骨董品買取2024年09月17日

絵画の正しい保管方法とは?お手入れのコツや注意点も解説

絵画の正しい保管方法とは?お手入れのコツや注意点も解説

絵画は単なるインテリアではなく、時には投資や家宝としての価値を持つこともあります。しかし、その価値を保つためには正しい保管方法が必要です。不適切な環境で保管すると、絵画の劣化が進み、美術的価値や市場価値が低下してしまいます。

本記事では、絵画を長期にわたって美しい状態で保つための正しい保管方法や、お手入れのコツ、そして保管時に注意すべきポイントについて詳しく解説します。大切な絵画の価値を末永く維持するために、この記事を参考にして正しい保管方法を実践してください。

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【事前準備】絵画を保管する前に必要な手入れ 

【事前準備】絵画を保管する前に必要な手入れ 

絵画はとても繊細なため、保管手順によって品質が変わってきます。絵画を保管する前に、以下の手入れを行うことで、より良い保存状況を目指せます。

  • ・絵画の汚れを落とす
  • ・絵画の湿気をとる
  • ・額縁の汚れを落とす
  • ・破損がある場合はメンテナンスをする
  • ・通気性のよい布で包む

ここからは、それぞれの手入れを行うメリットと各手順について解説します。

絵画の汚れを落とす

絵画に汚れが付着していると、美しさが損なわれるだけでなく、劣化が進みやすくなり、結果としてその価値を大きく下げてしまいます。そのため、絵画の保存を考える際には、まず表面の汚れをきれいに取り除くことが大切です

汚れを落とす際には、柔らかいマイクロファイバークロスや専用のクリーナーを使用し、優しく拭き取ります。その際、絵画の表面に直接クリーナーを吹きかけるのではなく、布に染み込ませてから拭くのがポイントです。絵具の剥離やキャンバスの摩耗を避けるため、力の入れすぎには注意してください。

絵画の湿気をとる

湿気は、絵画の保存において大敵です。湿気が絵画に浸透すると、カビの発生原因となり、絵画の素材自体を腐食させる可能性があります。絵画を湿気から守るためには、保管前に風通しの良い場所でしっかりと乾燥させることが大切です

直射日光は絵画を劣化させてしまうため、風通しのよい室内で1日陰干しをしてください。ただし、油彩は乾燥させすぎるとひび割れが起こるため注意しましょう。

額縁の汚れを落とす

絵画の手入れを行う際は、額縁も清潔に保つことが重要です。額縁に汚れが蓄積すると、見た目が損なわれるだけでなく、長期間放置することで絵画自体に悪影響を及ぼすこともあります

額縁を清掃する際は、柔らかい布や綿棒を使用して、優しく拭き取ります。額縁の隅や溝に入り込んだ細かなホコリは、ブラシや吹き飛ばし器で丁寧に取り除いてください。ガラスやアクリル部分はデリケートで傷が付きやすいため、強く擦らないよう注意が必要です。

破損がある場合はメンテナンスをする

絵画や額縁に破損が見られる場合、自己流の修理は避けるべきです。例えば、絵画の表面にひび割れや剥がれがある場合、無理に補修しようとすると、元の状態よりもさらに悪化させてしまうことがあります。また、額縁の傷や欠けも、適切な技術で修理しないと、絵画全体の美観を損なう原因になります。

絵画に破損が見られる場合は、専門の修復業者に依頼するのが賢明です。プロの修復業者は、絵画の素材や構造に精通しており、最適な方法でダメージを修復してくれます。メンテナンス費用は数万円ほどかかる場合もありますが、絵画の価値をとどめるために検討してみてはいかがでしょうか。

通気性のよい布で包む

絵画を安全に保管するためには、直接ケースに入れるのではなく、通気性の良い布で包むことが重要です

使用するのは、シルクやコットンなどの天然素材の布がおすすめです。湿気を適度に吸収しながらも空気の流れを保ち、カビの発生や絵画の劣化を防げます。また、柔らかい布が絵画の表面を保護し、擦れや衝撃によるダメージを軽減する効果もあります。

逆に、ビニールやポリエステルのような合成繊維は湿気を閉じ込めやすく、絵画を長期間保存する際には不向きです。合成繊維のような通期性の悪い素材を使うと、絵画にカビが生えたり、湿気による変色が起こりやすくなったりします。

絵画の正しい保管方法        

絵画の正しい保管方法

絵画を長期間にわたって美しい状態で保つためには、適切な保管方法が不可欠です。保存環境の悪さは、絵画の劣化を早め、価値を大きく損なう原因となります。

絵画の保管には、湿度や温度の管理、紫外線の遮断、そして物理的な衝撃からの保護が求められます。ここでは、絵画を正しく保管するための具体的な方法について解説します。

ケースに入れて収納

絵画を長期間保管する際には、外的刺激の影響を最小限に抑えるために保存ケースを使用するのがおすすめです。具体的には、中性紙や桐のケースを選んでみてください。

これらのケースは、酸や化学物質を含まない素材で作られているため、絵画の劣化を防ぐのに適しています。また、通気性に優れていたり、防虫効果が期待できたりするのもメリットです。

縦に置いて収納

絵画を保管する際は、水平に積み重ねるのではなく、縦に立てて収納するのがベストです。縦置きにすることで、キャンバスの歪みを防ぎ、絵画の形状を保つことができます。

複数の絵画を重ねてしまうと、その重みで下の作品が圧迫され、キャンバスが伸びたり歪んだりする恐れがあります。絵画同士が直接接触しないように、間にクッション材を挟むなどの対策を講じることも大切です。

トランクルームを活用

絵画の保管に適したスペースが自宅にない場合は、トランクルームの利用を検討するのもひとつの方法です。トランクルームは、温度や湿度が適切に管理されているため、絵画を安全に保管するのに適しています。

また、セキュリティがしっかりしているため、大切な作品を盗難や破損のリスクから守ることができます。さらに、トランクルームは自宅のスペースを節約するのにも役立ちます。

絵画を保管する際に注意すべきポイント            

絵画を保管する際に注意すべきポイント

絵画を長く美しい状態で保つためには、保管環境に気を配ることが大切です。保管場所が適切でないと、絵画の劣化やダメージを進める原因となる可能性があります

絵画を保管する際は、湿度や温度、光の影響を考慮する必要があります。また、害虫やカビの発生を防ぐための定期的な点検も欠かせません。

ここでは、絵画の保管において特に注意すべきポイントを詳しく解説します。

害虫が発生しやすいかどうか

害虫は絵画や額縁に損傷を与えるため、対策が不可欠です。特に紙や布地を含む絵画には、虫食いの被害が現れやすくなります。被害が拡大すると、作品の価値が大きく損なわれるだけでなく、修復が困難になる場合もあります。

保管場所は、害虫が発生しづらい、清潔で湿度の低い場所がベストです。害虫予防のために、防虫剤を使用するのも効果的です。定期的に作品や周辺をチェックし、早期に異変を発見するのも大事なポイントとなります

湿度・湿気がないかどうか

絵画の保管には湿度管理が欠かせません。湿度が高い環境では、カビの発生や絵画の劣化が進行しやすくなります。特に、紙やキャンバス地の作品は湿気に弱く、波打ったり変色したりすることもあります。

適切な湿度を保つためには、保管場所の湿度を50%以下に保つのが理想的です。湿度計を設置し、室内の湿度をモニタリングできるようにしておくと管理しやすくなります。定期的に換気をしたり、サーキュレーターで空気を入れ替えたりするのも効果的です。

紫外線の有無

長時間にわたり紫外線を浴びると、絵画の色あせや素材の劣化が進行し、作品の価値が損なわれる可能性があります。絵画を保管する際は、直射日光の当たらない場所を選んでください

また、紫外線による被害を避けるためにUVカット機能を備えた額縁やフィルムを使用するのも効果的です。これにより、紫外線によるダメージを最小限に抑え、大切な絵画をきれいな状態で保つことができます。

収納スペースがあるかどうか

絵画を安全に保管するためには、十分な収納スペースを確保することが大切です。狭いスペースに無理に押し込むと、絵画が圧迫されて傷ついたり、曲がったりするリスクがあります。

複数の絵画を保管する場合は、互いに接触させないよう、各作品の間に余裕を持たせるのがポイントです。広さと環境のバランスを考え、計画をしっかり練ってから保管作業に進んでください。

保管中も陰干しする

絵画を保管する際、定期的に陰干しを行うことで湿気を取り除けます。湿気はカビの原因となるため、保管中には短時間でも定期的に風通しの良い場所で陰干するのがおすすめです。

ただし、乾燥させすぎると油彩のひび割れが起きたり、紫外線の反射によって劣化が進行したりする恐れもあります。乾燥している季節や、気温が高すぎる季節の長時間の陰干しには注意してください。

絵画を保管しない場合の4つの選択肢

絵画を保管しない場合の4つの選択肢

絵画の保管が難しい、または必要がなくなった場合、適切な処分方法を検討することが大切です。ただ単に捨てるだけでなく、ほかにもいくつかの選択肢があります

例えば、オークションやフリマで新しい持ち主を見つけたり、専門の画廊やギャラリーで販売したりすることで、作品の価値を次の人に引き継ぐことができます。

また、買取業者を利用して手軽に現金化する方法も存在します。ここからはそれぞれの選択肢について詳しく見ていきましょう。

廃棄する

必要なくなった絵画を手放す際の最もシンプルな方法として、廃棄が考えられます。通常、額に入っていない絵画であれば燃えるごみとして捨てられますが、場合によっては取り扱い方が変わるケースもあります

例えば、額縁にガラスやアクリル板、金属などが使われている場合は不燃ごみ扱いとなる場合がほとんどです。また、大型の絵画の場合は、粗大ゴミとして処分しなければなりません。

地域によって廃棄方法が異なるため、住んでいる自治体の規定を確認し、適切に分別してください。

オークションやフリマで売る

絵画に流通価値のあるものであれば、オークションやフリーマーケットで売却することもひとつの方法です。オンラインオークションやフリマアプリは手軽に出品でき、幅広い購入者にアプローチできます

自分にとっては不要になった絵画でも、ほかの人にとっては価値あるアートとして受け入れられる可能性があります。出品する際は、作品の状態や由来、アーティストの情報を詳しく記載するのが売却のコツです。購入希望者に安心感を与えられれば、スムーズな取引につながるはずです。

画廊・ギャラリーに販売する

アート作品を専門とする画廊やギャラリーでの販売は、絵画をプロの手を通して販売する信頼性の高い方法です。画廊やギャラリーは、作品の価値を正当に評価し、適切な価格での販売をサポートしてくれます

また、絵画の保存状態や展示方法にも気を使ってくれるため、大切な作品を安心して預けることができます。

買取業者に売る

手軽に現金化したい場合は、買取業者に依頼するのも有効な選択肢です。買取業者は、査定から支払いまでの手続きを迅速に行ってくれるため、捨てるのはもったいないと感じている際にも便利です

また、買取業者が実施している出張買取を利用すれば、自宅まで絵画を査定に来てくれるため、運搬中に絵画を傷つけるリスクを減らせます。絵画の買取実績が豊富な買取業者を選ぶことで、正確な査定と安心感を得られます。

絵画の査定は買取ウリエルがおすすめ

絵画の査定は買取ウリエルがおすすめ

絵画の査定や買取を考えている方には、絵画・美術品・アート作品の高価買取実績が豊富な「ウリエル」がおすすめです。

ウリエルには経験豊富な絵画のプロが在籍しており、メジャーな作品からマニアックな作品まで、あらゆる絵画を適正な価格で査定できます

また、出張料や鑑定料が出張買取サービスも提供しているため、絵画を移動する際に傷つけるリスクを最小限に抑えることができます。

大切な絵画の売却を検討する際は、絵画が持つ資産性を最大限に評価するウリエルにぜひお任せください。

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まとめ

絵画は適切に保管することでより価値を維持しやすくなり、長く楽しむことができます。保管前には、絵画の表面を丁寧に手入れし、湿度や温度、紫外線などの外的要因からしっかりと保護しましょう

保存状態が良い絵画は、高価買取も期待できます。大切なアート作品の魅力と価値を最大限に活かすためにも、適切な保管と取り扱いを心がけましょう。

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