸士の作品
- ・買取市場で価値の高い色・デザイン
ここでは、これらの特徴について詳しく解説します。
手入れされた良い保存状態
べっ甲は湿気や乾燥、虫害などによるダメージを受けやすい素材です。適切な湿度管理や直射日光を避ける保管環境など、日頃のメンテナンスが行き届いている場合、状態がいいまま長期間保管できます。
丁寧に手入れされ、良好な状態を保っているべっ甲製品は、同じ種類の製品と比較して1.5倍から2倍程度の買取価格が期待できます。
適切な手入れの具体例として、使用後は柔らかい布で優しく拭き取り、汗や皮脂を残さないようにすることが重要です。保管時は直射日光を避け、温度と湿度が安定した環境を維持することが推奨されます。
専用の桐箱や防虫剤の使用、定期的な通気など、細やかな配慮も製品の状態維持には欠かせません。このような丁寧なケアが施された製品は、べっ甲本来の美しい色合いと光沢を保ち続け、高い評価を得ることができます。
手彫りや象嵌など、加工技術が高い
伝統的な技術を駆使して細工されたべっ甲製品は、芸術的な価値も兼ね備えています。手彫りや象嵌、彫金など、熟練の職人技が投入されているアイテムは、その唯一無二の美しさから高額で取引される傾向にあります。
この価値の違いが生まれる理由は、これらの技法が高度な熟練技術を必要とし、大量生産が不可能なためです。特に手彫りによる細工は、一点一点が職人の技術と感性によって作られる完全な手作業であり、同じものを再現することが極めて困難です。
このような職人技が光る製品の例として、繊細な蒔絵が施された櫛や、複雑な文様が彫り込まれた装飾品、金や銀との組み合わせによる華やかな装飾が施された置物などが挙げられます。
職人のサインや証明書があれば、さらに評価が高まります。
ブランド品や伝統工芸士の作品
著名なブランドや伝統工芸士が手掛けたべっ甲製品は、市場でも特に人気があります。
ブランドの信頼性や作家の知名度がプラスとなり、コレクターが積極的に探しているケースが多いからです。そうした作品は、一般的なべっ甲製品よりも査定価格が高くなることが期待できます。
価値を高める要素として、カルティエやシャネルなどの国際的な高級ブランドの製品や、日本の伝統工芸士による作品は、その製作背景や歴史的価値も含めて評価されます。
特に伝統工芸士の作品は、技法や素材の選定から製作工程まで、すべてが確かな技術に裏付けられており、芸術的価値も高く評価されます。これらの作品は限定生産であることが多く、その希少性も価値を押し上げる要因となっています。
買取市場で価値の高い色・デザイン
同じべっ甲でも、色の出方や模様の入り方で評価が変わります。希少な色合い(白甲など)や独特の斑が目立つデザインは、コレクターの注目を集めやすく、一段と高価買取につながるケースが多いです。
この価格差が生まれる理由は、特定の色調やデザインが持つ希少性と、市場での需要の高さにあります。特に日本市場では、透明感があり斑の少ない白甲が最も好まれ、高く評価されます。
価値の高い製品の具体例として、均一な飴色を持つべっ甲製品や、伝統的な文様が精緻に彫り込まれた製品が挙げられます。特に、螺鈿や蒔絵などの伝統技法と組み合わされた製品は、その芸術性の高さから特に人気があります。
デザイン性の高いものや、時代を経ても色あせない魅力を持つべっ甲は、需要が安定しているため価値が下がりにくいのも特徴です。
べっ甲(鼈甲)を少しでも高く売るコツ

買取相場を上げるには、いかに良い状態で査定を受けられるかがポイントです。付属品を揃えて査定に出す、専門知識を持つ業者を選ぶなど、売却前にちょっとした手間をかけるだけで査定価格が変わることがあります。
ここでは、そのような高価買取を実現するための具体的な方法を紹介します。
- ・定期的に手入れをして保存状態を保つ
- ・できるだけ早く売る
- ・出張買取を利用する
- ・べっ甲に詳しい買取業者を利用する
定期的に手入れをして保存状態を保つ
べっ甲は自然素材であるため、時間の経過とともに劣化が進行しがちです。定期的に柔らかい布で拭いたり、虫や湿気対策を行ったりすることで、きれいな状態を保つことができます。
具体的な手入れと保管方法として、使用後は柔らかい乾いた布で丁寧に拭き取り、汗や皮脂を残さないようにします。熱いお湯での洗浄は厳禁で、ぬるま湯でも変質の原因となるため避けるべきです。
保管時は、直射日光を避け、温度と湿度が安定した場所を選びます。可能であれば桐箱などの専用の収納ケースを使用し、防虫剤と共に保管することで、長期的な品質維持が可能となります。
定期的な通気も重要で、数ヶ月に一度は状態をチェックすることが重要です。日頃のケアが査定額アップにつながるので、お手入れの習慣をつけておくと良いです。
できるだけ早く売る
べっ甲は需要のある素材ですが、時間が経つほど小さな傷や変色が進んでいく可能性もあります。相場は市場の動きによって変動しますが、一般的には良い状態のうちに売るほうが有利です。
この早期売却が推奨される理由は、べっ甲が時間の経過とともに自然劣化が進行する特性を持つためです。べっ甲は温度や湿度の変化、紫外線などの環境要因によって、徐々に変色や変形、ヒビ割れなどのダメージを受けやすい素材です。
保管状態が適切であっても、年月の経過とともに光沢が失われたり、虫食いのリスクが高まったりする可能性もあります。売却を迷っているなら、傷や劣化が進んでしまう前に査定に出した方が良いです。
出張買取を利用する
大きなべっ甲の置物を売りたい場合、出張買取を利用すれば手間を減らせます。専門のスタッフが自宅まで来て査定を行うため、持ち運びや移動でのダメージを防ぐことができるのもメリットです。
その場で価格交渉ができ、即座に現金化できるという利点もあります。さらに、複数の製品をまとめて査定できることで、セット買取による価格上乗せの可能性も高まります。
出張買取サービスでは、製品の細かな状態や特徴を専門家が直接確認でき、その場で不明点を質問し、詳しい説明を受けることができます。梱包や発送の手間や費用が不要で、複数の製品を一度に査定できる利点もあります。
査定士に直接質問しやすい点も、売却後のトラブルを防ぐ要素となります。
べっ甲に詳しい買取業者を利用する
べっ甲の価値を正しく評価するには、専門的な知識が欠かせません。歴史的背景や加工技術など深く理解している業者であれば、相場に見合った適正価格を提示してくれる可能性が高いです。
適切な買取業者を選ぶためには、べっ甲製品の買取実績が豊富で、骨董品や美術品の取り扱いに精通していることを確認することが重要です。専門の鑑定士が在籍し、明確な査定基準を持っていることも重要な判断材料となります。
同じ専門業者でも買取価格に差が出ることがあるため、複数の業者に査定を依頼し、比較検討することで、より良い条件での取引を実現することができます。
特に高額品の場合は、この比較が大きな価格差につながる可能性があるため、慎重な選択をすることが重要です。
買取ウリエルではべっ甲(鼈甲)の無料査定を実施中

当店はべっ甲に関する専門知識を有しており、誠実かつ丁寧な査定を心がけています。お気軽にお問い合わせください。
買取ウリエルでは、長年にわたりさまざまなべっ甲製品の取引を行ってきた経験豊富なスタッフがお客様の大切なアイテムを査定し、納得のいく価格を提示いたします。
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まとめ
本記事では、べっ甲の種類や査定ポイント、そして高く売るコツについて解説しました。査定に際しては、付属品の有無やべっ甲そのものの状態、職人技の評価などがポイントになります。
べっ甲製品の買取をお考えの方は、実績豊富な買取ウリエルにご相談ください。経験豊富な査定士が、お客様の大切なべっ甲製品を丁寧に査定させていただきます。
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