バレンシアガ 

バレンシアガ(Balenciaga)について

近年、買取市場でも人気急上昇中のバレンシアガ。ブランドの特徴や歴史を紹介します。

バレンシアガとは

バレンシアガはパリに本店を置く一流ブランドです。

現在、最も勢いのあるラグジュアリーブランドと言っても過言ではないでしょう。

バッグ・財布などの革製品中心に、洋服・靴・香水・アクセサリーなども取り扱っています。

バレンシアガは、20世紀のファッション界に最も大きな影響を与えたブランドといわれています。

有名ブランドの創始者たちは、バレンシアガの創始者「クリストバル・バレンシアガ」を以下のようにリスペクトしています。

・クリスチャン・ディオール「私たちすべての師匠」 ・ジバンシィ「オートクチュールの建築家」 ・ココ・シャネル「真のクチュリエと呼べる唯一の人物」

これほど称賛されているバレンシアガも、一般的な知名度はそれほど高くありませんでした。

機械生産ではなく、あくまで手作りにこだわるスタイルゆえ、「知る人ぞ知る」玄人向けブランドだったのです。

しかし、近年では知名度・人気ともに急上昇しています。

ハリウッドセレブやモデルが愛用しているのをSNSで見た「バレンシアガを知らなかった世代」の間で、人気が爆発しているのです。

その流れを受けて、買取市場でもバレンシアガは需要が上がり続けています。

中古市場の価格が高騰している「今」が、バレンシアガの売り時でしょう。

バレンシアガの歴史

バレンシアガは、独学で裁断・縫製を学んだクリストバル・バレンシアガが1915年にスペインで創立しました。

最初の店舗はスペインのサンセバスチャン。

その後、マドリード・バルセロナへとお店を移転・拡大させます。

1910年〜1930年代、バレンシアガはスペイン各地にお店を次々とオープンさせました。

しかし、1930年代半ばのスペイン内戦によって祖国を離れざるを得なくなり、パリに移店することになったのです。

パリに移ったバレンシアガは、婦人服の「バレル・ルック」「サック・ドレス」「チュニック」などを発表し、話題を呼びます。

1968年、クリストバルは72歳で現役を引退します。

きっかけはフランスの五月革命でした。

路上で機動隊とデモ隊が争うのを見て、クリストバルは「贅沢ができる時代ではなくなった」と、服作りをやめてしまいます。

クリストバルの引退後、バレンシアガは香水ブランドとしてかろうじて生き残っていました。

しかし、1995年にニコラ・ジェスキールがデザイナーに就任したことをきっかけに、バレンシアガはかつての名声を取り戻します。

アレキサンダー・ワンがクリエイティブ・ディレクターに就任した2012年からは、若者を中心に大人気となりました。

2015年には、自身のブランド「ヴェトモン」で名声を確立していたデムナ・ヴァザリアがクリエイティブ・ディレクターに。

ヴァザリアがバレンシアガにストリート感を持ち込み、従来のバレンシアガには無かったスポーティなアイテムを次々とヒットさせます。

内戦やデモなどの運命に翻弄されながらも再起し、大ブレイクまで果たしたバレンシアガ。

今では世界的な人気ブランドとして、他の追随を許さない確固たる地位を築いています。

バレンシアガの人気シリーズ

買取市場でも特に人気が高い、バレンシアガのシリーズを紹介します。

シティ

シティはバレンシアガの代名詞ともいえる定番アイテムです。

2001年に発表されると同時に人気が爆発し、ファッション編集者がこぞって持つようになりました。

そこから「エディターバッグ」というカテゴリーが生まれ、バレンシアガは世界から注目されるようになりました。

シティはミニ・スモール・ミディアムの3サイズで展開されており、さらに3つのラインに枝分かれしています。

【シティクラシック】

ラムスキンで作られており、フロントジップからレザーのジッププルが垂れ下がるデザインが特徴です。

ハンドバッグとショルダーバッグの2wayで楽しめるように、取り外し可能なショルダーストラップが付いています。

【メタリックエッジシティ】

クラシックと同じデザインですが、素材がゴートスキンという点で異なります。

ゴートスキンは加工によって金属のようなツヤが出るのが特徴で、そこから「メタリック」の名がついています。

クラシックよりもラグジュアリー感の強いアイテムです。

【ジャイアント12】

デザインは同じながら、クラシックよりもひとまわり大きいスタッズが使用されています。

スタッズのゴツゴツ感がマニッシュな雰囲気を醸し出しており、男性でも使えるアイテムとなっています。

シティは定番アイテムのため、バレンシアガの中で最も高価買取されやすいアイテムといえるでしょう。

ファースト

バレンシアガ初のバッグで、シティよりひとまわり小さいものになります。

バッグ中央のジッパーポケット、ベルトとエッジのスタッズが特徴の定番アイテムです。

ブランド初期からの定番アイテムながら古臭さが感じられず、今でも高い人気を誇っています。

そのため、買取相場も高値で安定しています。

ネイビー

バレンシアガのネイビーラインとは、「バッグのエッジ部分・ハンドル部分」と「バッグのボディ部分」がツートーンになったものです。

男女問わず人気があり、女性はキャンパス地のバッグ、男性はレザーのクラッチバッグが人気です。

女性には、ホワイトベースのキャンパス生地にピンク・イエローなどのツートーンカラーのアイテムが高需要です。

男性にはダーク系レザー生地に、同系色のダークカラーでコンビネーションされたアイテムが好まれます。

ネイビーはバレンシアガの新定番アイテムとして、買取市場でも大人気のアイテムとなります。

ペーパー

ペーパーは、バレンシアガ製品を購入した際のショッパー(紙袋)をモチーフにデザインされたモデルです。

登場時はハンドバッグ・ショルダーバッグを展開していましたが、現在はミニウォレット・ラウンドジップなどがメインです。

ペーパーバッグの人気色はブラックです。

特に、ブラックでグラフティ模様の描かれたペーパーバッグは高価買取の対象になります。

ペーパーウォレットの方は、ホワイト・ピンクなど明るいカラーが人気です。

こちらも、ホワイトのグラフティ模様のアイテムが高価買取を期待できるでしょう。

カバス

シンプル・きれいめで可愛い・軽い・丈夫・容量が大きいという、女性の要望を詰め込んだバッグがカバスです。

2014年に発表されて以来、高い人気を誇っているアイテムです。

バッグ本体は淡い色のキャンバス地で、配色デザインの部分がレザーという組み合わせになっています。

本体の部分がストライプ・ボーダー柄・デニム生地のアイテムも展開されており、レアなアイテムとして人気があります。

サイズはM・S・XSの3種類。

A4がギリギリ入るSサイズが最も人気のサイズです。

XSは取り外し可能なストラップがついており、ショルダーバッグとしても使うことができます。

買取市場においては、レザー部分がブラック・グレーなど落ち着いたカラーの需要が高くなっています。

エヴリデイトート

カジュアルな形にもかかわらず、上質なカーフスキンが高級感を演出するエヴリデイトート。

日常使いできるクールで上品なフォルムで、人気の高いアイテムになります。

持ち手が細長いため、肩掛けもできるのが特徴です。

また、ミニポーチとミラーがついているのも嬉しいところです。

SとMの2サイズで展開されており、SでもA4が十分に入ります。

女性には小さいサイズの方が人気があるため、Sの方が買取価格も高くなるでしょう。

バレンシアガのアイテム別の相場

バレンシアガの買取相場をアイテム別に紹介します。

買取相場は需要の高さや商品の状態によって大きく変わります。

あくまで目安の1つとしてご覧ください。

バッグ

バレンシアガのバッグはシティやファーストといった定番アイテムが人気です。

ただ、近年登場した「ネオ・クラシック」のような新しいコレクションも高値がつきやすい傾向にあります。

▼【バレンシアガ】バッグの買取相場

メタリック エッジ シティ	〜100,000円
クラシック ミニ シティ	〜55,000円
クラシック シティ S	〜70,000円
ネイビーカバス	〜60,000円
A6ペーパージップアラウンド	〜60,000円

財布

バレンシアガの財布ではクラシック・ペーパーなどのラインが人気です。

近年はミニウォレットが人気なので、サイズが小さいアイテムの方が買取価格が高くなる可能性があります。

カラーに関しては、定番のブラック・ネイビーなどが高価買取されやすいでしょう。

また、日本で流通量の少ないカラーのものは、プラス評価されることもあります。

▼【バレンシアガ】財布の買取相場

クラシックコンチネンタルジップアラウンド	〜35,000円
ペーパー コンチネンタル ジップアラウンド	～35,000円
ペーパーミニウォレット	～23,000円
クラシック メタリック エッジ コンチネンタル  ジップアラウンド	～40,000円

靴

バレンシアガの靴では「スポーツタイプのスニーカー」の需要が最も高くなります。

人気のモデルには、トリプルS、スピードトレーナー、トラックトレーナーが挙げられます。

スニーカー人気が高まっている今だからこそ、高値も付きやすいといえるでしょう。

▼【バレンシアガ】靴の買取相場

トリプルS スニーカー	～70,000円
スピードトレーナー カフド	～50,000円
レース ブーティ	～50,000円

アパレル・ファッション

バレンシアガのアパレルではパーカーやTシャツなどが人気です。

「BALENCIAGA」ロゴがあしらわれたシンプルなものの需要が高くなっています。

中でも、オーバーサイズのアイテムは特に人気があります。

▼【バレンシアガ】アパレルの買取相場

ペインテッド バイカージャケット	～200,000円
バレンシアガ ロゴプリントパーカー	〜60,000円
バレンシアガ オーバーサイズ ブリーチスウェット	〜90,000円

ファッション小物

ファッション小物ではキャップが人気です。

ハリウッドセレブや韓流スターにも愛用者が多いバレンシアガのキャップ。

カジュアルからキレイめまで合わせられるシンプルなデザインで、男女問わず人気があります。

▼【バレンシアガ】キャップの買取相場

キャップ キャンペーンロゴ	～28,000円
キャップ ロゴ	～28,000円

アクセサリー

バレンシアガのアクセサリーは、女性よりも男性需要が高いといえます。

ストリート調のレターネックレス、ネームホルダータイプのネックレスなどが若い世代に好まれています。

他にも、レザーバングルなども男性人気の高いアイテムとなります。

ただ、アクセサリー専門ブランドではないため、そこまで高い需要がないのも事実です。

アクセサリーの買取価格は、概ね10,000円〜20,000円以内に収まるでしょう。

バレンシアガの買取市場での特徴

バレンシアガが買取市場においてどのような特徴があるのか解説します。

定番アイテムは高価買取

シティやファーストなど、バレンシアガの定番アイテムは高価買取されやすくなります。

定番アイテムは安定して高い需要があります。

需要が高いと再販しやすいため、高価買取が可能になるのです。

最近では「BALENCIAGA」のロゴがデザインされた財布・バッグ・アパレルが定番化しています。

これら新定番アイテムも高価買取の対象になるでしょう。

中古市場での価値上昇

バレンシアガの中古市場における価値は上昇しています。

バレンシアガ製品の国内の販売価格が上昇し、中古市場にも影響を与えているからです。

2020年から始まった新型コロナウイルスは、有名ブランドの値上げを引き起こしました。

ヴィトン・シャネル・グッチが次々と価格改定する中で、ついにバレンシアガも2020年10月末に値上げを決定したのです（※一部商品）。

バレンシアガの価格高騰がいつまで続くとも限りません。

今がバレンシアガの売り時といえるでしょう。

メンズアイテムの人気も高い

女性ブランドのイメージが強いバレンシアガですが、メンズアイテムの人気も高まっています。

近年のバレンシアガは、ジェンダーレス・ストリート感・スポーティ感をうまくデザインに取り入れているのが特徴です。

スポーティなアイテムをK-POP界のアイドル（BTSなど）が着用しており、日本の若者の間でもバレンシアガは憧れのブランドとなっています。

特に「BALENCIAGA」のロゴ入りモノトーンTシャツやパーカー、トリプルSのスニーカーなどの人気が白熱しています。

とはいえ、10代〜20代の男性が気軽に買えるようなブランドではないため、中古市場でメンズアイテムのニーズが高まっているのです。

バレンシアガを少しでも高く売るには

保存袋など付属品をセットに

バレンシアガを少しでも高く売るには、箱・ケース・保存袋・ギャランティーカードなどの付属品も一緒に査定に出すようにしてください。

付属品があると再販時の価値が高くなるため、プラス査定で高価買取されやすくなります。

反対に、付属品がないことがマイナス査定になる場合もあるので注意が必要です。

バレンシアガのバッグには、購入時にショルダーストラップやミラーがついているものがあります。

これらが揃っていないと欠品扱いとなり、査定額が大きく下がってしまうこともあります。

付属品は全て探し出して、本体と一緒に査定に出すようにしましょう。

汚れや臭いはできる範囲で手入れしてから売る

バレンシアガを査定に出す前に、できる範囲で手入れしてから出すのもポイントです。

ブランド品は購入時の状態に近ければ近いほど買取価格が高くなります。

少しでもキレイにして印象をアップさせましょう。

以下、簡単にできるお手入れ方法です。

・キャンパス地のバッグのホコリは掃除機で吸い取るか、テープで吸着させて取り除く ・レザーバッグは乾いた布で優しく拭き取る、またはブラッシングでホコリを落としておく ・レザーバッグのひどい汚れは市販の革製品クリーナーでキレイにしておく ・レザーバッグの擦れ傷はレザークリームで目立たないようにしておく ・アパレルはクリーニングに出して、シワを伸ばしてキレイにしておく